妻をめとらば　どんな人が良いのかなと考えながら読み進めた。夫を支える妻だったり、妻にはならない関係だったり、さまざまなタイプの妻（候補も含めて）の女性がいて楽しめた。

妻をめとらば　どんな人が良いのかなと考えながら読み進めた。夫を支える妻だったり、妻にはならない関係だったり、さまざまなタイプの妻（候補も含めて）の女性がいて楽しめた。

周りのみんながファミリーに見立てるほど仲のよい３人の女子高生の移ろいを描いている。それが、当人では無く、周りの子の妄想含みの書き方が自分には新しかった。ファミリーは仲良しだけれど、べったりしていない不安定さが魅力に思えた。家族のあり方も裏テーマなのかと思った。

校正に関する本だけに、人名や書名を始めとしてルビが丁寧にふられているのがうれしかった。引用元も明確に示されているので、興味があると探索できた。一番インパクトがあったのは、「正書法がない日本語」だった。正解が無いのに直す？言葉の不思議にも向き合うことができた。

江戸時代にはさまざまなものを売り歩いていたとは心得ていたが、本も売って回るとは少し驚いた。この話に出てくる人たちが､誠実というかまっすぐに生きている様が気持ちよかった。

2段組478ページの作品は、とっかかる時にそれなりに決意が必要でした。ちょと冴えない男が、方々の助けを借りて困難を乗り越えていく。ヤクザモンが関わったり、朝鮮半島の事情が絡んだりで、ちょっとハチャメチャな感はあるが、何とか最後まで読み終えることが出来た。ちょっと細切れの感じを受けたのも、素が新聞掲載だったことを考えると納得。