オチだけは知った状態だったので、ウィンストンが意外と素面でラストを迎えたことに驚き（もっと徹底的に人格を踏み砕かれてアイラブビッグ・ブラザーな人形になるのかと）。あらゆる歴史に存在しなくなるはずだったウィンストンがおまけで言及されていることが、この歪な世界の体制が遠くないうちに（少なくとも2050年より前に）崩壊したことを暗示してるってことでいいの？　現状を正確に把握しながら同時に目を逸らすことも心得るオブライエンは本質的にはウィンストンと同類だからこその終盤の長い長い（長すぎる）対話？　いや濃い物語だ。

オチだけは知った状態だったので、ウィンストンが意外と素面でラストを迎えたことに驚き（もっと徹底的に人格を踏み砕かれてアイラブビッグ・ブラザーな人形になるのかと）。あらゆる歴史に存在しなくなるはずだったウィンストンがおまけで言及されていることが、この歪な世界の体制が遠くないうちに（少なくとも2050年より前に）崩壊したことを暗示してるってことでいいの？　現状を正確に把握しながら同時に目を逸らすことも心得るオブライエンは本質的にはウィンストンと同類だからこその終盤の長い長い（長すぎる）対話？　いや濃い物語だ。