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2022年3月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
10
読んだページ
3098ページ
感想・レビュー
10
ナイス
728ナイス

2022年3月に読んだ本
10

2022年3月のお気に入られ登録
1

  • ゆずぽん

2022年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
ネタバレ映画の世界では看守による受刑者への虐待なども見かけますが、もちろんそんな看守ばかりではないわけで。出所する彼らをこんなふうに送り出そうとする看守の姿に心を掴まれました。確かに最後は唖然。人の思い込みって困ったもの。でももしそれがなかったとしても大満足の1冊。というのか、その驚きは別になくてもよかったか。だって私の頭の中にはすっかり訳あり傷ありイケメン刑務官ができあがっていましたから(笑)。『このミス』関連は好きじゃない場合もあるけど、これは好き。「どうりで」が「どおりで」になっていた点だけ残念でマイナス。
が「ナイス!」と言っています。

2022年3月の感想・レビュー一覧
10

Kazuko Ohta
今月どうしてもあと1冊読みたいんだけど、と思ったのが31日の19時だった場合はどうすればいいですか。本棚に突っ込んだまま20年経っている本書を読むしかありません。私のこれまでの人生で、読んでほしいと誰かに勧めた回数が最も多い本は『超芸術トマソン』です。赤瀬川さんのそのトマソン的ものの見方は、ルーブル美術館へ足を運んでも変わらない。ここはパリのメインディッシュ。モギリ嬢について言及したり、流血している絵に注目したり、微笑みを探したり。芸術に疎くてもしっかり楽しめます。赤瀬川さんがもうこの世にいないのが残念。
tama
2022/04/01 16:43

赤瀬川さんのこと同感です。

Kazuko Ohta
2022/04/01 16:54

tamaさん、ありがとうございます。まだまだ路上観察を続けていただきたかったのに、お亡くなりになってしまって寂しいですね。

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Kazuko Ohta
震災に絡めた話は偽善的に感じるときもあって、正直なところ少し苦手です。本作も大好きな作家だから買ったのに放置していました。でも5年経過して読んでみたら、いつもの宮下奈都でした。いわゆるアスペルガーが疑われそうな少年ハル。同じハルという呼び名を持ちながら、ハルとは対照的に才色に富む少女遙名。接点は何もないであろうふたりの1991年からの20年間がそれぞれ描かれ、震災で「しるし」を見つけます。もしもこの話が偽善的であったとしても、何も書かないより、何もしないより、偽善であってもするほうがいい。逢えてよかった。
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Kazuko Ohta
「頭に血が上る度」としては『空飛ぶタイヤ』や最初の『下町ロケット』には及びませんが、それでもじゅうぶんヒートアップ。これがフィクションだということを忘れて怒りに燃えます(笑)。肩書きが自分の力だと思っている人のなんと多いことよ。もちろんその肩書きを手に入れるための苦労はあったでしょう。でも、大きなものを作れるからって小さなものも作れるとは限らない。大人にものを教えることができても子どもには上手く教えられない人がいますが、幼児に上手く教える人ほど大人にも上手に教えたりしますよね。ふとそんなことを思いました。
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Kazuko Ohta
このボリュームですし、「ママ」と呼ばれるにふさわしそうな若い母親が何かやらかす軽めのイヤミスかと思って読み始めました。予想は冒頭で裏切られます。傘寿を迎えようかという居酒屋の女将が、7歳下のモテモテ亭主を殺す。母親から電話を受けた娘や息子が大集合。各々の人生が語られる章仕立てで、池上冬樹の解説どおり、まさしく純文学の世界。もしも井上荒野をお読みになったことがなくても、角田光代がお好きならハマると思います。ここまで耐えてなぜ殺す。ここまで耐えたから殺したか。女にだらしない人は睡眠中も気をつけましょう(笑)。
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Kazuko Ohta
ネタバレ映画の世界では看守による受刑者への虐待なども見かけますが、もちろんそんな看守ばかりではないわけで。出所する彼らをこんなふうに送り出そうとする看守の姿に心を掴まれました。確かに最後は唖然。人の思い込みって困ったもの。でももしそれがなかったとしても大満足の1冊。というのか、その驚きは別になくてもよかったか。だって私の頭の中にはすっかり訳あり傷ありイケメン刑務官ができあがっていましたから(笑)。『このミス』関連は好きじゃない場合もあるけど、これは好き。「どうりで」が「どおりで」になっていた点だけ残念でマイナス。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
食べ物がらみの小説を書くのってニッチだなぁと思います。ビストロだったりお弁当屋さんだったり、各種スイーツもあったりして、さまざまなお店を舞台にした小説がすでに存在しているから、入り込む隙を探すのが大変。でもニッチを上手く見つけられたらその時点で成功。シリーズとしていくらでも続けられるし。サンドイッチとちょっとした謎。ミステリーというほどではないけれど、食に関する思い出は、他人には想像できないほど大切なものかもしれません。苦い気持ちもサンドイッチを通じて変わる。ツナとレンコンとコロッケサンド、お願いします。
Kazuko Ohta
2022/03/15 21:07

生まれも育ちも大阪の私は、甘い卵焼きを人生で初めて食べたとき、衝撃を受けました。甘い卵焼きが存在することを知らなかったから、何かの間違いだと思ったぐらい(笑)。今ではどちらの卵焼きも大好きです。

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Kazuko Ohta
ネタバレ還暦を過ぎてから作家デビューした方らしく、沼田まほかるの上を行く。何事も始めるのに遅すぎることはないんだなぁ。誰もが見惚れてしまうようなイケメンのシリアルキラー。彼が現在の勤務先から姿を消す中盤以降、いきなりハードボイルドの様相を呈してきます。彼の気持ちは想像するしかないのがちょっと物足りなくもあり。何もかもデジタルで評価しておいて、取引先との関係には忖度せよというのは理不尽なような。5回アウトで抹消されるなら世界から誰もいなくなる。何でも効率化を最重要視していたら、彼のような人が生まれるかもしれません。
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Kazuko Ohta
ネタバレ登場人物がとりわけ多いわけではなかろうに、かなり頭がこんがらがります。所轄の刑事と交番勤務の警察官ら、似たタイプが入り乱れるうえに半グレ集団の幹部も混じり、各々の行動が描かれるから、アンタはどこのモンでしたかと聞きたくなる。肩入れしたくなるキャラの人もほぼいないけれど、とても面白かったのは確か。事の顛末が気になってやめられません。舞台は特別養護老人ホーム。認知症の老人が殺されて、容疑者も認知症。想定以上に大がかりで嫌な話。介護職は重労働で低賃金の一方で、老人を喰いものにして楽して稼ぐ輩がいる。どうなのさ。
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Kazuko Ohta
そうなんですよ。下着の捨てどきってすごく悩むんです。下着代に糸目をつけずにいつでも勝負下着を身につけているような人はいざ知らず(笑)。十年以上経っても、確かにへたっちゃいるがまだ使えるよねぇ、てなものばかり。特にブラジャーは、盛ることさえ意識しなければ、ビヨンビヨンになろうとも使えるんですってば。というような気持ちから、スルーできないタイトル。老いてゆくことを悲観せずにしみじみ優しい気持ちで見つめたくなるエッセイ。映画の話も見逃せないけど、やはり食べ物の話に目が行きます。食い意地は歳をとっても収まらない。
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Kazuko Ohta
ネタバレなぜかこれが最終巻だと思い込んで最後まで読みました。先に読了した人から「安心して読めるよ」と聞いていたから、さすがに最終巻は悪いこと何も起こらず心穏やかにいられるのだなぁなんてニコニコしながら。常に身構えていないとどんな苦境に立たされるかわからないのが高田先生のシリーズ。でも、本巻ではムカつく音羽屋忠兵衛と結の名前が申し訳程度に出てくるのみで迫力なし。結とは和解しないまま終わるのね。でもええわ、あんな奴。そう思ったのに。えっ、まだ終わらないんですか。ということは次ぐらいに来ますかね、ドッカーンと。ひぃぃ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(2698日経過)
記録初日
2017/05/06(2683日経過)
読んだ本
1265冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
403935ページ(1日平均150ページ)
感想・レビュー
1253件(投稿率99.1%)
本棚
11棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128

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