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2024年9月の読書メーターまとめ

Mealla0v0
読んだ本
4
読んだページ
1139ページ
感想・レビュー
2
ナイス
18ナイス

2024年9月に読んだ本
4

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Mealla0v0
まず、トクヴィル、デュルケム、ベルクソンに基づいて、神の権威に拠らずに、人間自身の内において人間の平等性を担保する世俗世界としての社会の認識確立が叙述される。そして、ドレフェス事件と大逆事件の比較を通じて、日本ではそのような意味での社会が確立されなかったことが確認される。そして、それを突き詰めれば、「我々人間が共に生きている」という事実の中に、①生の持続の強迫性に由来する規範性と、②他人を人間と見なすという賭けに由来する規範性の2つがある。この社会的生という社会的事実が社会の底に当たるという。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
2

Mealla0v0
資本主義の打倒を掲げ、国家権力の奪取を目指すような革命観では、結局のところ、国家・企業同様、トップダウンの組織を作り出し、支配を生む。いや、デモにしても、選挙にしても、民主主義はよりより統治を目指す運動として、支配をより巧妙に強力にするものでしかない。重要なのは権力の脱構成だ。――本書の理論的主張はこのようなものだが、このような要約だけを見れば、そうは言っても……となるかもしれない。だが、本書で紹介されているエピソードは、我々の常識を爆散させ、生きる力を取り戻すきっかけになようなものばかりである。
が「ナイス!」と言っています。
Mealla0v0
まず、トクヴィル、デュルケム、ベルクソンに基づいて、神の権威に拠らずに、人間自身の内において人間の平等性を担保する世俗世界としての社会の認識確立が叙述される。そして、ドレフェス事件と大逆事件の比較を通じて、日本ではそのような意味での社会が確立されなかったことが確認される。そして、それを突き詰めれば、「我々人間が共に生きている」という事実の中に、①生の持続の強迫性に由来する規範性と、②他人を人間と見なすという賭けに由来する規範性の2つがある。この社会的生という社会的事実が社会の底に当たるという。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/03/31(3164日経過)
記録初日
2014/12/21(3630日経過)
読んだ本
1193冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
335417ページ(1日平均92ページ)
感想・レビュー
736件(投稿率61.7%)
本棚
0棚
職業
その他
外部サイト
自己紹介

労働しながら社会学研究やってます。研究テーマは「戦後日本の開発主義的統治」「統治実践としての物流=兵站術(ロジスティック)」。フーコー、アガンベン、ヴィリリオからの理論的影響あり。最近は労働に殴られて進捗ダメです……。

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