豊かな気持ちで今日を過ごせた、落ち着いた喫茶店で美味しいコーヒーと極上の紙巻き、夜なら馴染みの飲み屋さんでお燗と肴、そんなふうに静かに読めたらその日は幸せ。

ここまでは主人公が傍観者的立ち位置なのか、他人のエピソードがもりあがっているちょっと変化球的な展開。今どきセブンスターとは、このYouTuber君はなかなか見どころのある若者だ。

ファンタジー物では奴隷の扱いに振れ幅があるがこの作品は緩い方、権利は制限されていても財産は持てるし解放もある。初期の奴隷ほど忠誠は期待できなくても将来に望みが持てるのはやる気も促す、良い関係だな。

聖女は双子がバロムクロスでバロロームだったのか、意外な発想。ここでおしまいは非常に残念、もっと読みたい作品だった。

サブタイが利いてる、愛だなあ。遊び盛りの喧騒の中でも仕事をする不動心と目配りがお見事、オン/オフが素晴らしい。

中華系ファンタジーは黒髪ばかりの登場人物が武器であり魅力、トラディショナルな度合いが一段上がって見える、とても良い。

タイトルに惹かれ試し読みして即買い、数ページだけでも読める電子版の大きなメリットだな。「能力でも道具でも入手したら理解できる」は良いアイデア、現地人の知識のハンデをうまく埋めている。

現代で猿之助の三国志を楽しむ気分だなあ、「これはこういうものだ」が受け入れられれば途端に魅力あふれた作品になる、やはりフジリューは天才だ。

シリーズ通じて根底に和魂洋才と浪花節の心意気が感じられる、大好物。第二部で家族愛、新章では少年の友情を盛り込んできた、ハリウッド狙いのような貪欲さ、素敵。

豊かな気持ちで今日を過ごせた、落ち着いた喫茶店で美味しいコーヒーと極上の紙巻き、夜なら馴染みの飲み屋さんでお燗と肴、そんなふうに静かに読めたらその日は幸せ。

まとめ読み、「たとえ孫子の代となっても勇介と圭は結ばせまいぞ」の執念がいっそ清々しい。従来のシリーズから時代も画風もガラリと変わった新展開、作者特権かキャラクターも変わりまくり、大市民を受け入れてから読むべし。

原作のイメージを尊重した新解釈の塩梅が心地よい、スピンオフという利点をとても活かしている。もともとタイトル通りのんびりエピソードが中心だが、さらに日常をつけて特化した制作サイドに拍手。

新シリーズアニメから比べても幼く見えていた島だが臍下あたりがしっかりオトナ、脳内では突然仲村ボイスに交代された気分。そういった嗜好の方向へ新規開拓か。