脳死判定と臓器移植の是非、重いです。賛成派と反対派の意見を読むと簡単には判断でき兼ねる。物語は犯行の内容からこれはもう容疑者は絞りやすい。中山作品からしてまずありえない人となると・・ビンゴ！と思いきやそうきましたか。やられました。犬養、古手川コンビがナイス！ここは警察小説の大きなポイントと思います。ヒステリー女刑事は御勘弁。

シリーズ５作目、読み進めるほどホーソーンに興味が沸き作中のホロヴィッツの好感度は下がる。特に唖然はモートンとの面談中、自ら「教えてください」と言いながら答えを聞いておきながら「すべてを台無しにした」と憤る・・そもそも数年前の事件の詳細を知りたいならば今時、調べるのは難しくもない。ホーソーンやダドリーの過去より探すべきは別にあるのでは。物語自体は聞き込みと会話の中のポイントが後から「そうなのか」最後の意外な反転を含めて面白いのだが。

やはりシリーズ物は順を追っていかないと駄目やなあ・・1，2，6，3（1，2巻はかなり昔）と飛ばしながらでは相関図が分かり辛い。しかし武器オタクでなくとも面白い。亡き戦友のため身を削るアール、律儀。レッドの弱みと焦りは何だろう？下巻も期待。

七色のドンデン七連発、一編当たり約４０ページ程度ですが色々な職業、立場の人々が織りなす物語、毒が効いてます。赤、黒、白、この３作でそうなるのか～と身構えたが青でまたまた全員怪しげ、助かったが助からん（笑）緑は憐憫・・黄は、また毒。最後の緑は良心の呵責・・七編ともあっさりとコクがありました。

一言で悠長に感じた。捜査過程がA→B→Cと思えば又Aに戻るという感じ。何だか思い付きと神野の助言で事が進んで行く様。そもそもダークドラゴンの登場で朧に裏が見えそうなのだが。諸橋も４５歳にしては大人げない。途中の何回かの笹本の指摘は至極当たり前で諸橋の態度はケチをつけてるとしか思えない。何かとすっきりしない読後感。　

超自然的な恐怖か生理的恐怖か、それらが混在しているこのシリーズ。しかし現実問題、身の回りは恐怖だらけ。自然災害、異常気象、戦争、伝染病、物価の異常な急上昇、その他にも色々、まあ切りがない。そんな中、ホラー小説を読んでも怖さを感じないのは仕方がないか。しかし「よだれ肉・・」これなもう怖いというより吐き気が・・読まない方が身のためです。

このシリーズ、一作目を少し昔に読了、本作は５作目かな？ややこれはちょっと無理でしょうと思いつつも読まされました。敵の傭兵からの脱出シーンなんて現実離れを感じながらも、やはりあり得るのかな。ラストはまさに西部劇。まあ収まる所に収まったか。ただフェダーズが無傷なのは納得できんな～（笑）

資産家、権力者はなんでも思い通り、アメリカだけではないが。上巻はかなり不愉快な展開だが下巻に期待。がんばれ６３歳。

お茶漬けサラサラといった感じ。単調すぎるかな。部下の刑事達の色が薄い割には紹介がしつこい（笑）いつも出てくる神野親分とその子分、こちらの方が興味深い。この二人のバックボーンが知りたい。

脳死判定と臓器移植の是非、重いです。賛成派と反対派の意見を読むと簡単には判断でき兼ねる。物語は犯行の内容からこれはもう容疑者は絞りやすい。中山作品からしてまずありえない人となると・・ビンゴ！と思いきやそうきましたか。やられました。犬養、古手川コンビがナイス！ここは警察小説の大きなポイントと思います。ヒステリー女刑事は御勘弁。

澤村氏と言えばホラーと思いきやSFでした。近未来を描く行き過ぎたテクノロジー、家族地獄６景・・「嫁姑問題」「計画出産」「相互監視社会」「看護用ロボット」「貧困の末」「お葬式」あながち夢物語ではないだけにホラーより恐ろしい。今世紀中に死ぬ自分は幸せかな（笑）