映画は見たけど、原作は初読み。映画とは犯人が違うのね。 金田一シリーズはいくつか読んだけど、大方の人数が殺されきってから推理するから結局あんまり助からないよなあ、と思ってしまったり。それでもやっぱり面白い。

本当に人がよく死ぬ。金田一、いつも事実がはっきりしないうちは飄々としてるけど、ちょっとでも警察に「あいつあやしくない？」って言っておけばこんなに人死なないで済んだのではと毎回思ってしまう。 それにしても智子、その男で良いのか？って最後は思ってしまう。更生したにしてもなあ...。

新人下僕の本島くん可愛い。 榎さんメインのスピンオフだからか、いつも以上に会話にならないしいつも以上に大暴れしていて楽しい。 そしてなんだかんだその場をまとめてくれる中禅寺さん頼もしいし、関くんをいじっている中禅寺がとても楽しそうで良かった。

父が遺したし５つの小説を探してほしいという依頼を受けた古本屋の青年が、その５つの短編を探す中で依頼人とその父の秘密が浮かび上がってくる。 依頼人の亡き父の人生が主軸となって解き明かされていく謎が面白かった。

とても読みやすい。歴史上の偉人や文豪が登場するのがすごくワクワクしながら読めた。 巻き込まれに行く型主人公も好き。

デパート勤めをしていた作者がデパート勤務時代や子供時代の思い出を交えながら描かれた作品。 昭和の頃のデパートを見てみたくなった。

展開は予想できるけど、やはり謎が解けていく過程はワクワクする。

人を殺したことは絶対に同情出来ないことではあるが、犯人視点で進むことと、偶然が重なって犯行が意外な展開に向かっていくので、どうしてもバレないでほしいという気持ちになってくる。

面白かったけど、いくら目が見えない人が怪しまれないといって、ここまでサクサク犯行できるものなのか？

やはり面白い。安定。

映画は見たけど、原作は初読み。映画とは犯人が違うのね。 金田一シリーズはいくつか読んだけど、大方の人数が殺されきってから推理するから結局あんまり助からないよなあ、と思ってしまったり。それでもやっぱり面白い。

ワトソンの結婚相手登場のお話。犬のトビーが可愛い。追跡シーンも読みごたえあって面白かった。

乱歩らしいパノラマの世界感全開。パノラマに裸体使いがちだけど、やっぱり面白い。

現代では完全アウトな表現だらけで丈五郎は絶対に許されることではないけど、それも当時の強い差別からなんだよなあと思うと切ない。 そして圧倒的諸戸道雄がかっこいい。当時としてはおそらく珍しい同性愛の表現がある。 主人公箕浦の「諸戸みたいなハイスぺ年上男子になぜ好かれてるのか分からないな～自分は年齢のわりに幼く見えるにしてもな～」みたいなところがあざとい。好かれてるの分かってしっかり甘えるし頼るし、それなのに彼女出来たら惚気るし。最後の二行が本当に切ない。

陰獣、果たして本当の犯人は誰だったのか、考察の余地を残すところが印象に残る。

印象的なのは防空壕かなあ。そうだろうとは思ったけど満更ではないトミさんの語りが面白かった。

相変わらず不思議な世界。

可愛くて人生の教訓になる。

とにかく可愛い。