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本書には重要な論点がいくつも含まれている。奴隷制と資本主義というテーゼ、奴隷制に関する人類学的整理(クロード・メイヤスーの研究)、近代主権国家の起源としてのレコンキスタ、人種政策の検討……。個人的には、raceの語源として貴族の「血統」という指摘があるが、これはフーコーの社会防衛抗議に登場するブーランヴィリエを想起せざるを得ない。また、黒人法典が奴隷管理の命法であるという指摘も興味深い。
この本を読みながら、最近なんとなしに見ていた不動産系のYoutuberCh.を思い浮かべていた。「タワマンの高層低層比較動画」「高性能セキュリティ物件」などの動画は本書の具体例となるだろう。
労働しながら社会学研究やってます。研究テーマは「戦後日本の開発主義的統治」「統治実践としての物流=兵站術(ロジスティック)」。フーコー、アガンベン、ヴィリリオからの理論的影響あり。最近は労働に殴られて進捗ダメです……。
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本書には重要な論点がいくつも含まれている。奴隷制と資本主義というテーゼ、奴隷制に関する人類学的整理(クロード・メイヤスーの研究)、近代主権国家の起源としてのレコンキスタ、人種政策の検討……。個人的には、raceの語源として貴族の「血統」という指摘があるが、これはフーコーの社会防衛抗議に登場するブーランヴィリエを想起せざるを得ない。また、黒人法典が奴隷管理の命法であるという指摘も興味深い。