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2023年6月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
7
読んだページ
2288ページ
感想・レビュー
7
ナイス
712ナイス

2023年6月に読んだ本
7

2023年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
時代小説に苦手意識のあった私に“みをつくし料理帖”を全巻まとめて貸してくださった姐さんがいて、要らないと言えずに読みはじめたらどっぷりハマる。あれから何年経ったことでしょう。もちろん“あきない世傳”にもズボッと。シリーズが終わったタイミングで同じ姐さんにお借りした本作は時代物ではありません。読者の年齢層を意識してのことか文字も若干大きくて、より読みやすい。北海道が登場したせいなのか、ちょっと桜木紫乃っぽい。結局、時代物であれ現代物であれ、こういう文体が私は好きなのでしょうね。国鉄時代を知る人、特にどうぞ。
が「ナイス!」と言っています。

2023年6月の感想・レビュー一覧
7

Kazuko Ohta
ネタバレいったいどれだけ筆が速いのか、内藤さん。毎月出るよ、各シリーズから1冊ずつ。続編がありそうだったのに1巻で終わった“微生物研究室特任教授坂口信”なんてのも過去にありましたが、それ以外はきっちり続いています。若い女子から老人まで違和感なく変装するなんて無理だろうと思っていたけれど、秘書の庵堂の来歴がわかってくると、縁は何にでもなれそうな気がしてきます。戦慄の展開の中で、編集者・真壁と装丁デザイナー・蒲田のおっかなびっくりの様子が面白い。実際にイベントに居合わせた気分にもさせられました。どこまで続くのかしら。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ勇気を振り絞って『忌怪島』を観に行った後、内藤さんの花嫁人形がおぞましいヤツを読んで、さらには中山さんのこれも読んで、何が楽しゅうて私の毎日ホラー漬けなのか。各章にタイトルが付いているため、隣室にまつわる短編集なのかと思っていたら長編でした。ホラー慣れしてしまったのか、五感からは震え上がりません(笑)。でも中山さんの話には、外国人技能実習生の話だとか戸籍を買う話だとか、社会背景が反映されていて、どことなく重い。とはいえ、気楽に読める作品です。何を読んでも“御子柴弁護士”シリーズの面白さには敵わないけれど。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレとっとと読むはずが、あまりに怖そうで深夜には頁をめくれず。だって人形ですもの、しかも花嫁人形。プロローグの状況を想像するだけで怖気が走る。比奈子や恵平のような可愛げはないと思われた清花でしたが、飄々とした班長と頼もしく可笑しい班員に囲まれて、自らを省みながら様々な見方ができるようになっていく様子が良い感じ。産毛まで生えている人形となれば、もう「それ」しかないわけで、想像力を働かせないようにして読みました。ホラー苦手と言いつつ観た『ミーガン』よりこっちのほうがおぞましい。人形婚や冥婚に興味を引かれます。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
時代小説に苦手意識のあった私に“みをつくし料理帖”を全巻まとめて貸してくださった姐さんがいて、要らないと言えずに読みはじめたらどっぷりハマる。あれから何年経ったことでしょう。もちろん“あきない世傳”にもズボッと。シリーズが終わったタイミングで同じ姐さんにお借りした本作は時代物ではありません。読者の年齢層を意識してのことか文字も若干大きくて、より読みやすい。北海道が登場したせいなのか、ちょっと桜木紫乃っぽい。結局、時代物であれ現代物であれ、こういう文体が私は好きなのでしょうね。国鉄時代を知る人、特にどうぞ。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
小説の映画化ではなくて映画の小説化だから、そのまんまの話なのは当たり前。映画を観て腑に落ちなかったシーンをするりと解説してくれているかのようです。是枝監督作品はなんとなく鼻について、今まで世間で評価されるほどには好きになれなかったけれど、本作はすごく好きでした。予告編を観て子どもを想う母親vsイカれた教師を想像していた自分の浅はかさを思い知らされました。少しだけ気になっていたシーンの所以がわかってスッキリ。だけど不思議なことに、スッキリすると余韻も薄れる。映画を観てから本作も読むことをお勧めします。
混沌
2023/07/23 15:37

飴だかガムを口にしたシーン、え?と思いましたよね、映画。2度目見た時わかりました。映画のミスリードはあまりに巧みでしたね。

Kazuko Ohta
2023/07/24 07:48

混沌さん、ホントそうでした。初見時は不可解にしか思えなかった行動の理由がわかりました。観て、読んで、よかったです。

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Kazuko Ohta
去年亡くなった弟の本棚にあった本です。弟は「読むこと」自体は嫌いではなかったらしく、ネットで見つけたあれこれのURLを送ってきては「読んでみて」と言っていたけれど、紙の本はほぼ読まなかったようだから、余計になぜこれを持っていたのか気になります。今となってはその理由を聞くこともできませんが、誰かからもらったとしか思えない(笑)。なにしろ初刷が2000年。今から四半世紀近く前の話は何もかも古すぎます。でも、子どもの頃に聞いた「死体洗いのバイト」の話などは、死体に足を引っ張られる怪談を思い出して懐かしくなった。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
この著者も何年か前にドハマりして大人買いした人です。思いのほか著作が多くて、同じ著者を続けて読まないことにしている私が読破するのは相当の時間を要します。本作は10年以上前の作品ですが、床屋は床屋、どんな時代になろうがきっと存在し続ける。いずれロボットが髪を切ってくれるサロンが登場するかもしれないけれど、寡黙な店主だったり聞き上手なスタッフだったり、やはり人の良さは代えがたいものではないかなぁ。ちょうど1年前に亡くなった弟が通っていた美容院に今は私もお世話になっています。床屋さんへちょっと顔を出したくなる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(2783日経過)
記録初日
2017/05/06(2768日経過)
読んだ本
1290冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
410141ページ(1日平均148ページ)
感想・レビュー
1278件(投稿率99.1%)
本棚
11棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128

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