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2024年11月の読書メーターまとめ

やいとや
読んだ本
28
読んだページ
5512ページ
感想・レビュー
28
ナイス
97ナイス

2024年11月に読んだ本
28

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいとや
中々に評価が難しい一作。ハイジャックされた機内で発生する密室殺人という舞台設定は流石だが、そこに絡むキャンプ勢がどうにも居心地が悪い。本格推理と幻想の融合が狙いだろうが、幻想パートがどうにも弱い。石嶺がエラく持ち上げられているが、それがどのような魅力なのか具体性に乏しいし人物造型は「よくいる新興宗教の教祖」と大差ないんだよね(麻原とかも気さくで魅力的だったそうだ)。いっそ魅了の能力持ちの宇宙人とかいうオチであって欲しかった。推理パートは手堅いが、後半殆ど機内後部にいるんで見取り図いらないんでは?とか思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
28

やいとや
何冊出てるのかも皆目分からないJETによるハーレクインロマンスのコミカライズの一作。こういう受注仕事を追いかけるのは好きな漫画家でなければ厳しいやね。ホームズ物やクイーン物、金田一シリーズなど、濃密な書き込みと愛情たっぷりなキャラ達を見てから、このハーレクインコミカライズを読むと真っ白な背景とハンコで捺したようなキャラ造型は逆に面白かったり。シャーメインが恋人を作れない理由が結構へヴィで、それは中々見所であったが、逆に言うとそれくらいしか見るべき点は無い。
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やいとや
フォトブックと言っていい印象のうっすい本。映画は駄作だったので、なんでこんな本を買ったのかも今となっては不明。しみじみ思うのは、中途半端な良作よりもとんでもない駄作の方が記憶に残るんだな、という事。一回しか観ていないが、作中の写真を観ていると結構思い出して来た。ま、記憶に残ったとてなんだっていうんだ、ではあるが。『天国と地獄』オマージュだそうだが全く気付かず。つうか『天国と地獄』オマージュする日本映画は大体クソなのはなんなのだろうかね。
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やいとや
街がテーマの短編ミステリアンソロジー、だが厳密にそれに当たるのは前半二篇のみかな。ま、それ程律儀に守るべきテーマとは思わないので、色々な切り口をお楽しみ下さいという所だろう。微妙にイヤミス味が漂う作品が多く、それはタイトルとは合わない気も。疎外と孤立を嫌というほど書き込んだ『外れの家』が一番刺さったのは「街」というテーマの辺縁を設定に選んだ視点故か。単純にお仕事物として楽しい『夢の轍』、これを男の一人称で良い話風に終わらせる厚顔さが悍ましい『手紙』も良かったが、作家の新規開拓にまでは及ばない小粒な印象。
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やいとや
前田日明というプロレスラーのヒロイックで求道的なイメージを煮凝りにしたような一冊。著者はキチンと取材した上で自分の文章として落とし込んでいるので、読み応えがある。プロレス本は安易なインタビューのインタビューアを消して書き下ろしの体裁を取るような物が多いのと対照的。しかし、この著者船木誠勝の自伝も書いている辺りの微妙な人間関係が面白かったり。因みにこの本に船木の姿は殆ど存在しない。ラストはリングス引退戦後でアレクサンダー・カレリン戦直前で終結。どうせならカレリン戦の顛末まで収録して欲しかったかな。
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やいとや
表題作『G13ファイル』はウィキリークス対ゴルゴ13という如何にも現代的な一作。こうした情報共有網とゴルゴのような「裏社会の伝説的スナイパー」は食い合わせが良い訳はなく、だからこそ物語が作られる訳だが、時代の趨勢的にはゴルゴが敗れざるを得ない筈であるが、そこに抗う姿勢を示すこの作品は興味深い。現代的なテクノロジーの進化を物語に飲み込んで来たゴルゴだが、今後どうなるか?あ、2016年初出なのに使われているのがガラケーというのが妙に面白かった。『ミクロの油田』は日本政府の在り様が只々苦い。今も変わらんよね。
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やいとや
完結。リメルにも言えたが、ライエルがどうにも小物で「打倒するカタルシス」に欠けたのが残念ではある。圧倒的な強敵を倒す快感って、実は昭和特撮にはあんまり無くて有耶無耶に終わる事も多かったが、そんなん踏襲せんでも、って感じはある。アオイの死を無かった事にする為にドリムノートの全てを費やす、というラストは以前読んだ時は微妙だったが、そもそも健太は美紅ちゃんよりアオイが好きだったのだから、この行動は自然だったのだな、とか思ったり。キータクラーとウイングマンの方がずっと真っ当な「恋愛」だったな、という戯言も浮かぶ。
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やいとや
最強ロボ・ガルダンとの戦いが主題な一巻だが、気になるのは敵幹部バルダをウイングマンがキッチリヒートショックで「殺害」した事。確かにバルダはクソなクズだが、曲がりなりにもヒューマノイドなんだよね。ウイングマンが倒して来た敵はリメル編から徹底してヒューマノイドではない(所謂人間の顔はしていない)のだが、バルダはガッツリ人間体。それを何の呵責も逡巡もなく健太が殺せた事に微妙な違和感があった。特撮ヒーロー物でも、完全人間体の敵を殺す事は余りない(「正体」としての怪物化をする)。主題がそこにないと知ってても、ね。
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やいとや
シャフト・エンタープライズと熊耳さん登場。シャフト勢は重役陣ばかりで、企画七課はまだキャラも固まっていない感があるが、内海と熊耳という、後に明かされるパックボーンを思うと感慨深い取り合わせが同じ巻で初登場だったのね、と。まだ西ドイツが存在していたり、榊さんの叩くパソコンがどうにもオールドスタイルだったりと古き良き感と、レイバーという最新技術が共存する未来像が令和の今に読み返すと色々新鮮。太田の2号機とブロッケンの雨中の掴み合いをカットインするジャンボ旅客機、というショットはいつ読み返しても鳥肌もの。
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やいとや
ギャグとお色気に振り切ったマグネットプラスに苦戦しちゃうのは、意外感があるが、考えてみればネプチューンマンを見るまでもなく、「磁力」って相当便利な武器よな。それを活かして、ソーラーガーターが奪われる→昔のガーダーで対抗、って展開は、熱くて好き。ヒートショックが毎戦で構図を変えているのも、如何にも「ヒーロー物大好き!」が伝わって素晴らしい。そして次のバクプラスはこれもヒーロー物定番の変身不能回。「夢を奪われて変身しなくなる」という健太にしか出来ない展開と「夢の自分との対決」という展開が素晴らしい。
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やいとや
コウモリプラス、スノープラス、マグネットプラスと戦闘尽くしな一巻。スケベ、スケベからのムッツリと、一応敵キャラにもバラエティを与えているのは努力しているな、と。結構シビアな戦いだったコウモリ戦が一番熱かったし、ヒートショックは矢張り格好良い。スノー対策がお湯ってのはチープで苦笑。雨雲に高熱エネルギー放射しても、お湯の雨にはならずに蒸発しそうな気がするがツッコむだけ野暮ね。氷漬けになった町も、「大きなボウル(それを何処から調達した?)に海水を汲み、ソーラーガーターで、熱する」って、ウイングマンの稼働時間は?
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やいとや
あまりイラスト集や画集には手は出さないのだが、この作品集は素晴らしかった。立ち読みでペラペラ捲った後に、各イラスト一枚一枚に付けられたコメントが余りにも良かったから。鬼滅本編でもネーミングセンスには唸らされたが、それはこのコメントにも見事に適用された。これだけ美麗なイラストを描く作者も探り探り描いていたりするのか、と感心したり、色々な他作品を学んで自作にフィードバックしたり、週刊連載という超過密スケジュールに抜き方を覚えていったりと、『鬼滅の刃』創作史だったりと作家の成長の記録として読めたのが最高に良し。
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やいとや
好事魔多しを地で行く展開が続いて辛かったが、遂に覚醒の一巻。それがETU自体と椿大介というプレイヤーの両方をリンクさせる作劇が凄まじい程に素晴らしい。更に、「優勝を狙うETU」と「残留を賭ける大分」な対立軸まで組み込み、両チームのドラマまで織り込むんだから、端的に言って神としか形容のしようが無い。アジアカップが長かったので(抜群に面白かったが)忘れてしまいがちになってしまったが、矢張りこの物語の主人公は達海なんだよね。ハーフでのチームへの「憑き物」の落とし方や椿への助言(タイトルまで回収!)は見事の一言。
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やいとや
単なるアンソロジーだと思い読み始めたがまさかのリレー小説。しかも直接的に続きを書くのではなく、縛りは「お題」が提示されるだけ。この自由度は面白い。結果として前半の作家が作品間をリンクさせ、後半はもうちょい自由に書く、という流れになったのも興味深い。竹本→貫井で流れが途切れたかな、と若干残念だった所に「衒いなく続きを書く歌野」という剛腕が現れるのが最高に面白い。しんがりの辻村が見事に北村にループさせるラストを書くのも見事。楽しく読ませて頂きました。でも、個人的ベストは殊能『キラキラコウモリ』。続き読みたい。
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やいとや
執筆陣に安心と信頼の、という感じで読了。コロナ禍の最中に失われた日常を反転させた非日常の謎の物語を、という意図は大いに買えるが、まぁまぁ「日常の謎」物が多かった気がするのはご愛嬌か。企画意図を限界まで追求した芦沢央、「日常と非日常の狭間」を上手く切り取った辻堂ゆめが両巨頭であったが、タイトルが抜群に素晴らしい『表面張力』凪良ゆうが素晴らしかった。敢えて結論を出さない事が「日常への回帰の拒絶」とも解釈出来る辺りもクレバー。でも、一番グッと来たのは表紙絵だったり。これをテーマに共作して欲しいくらい。
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やいとや
リメル編完結。首チョンパされたリメルがウイングマンの身体を乗っ取ろうとするが、大したロジック無しに撃ち破ったのが何とも昭和テイスト。ヒロダーのパンチでリメルに隙を作る展開は王道だが、何となく力技で打倒しちゃったのは今の能力バトル物を読み過ぎた弊害か。リメルが終始小物感を拭えなかったのも残念。アオイとの涙の別れも、早々に戻って来ちゃうし、どうにも行き当たりばったり感は強い。新たな敵ライエルが放つコウモリプラスは学園の生徒を吸血鬼化という古き良き展開をやってくれるのが嬉しい辺り、中々にアンビバレントな読後感。
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やいとや
中々に評価が難しい一作。ハイジャックされた機内で発生する密室殺人という舞台設定は流石だが、そこに絡むキャンプ勢がどうにも居心地が悪い。本格推理と幻想の融合が狙いだろうが、幻想パートがどうにも弱い。石嶺がエラく持ち上げられているが、それがどのような魅力なのか具体性に乏しいし人物造型は「よくいる新興宗教の教祖」と大差ないんだよね(麻原とかも気さくで魅力的だったそうだ)。いっそ魅了の能力持ちの宇宙人とかいうオチであって欲しかった。推理パートは手堅いが、後半殆ど機内後部にいるんで見取り図いらないんでは?とか思う。
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やいとや
新日本プロレス暗黒期末期から、WWE移籍直前辺りのおよそ10年の自伝。こんなに頻繁に自伝が出るのが中邑真輔というレスラーのユニークさと「読める」明晰さの表れであろう。語る内容は変わらずクレバーであり、対相手選手に留まらない、対会社対世間という俯瞰した目線が読んでいて心地好い。猪木に中指を立て、長州の食事の誘いを断る奴なんて中邑以外考えられないだろうな。自分が新日をまた観る契機になったカート・アングル戦や、IWGP(オカダ対内藤!)をファン投票でセミに下げた棚橋とのインターコンチ戦などを語られるのが嬉しい。
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やいとや
「お爺ちゃん、ご飯はもう食べたでしょ?」な一冊。一応は「自分の目で見たプロレス界悪党列伝」との触れ込みであるが、何とか語れたのはチャプター4の小川直也くらいまでで、そこからは難癖&引かれ者の小唄、という印象。中でもカート・アングルに至っては「金次第でどんなリングにも上がる」というだけで、20ページ中カートに割かれているページは2枚のみ(!)で以降はブロディに始まり、延々と昭和のガイジンレスラーとの親交エピソードが続くのは苦笑を通り越して爆笑。書くネタないなら採り上げんなよ。
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やいとや
シリーズ第2作。犯人は登場人物の数が少ない為に想定出来てしまうが、動機が中々にサイコでファーマー(いや、最終目的を考えると食肉業者か?)で良かった。でも、その掘り下げが足りないので「いつから『それ』を食おうと思ったのか」が分からない為些か唐突。異常心理だから、で済ますのは手抜きでしょ。お手本のレクターにはその衝動の根源があった訳だからさ。莉花は相変わらず勝手に動き回り自己弁護に終始するので、やっぱ不快。警官の矜持みたいなものは語られる割には不徹底。阿良谷は今回いらない。地取り捜査で届いた筈。
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やいとや
高須院長との老いらくの恋(って歳ではサイバラはないがね)と家族ネタを切り離して座敷を広げる戦略は実にクレバーだなぁ、という感想。客層に合わせて芸を変えるのは流石のベテラン。娘さんとの色々があり、過去の姿しか出ないのに比して息子さんはマイペースに悠々自適な姿を見せてくれるのは単純に長年のファンには嬉しい。HPVワクチンへの啓蒙を織り交ぜたり、作家としての充実が凄いのが素晴らしい。鴨ちゃんがパジャマや乗ってた車、という形でリアルタイムで物語の中にいる(そして雑に扱われるw)辺りも良いよね。
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やいとや
ネタバレミステリという遊戯性の高い形式を更に拡大する意欲作にして傑作。超大富豪の娯楽の為のみに奉仕し、推理ゲームで殺人まで実行してしまう狂った舞台で、闇バイトに応募した「佐藤」が生き残る為に知恵を絞る、という前提から面白いが、横糸にゲーム遂行の為に動き回るスタッフの視点が語られるのが素晴らしい。犯人当てならぬ探偵当て、理不尽づくしのお仕事小説とほぼ別ジャンルの物語を撚り合わせマッシュする手際が凄い。ラストのネタバラしも極めてフェア(小園間が要所で監視カメラを切る等)で久々に「物語に流される快感」に浸らせて貰った。
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やいとや
何処までニッチを追求出来るか比べになって久しい一年戦争スピンオフだが、これは中々の良作。本編ではシャアの部下としての活躍が描かれるフラナガンが、ガルマの下でジオン水泳部を立ち上げる活動をしていた、とか興味深い下拵えをして、「みすみすガルマを死なせたシャア」に対する含む思いと、白い悪魔=ガンダムへの敵愾心を織り混ぜて語られる物語は思わず読み耽ってしまった。絵も絶妙にささくれ立った荒さを持ち、フラナガンの心象風景におけるガンダムの怪物性など、見るべき表現が多いのが素晴らしい。
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やいとや
法廷物、だが。ペラい。どーにもペラい。連戦連勝で付いた渾名が「法廷の王様」だそうだが、そこまで尊大でも唯我独尊でもない主人公を始めとして、キャラも全体的に幼く、有能な弁護士というよりは高校生みたいなのが辛いし、文章も引っ掛かりが良くも悪くも無い平坦な読み味で、退屈。トリックも犯人も弱い(あんなしち面倒くさい目撃者を作らんでも、通り魔装った方が余程捕まらんだろ)。霧島のトラウマも、存外あっさり解消しちゃうし、一々全部が軽い。新人弁護士とのバディ関係も上手く機能してないし、悉く機能不全を起こしている。
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やいとや
天宮杯を勝利し、今シーズンは残り4試合。達海がETUの監督に就任してからの一年が遂に終わる(いや、まだまだ巻数を重ねるだろうけどさ)。そうなると気になるのは「この作品の終わり所」。1年を57巻まで掛けてじっくり描いたんだから、そこで終わりが綺麗なんだろうけどね。ETUの次シーズンも観たいし、椿のW杯への挑戦も観たい、更に今期を最期に放出される選手達の古巣との対戦、なんてのも今巻で観たくなっちゃうしね。更にじっくりと続きを観たいな、と思う。引き延ばし感全く無くここまで来れたんだからね。サポのコールは感涙。
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やいとや
健全な肉食女子が健全にご飯をかっ喰らう完結。女子ラグビー部に放り込まれた草食系男子2人(ま、あの子らに比べたらどんな野郎も殆どが草食だわな)がなーんとなくパートナーを見つけるオチも手堅く纏めた感じ。データ至上主義の頭でっかちが、現場の顧客の欲求を汲み上げて提供する商品をブラッシュアップして満足度を上げられるようになる、という成長もして出世しているのも良い結末。かねがね真鍋譲治の描く濡れ場はエロというよりぶつかり稽古のようだ、と思っていたが、それが存分に描けそうなこの作品には濡れ場が殆ど無いのが面白い。
が「ナイス!」と言っています。
やいとや
1巻を読まずに2巻から読了。買ってあるのだが、何気なくページを開いたら、止められなくなった。速水螺旋人の解説を読んでから本編に入ったのも良かった。戦地に赴き、自ら武器を手に戦う人々を平和な後方にいる者は「洗脳」や「圧政」を単純に代入して事足れりとする事の安易さへの痛烈な批判として読める。確かに戦争は女の顔はしていないかも知れないが、平和は女の顔をしているのだろう。それが正しいか否かとは無関係に。そして戦った人達はずっと戦争の中で生きている。同じ戦地で戦った男性が後の配偶者を後方の女性に選んだのが印象的。
が「ナイス!」と言っています。
やいとや
アダルト的ではあるが、表現はソフトなのでノーマルで登録。出自不明な一冊で、いつ買ったのかも覚えていない。ドール、と称されるロボットがいるスチームパンク的な荒廃した世界が舞台で、そこに自我を持つレナというドールが「人間になる為に」旅をしているという設定。カイルが失った恋人のブレインデータをドールに移植し、逃した為に「擬似的な自我」に目覚めたレナという構造が苦味強めで魅力的。マイナとアイナの敵キャラ姉妹がラストのケイトの「解放」とカタストロフに貢献する、という展開も素晴らしい。SF作品として良い出来な作品。
が「ナイス!」と言っています。
やいとや
何度目か分からないが、再読。犯人も、犯行の経緯も、謎解き推移も全て覚えているが、それでも面白い稀有な傑作。個人的クイーン最高傑作だが、それは今回読み返しても揺らがなかった。過去2作と続けて読むと、全てがブラッシュアップされて行っている経過が読み取れてそれも楽しい。そして奇跡の1932年(エジプト、ギリシャ、X、Yとミステリオールタイムベスト10に入り得る4作が書かれた年!)に突入して行くんだから、どんな化け物なんだよっていう。ジューナとエラリーのイチャイチャ(としか言い様がない!)が濃いのも本作の特徴。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/05(3369日経過)
記録初日
2015/10/10(3364日経過)
読んだ本
2733冊(1日平均0.81冊)
読んだページ
563975ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2731件(投稿率99.9%)
本棚
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性別
読書メーターの
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