ネタバレ続編発売なので本作をあわてて読了。総頁５００超に圧倒されつつも，早々に容疑者の自白，秘密の暴露付き。残りの頁を考えると，真犯人は別にいるってことなんだろうが，かばう相手がいないなぁ。息子も飲み屋の親子も犯人でないのは明らかだし…って，倉木はやっぱり犯人で，殺人を犯してしまった真相が実は大変同情すべき事情なんじゃないかと予想。で，大ハズレ。まさかの犯人。予想できないよなぁ。白鳥とコウモリの例えがいまいちピンとこなかった。イソップ寓話がらみなんだろうけど，コウモリって裏切り者の印象が強い。

ネタバレ「暗殺」に続き柴田さんの作品が自分的に連続ヒット。最新作のこちらも読了。自衛隊日報廃棄問題で防衛大臣が辞任した事件が題材らしいが，そもそもなぜ廃棄したと嘘をついて，何を隠そうとしたのか？陰謀論が得意な柴田さんらしい脚色！？脚色だよなぁ？もし，本作のように自衛隊が戦闘に巻き込まれていても，日本国民はそれを知らされるのか？「自衛隊に限らず、…兵士などというのは…一部の支配者の利益を守るために、命を賭している」という夢も希望もないセリフ。風戸達が生き残ったのがせめてもの救い。麻衣子の正体は肩すかし。

ネタバレ辻真先さんの二十面相パスティーシュ第２弾。前作では，明智小五郎が最終盤での登場のみという不満があったが，今作は当初から登場。しかも，敵役四谷を倒すまでは至らず，その野望をくじいたまでだったが，今作ではしっかりと悪を倒す。明智（＋小林少年）と二十面相がタッグを組んだと言ってもいい，まさに夢の共演。馬場とブッチャーがタッグを組んだ衝撃，といってもわかる世代は限られるか？江戸川コナンと怪盗キッドのタッグ？それじゃぁ，何度もあって，物珍しくもない。話としては凡庸だが，夢の共演に喝采！

ネタバレシリーズも第４弾。外伝の短編集を除くと，コルテシア東京での事件も３例目。シリーズが続くと，このホテルでの事件も増えていき，まさに呪われたホテルと化している。今度のタイトルは「ゲーム」だから，まさか血で血を洗う殺人ゲームか！？との心配は杞憂に終わり，最低限の事件に終わるが，しっかりと人間ドラマを見せてくれるし，意外な犯人も，東野さんならでは。新田はこのホテルに転職みたいだし，山岸も戻るみたいだし，江戸川コナン行くところに必ず殺人が起こるように，次もこの呪われたホテルで事件だ。期待大。

ネタバレ名探偵という者が複数存在する世界。なんというか，無茶苦茶な設定。名探偵がかつて解決した事件の犯人がほんとに真犯人だったのか？なんて，警察や検察が裏付け捜査はしたんでしょ。警察が完全に役立たずな世界。助手の鳴宮が事件を小説化する設定は，ホームズのワトソンがモチーフだろうが，関係者の個人情報をさらしていいのか？ワトソンは違和感なかったが。機械探偵も登場し，ＡＩ棋士が人間棋士を負かしたように，名探偵を負かす。警察いらないじゃん，と思ったら，さすがにこちらは裏があった！トンデモ小説としてツッコミ入れながら読んだ。

ネタバレ続編発売なので本作をあわてて読了。総頁５００超に圧倒されつつも，早々に容疑者の自白，秘密の暴露付き。残りの頁を考えると，真犯人は別にいるってことなんだろうが，かばう相手がいないなぁ。息子も飲み屋の親子も犯人でないのは明らかだし…って，倉木はやっぱり犯人で，殺人を犯してしまった真相が実は大変同情すべき事情なんじゃないかと予想。で，大ハズレ。まさかの犯人。予想できないよなぁ。白鳥とコウモリの例えがいまいちピンとこなかった。イソップ寓話がらみなんだろうけど，コウモリって裏切り者の印象が強い。

ネタバレ心理に深く分け入った人間ドラマを書くという荒木さんの２作目。前作「此の世の果ての殺人」で「犯人がわかりやすい，さしたるトリックが使われているわけではない，ミステリとしていまいち，人間ドラマとしてはなかなか」と書いた感想がそのまんま本作も。第１部，単純に考えれば犯人は部外者のこいつだ，第２部，犯人が○なら動機は△△だよね…って，予想どおりの展開。これ，昨今のどんでん返し全盛の風潮に真っ向から反して，あくまで人間ドラマを追求し，陳腐なミステリだという批判など言う方がおかしいってことなんだな。