京極堂シリーズは1990年代に読んで以来だが、この分厚いノベルス、そうそう、これこれ。そもそも17年ぶりの新作本編らしい。以前の内容はあまり覚えていないはずが、オールスターキャストですごく懐かしく、スーッとこの世界に戻れた。

知っているようで、実はよくわかっていなかった「マジックリアリズム」が特集。本命の『百年の孤独』は未だ読んでいない。これ52年目で文庫化されるらしい。またマルケスの新刊！！が出てるらしい。読書案内13冊に桜庭一樹さんの『赤朽葉家の伝説』が入っていてびっくりした。世界マジックリアリズム全集を作る座談会はすごくためになった。藤ふくろうさんの使うマジリア、ラテアメという言葉はちょっと・・・。安部公房の『砂の女』やギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』まで入っていることに驚いた。

京極堂シリーズは1990年代に読んで以来だが、この分厚いノベルス、そうそう、これこれ。そもそも17年ぶりの新作本編らしい。以前の内容はあまり覚えていないはずが、オールスターキャストですごく懐かしく、スーッとこの世界に戻れた。

あまり興味がなかった賞だが特集はメフィスト賞。力入ってるー、熱意を感じた。京極夏彦さんが第1回受賞だと思っていたが、第ゼロ回だったとは。受賞作64作全レビューもよかった。ああ、編集後記に七尾の西光寺も深刻な被害を受け、西村賢太さんと藤澤淸造さんのお墓が横倒しになったと。

ぐるりのことをぐるぐる考える。内省と内観がぐるぐるしている様はとても惹き込まれる。保坂和志さん、滝口悠生さんたちの作品と同様に柴崎友香さんもこのぐるぐる感がとてもよい。