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2025年1月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
9
読んだページ
2704ページ
感想・レビュー
9
ナイス
962ナイス

2025年1月に読んだ本
9

2025年1月のお気に入られ登録
2

  • 瑞子
  • Nobuhiro

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
読み始めてすぐに太田裕美の『木綿のハンカチーフ』の短調版だと思いました。歳がバレますけど(笑)。都会に行って稼ぐようになった彼。地元に残った彼女は彼と会える日を心待ちにしていたのに、彼はどんどん変わってゆく。ただ、おそらくあの歌の主人公たちはこんな複雑な家庭環境で育ったわけではないでしょう。17歳から32歳にかけて、人生はいろんなことが起きる。永遠に続くと思っていた恋もそうは行かないけれど、巡り巡ってこうなるのであれば、きっと生涯を閉じるときに思い出す大切な日々になる。互助会が必要な人、いっぱいいるはず。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
9

Kazuko Ohta
ネタバレお梅は首から上と下、別々に動くことができるようになりました。拾い手一家の鞄の中に潜り込み、行く先々で瘴気をばらまく機会に恵まれたというのに、それでも呪い殺せない。もうどうにも憎めません。第1弾で読者からあったとおぼしきツッコミに対する言い訳にはふきだしてしまい、電車の中で私はとっても怪しい人に。恋患いの章では頁を書き出しての解説に笑う。読了前に映画館へ行ったら、6月公開の矢口史靖監督作品『ドールハウス』の予告編がかかり、これはきっとお梅の呪いだと思いました。でも幸運の人形だもの、君に私は殺せない(笑)。
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Kazuko Ohta
舘野さんが語り描く虫は限りなく美しい。この世に生を受けても生きられる時間はごく短い。たった4日間の生涯。一緒に生まれたきょうだいがいるだろうに、その4日間さえ生きていられないかもしれないから、生き延びるためにすぐに離ればなれになって、ほかの虫たちの体に必死でつかまりながら飛んでゆく。虫が得意とは言えない私でも、そんなことを聞かされると切なくなります。私たち人間の人生の縮図なのかなという気もして。余談ですが、映画『嗤う蟲』を観た直後だったから、虫の描写が凄すぎるよ舘野さん、とより思いました。
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Kazuko Ohta
読後の余韻をいまだに引きずっている『汝、星のごとく』。続編の本作を読んで、北原先生の過去、櫂を支えた編集者たち、そして北原先生と暁海の生き様にこうして触れられてよかったという思いしか起きません。特に北原と暁海、ふたりの生涯を読者に見守らせてくれた、そんな感じでしょうか。これも余韻に浸るのみ。自分よりも上の年齢の人物の心情を細やかに描写できる作家って凄いといつも思う。不満な点を挙げるとすれば、重版続きで櫂のオカンがウハウハだろうということ(笑)。それすら櫂は空の上で苦笑いしつつも喜んでいるのかもしれません。
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Kazuko Ohta
ネタバレホラーミステリーの連作短編だとこんなふうになるのかと感心しきり。読みはじめたときはたいして怖くないと思っていたのに、主人公が変わるたびにこれが誰だったのかを確かめようと、前の話に戻ってはゾッとする。最後の一文まで、前話までに登場した誰なのかがわからない場合もあって、気づいたときには戦慄。城山の周辺に住む人々に降りかかる悲劇は途切れることなくすべて繋がっているのでした。不気味だけど鮮やかで、お見事と言いたくなります。同著者の『入らずの森』といい、この人に「森」を書かせると面白い。私は絶対入りたくないけど。
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Kazuko Ohta
どんどん好きになっているシリーズです。最初の頃は、少なくない読者に「性格に難あり」として評判イマイチだった“よろず建物因縁帳”の春菜よりも、私はこっちの清花のほうが苦手でしたが、今はひたすら応援したくなっています。それもこれも可愛い桃ちゃんがいるからか。博物館に勤務しているゆえ、田の神さんは標本資料にあります。でもこんなだとは知らなかった。土井さんのイチイチ「~」が入る喋り方にうんざりしていたのに、慣れました(笑)。土着の風習というのは全く以て面白い。けれど、安易に触れてはいけないものだという気もします。
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Kazuko Ohta
私の劇場通いは主としてなんばグランド花月と祇園花月なのですが、この本を読むと、どちらも至近距離にある大阪松竹座と南座をスルーしとったらアカンやん私、と思うのでした。歌舞伎に限らず伝統芸能は決してとっつきにくいものではないということがわかるし、ミステリー要素もあって読みやすい。難しいという先入観を持たずに何でも観てみることで世界が広がるのだなぁと思えます。鬱々とした毎日を送っているときは新しいものに目が向かなかったりするけれど、そういうときこそ試し時かも。そもそも私が花月通いを始めたきっかけもそうですから。
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Kazuko Ohta
読み始めてすぐに太田裕美の『木綿のハンカチーフ』の短調版だと思いました。歳がバレますけど(笑)。都会に行って稼ぐようになった彼。地元に残った彼女は彼と会える日を心待ちにしていたのに、彼はどんどん変わってゆく。ただ、おそらくあの歌の主人公たちはこんな複雑な家庭環境で育ったわけではないでしょう。17歳から32歳にかけて、人生はいろんなことが起きる。永遠に続くと思っていた恋もそうは行かないけれど、巡り巡ってこうなるのであれば、きっと生涯を閉じるときに思い出す大切な日々になる。互助会が必要な人、いっぱいいるはず。
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Kazuko Ohta
ネタバレ『正体』の余韻をひきずったままの新年1冊目。没入しつつも『正体』の読み応えには敵わないと思っていたのに、あの人があの人だとわかってからは平常心でいられなくなりました。復讐は誰も幸せにしないとは思う。だけど吹っ飛ぶ前のあの人の表情を想像すれば、復讐を成し遂げることでしか心が救われることはなかったとも思う。こんな奴らはみんな死んでしまえばいいと思う一方で、あの人と刑務所で面会した彼の様子に、改心や更生する場合ももしかしたらあるのではと思うのでした。もっとも彼はもう生きることに執着がないけれど。なんだか切ない。
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Kazuko Ohta
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】のっけから余談ですが、昨年は映画館で380本鑑賞しました。過去最高は340本足らずだったので自分でも驚く。2025年最初の映画鑑賞はこれ。原作を読んでから8年近く経っているので自身の感想を読み返す。映画版では実在の作家の名前を挙げるわけには行かなかったでしょうし、私の中では主演のイメージがのんとは違ったこともあり、まったく異なるエンタメとして楽しみました。原作にあったように「執念とハッタリ」を利かせている作家は今いかほどいるかしら。今年は400本鑑賞を目指します。
ぶち
2025/01/04 07:11

ぜひ、400本挑戦してみてください! 応援いたします(^o^)

Kazuko Ohta
2025/01/04 08:59

ご声援ありがとうございま〜す!映画を優先すると本を読む時間が減るのが悩むところですが、どちらも頑張ってみます。(^_^)

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(2875日経過)
記録初日
2017/05/06(2860日経過)
読んだ本
1311冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
417225ページ(1日平均145ページ)
感想・レビュー
1299件(投稿率99.1%)
本棚
12棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128

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