→とどまったが、直ちに代償を払わされた。が、越えていたら、この貴重な日記は世に出なかった。ラストを読んで、図書館で借りずに買って読むべきだったな〜と後悔した(今から買えばいい)。 で…ヒドい!というのを前提に、電通だけじゃない、この狂躁の競争の時代に産み出された物もまた大きかったのは否めない。誰も責任を取らない大き過ぎる犠牲を払ってまで産み出す必要は無かった、空虚で、儚い、煌びやかなCM達だ。
そんな中、「フェリシティの面接」という作品だけはちょっと異質だった。なにか海外の短編のような味わいで、津村さんには珍しく意図するところが伝わりにくい。もしかすると、ご自分とは真逆なフェリシティは、「こういう人に私はなりたい」人物像なのかも。その立ち居振る舞いは、あれこれの日々のディテールに悩まされ振り回される私達には、まるでスーパーヒーローにも見える。
育児も仕事も最終コーナーに差し掛かり、読みたいと思った本にランダムに手を出す日々となりました。何でも読みますが、特別な大切は浅田次郎・サリンジャー・フィッツジェラルド、近年のお気に入りは伊坂幸太郎、津村記久子、町田そのこです。読書メーター諸子のナビで新しいお気に入りと出会うのを楽しみにし、ボチボチと感想をアウトプットしてゆきます。社会保険労務士です。
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