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2024年11月の読書メーターまとめ

kuragemaru
読んだ本
11
読んだページ
3571ページ
感想・レビュー
11
ナイス
78ナイス

2024年11月に読んだ本
11

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kuragemaru
ネタバレ池井戸作品はウェルメイドだよなあ、と読むたびに思う。企業小説だと興ざめがちだが、スポーツものだと青臭さが意外とハマる。こんなヒーローじみた監督いないだろう。とつぶやきつつも読まされてしまう。前半の嫌われキャラ浩太がレースシーンで読者のハートを鷲掴み。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
11

kuragemaru
「人間がいなくなると、自然は予想以上の速さで回復する」という信念を持つ著者が世界12ヵ所の人間に見捨てられた土地を巡るノンフィクション。放射能による汚染、産業の衰退による荒廃、化学兵器の毒、外来種の侵略、大災害。極めて限られた条件下でしか生きられない人間の弱さ、不自然な淘汰、迅速な進化を遂げる生物の強さを感じる。チェルノブイリの汚染地区に生きる野生生物の姿が印象深かった。「放射能は彼らにとって無益ではあるが、人間がいないことによる恩恵は事故による害をはるかに上回るということだ。(p116)」
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kuragemaru
 詩人には、かなわない。本書を手にした散文家は、敗北感と憧れに項垂れるしかない。ストーリーや設定は全然違うのだけど、空気感がチャペックの『郵便屋さんの話』を思わせる。この設定で、どこまでも書き続けられそうだけど、あっさりと別れがやって来るのも、詩人ならではの余白の美かもしれない。斉藤さんのお話では『レディオワン』と本作が特に好き。
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 箱根駅伝ものと言えば、1区から10区まで走者のパートを読ませるのがセオリーと思っていたが、本書は3区、5区、9区、10区の4人以外はスルー。ある意味、潔い。混成チームが「学連選抜」の時代で、順位がつくし個人の記録が残るので、『俺たちの箱根駅伝』とはまた違う感慨がある。個人的には、やっぱり短くても良いから10人分の走りが見たかったな。
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 スミス氏は、もうちょっと色々考えたうえでタラスさんに求婚したのだと思っていたら、ほぼ何も考えていませんでした! 家族の反対にしても、母親がひどいのではなく、父親と兄が寛容だと思うのです。スミス氏がタラスさんを大事に思っているのはわかるけれど、家族も国も捨ててきた彼女に安心できる場所を提供する責任感というか、甲斐性に欠けている気がしてなりません。ホーキンズさんがいなかったら、どうするつもりだったのだろう。タラスさんの仮面夫は、やはり根っから良い人でした。良いご縁があったようで、めでたし!
が「ナイス!」と言っています。
kuragemaru
ネタバレ池井戸作品はウェルメイドだよなあ、と読むたびに思う。企業小説だと興ざめがちだが、スポーツものだと青臭さが意外とハマる。こんなヒーローじみた監督いないだろう。とつぶやきつつも読まされてしまう。前半の嫌われキャラ浩太がレースシーンで読者のハートを鷲掴み。
が「ナイス!」と言っています。
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私は「医師幇助自殺」安楽死には賛成で、本書を読んでも気持ちは揺らがなかったが、考えさせられる事例が多かった。安楽死が合法化された国で、緩和ケアとの混同、崩れていく自己決定原則などが起きている。安楽死が容認されるための指標が「救命できるかどうか」から「QOLの低さ」へ変質しているという指摘は、第2部で取り上げられる「無益な治療」論とあわせて考えると重い。「無益な治療」という考え方は「無益な患者」という考えに容易に進んでしまう。「健康寿命」といういう言葉に込められたサブリミナルなメッセージについては、確かに。
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kuragemaru
面白かったです。日本各地の納豆にはじまり、アジア、アフリカなど、同時代の世界の納豆を訪ねるだけでなく、日本での納豆の起源について考察。著者は豆類の栽培が始まった弥生時代よりさらに遡り、縄文納豆という考えにたどり着きます。納豆を見る目が変わる一冊です。ネバネバをご飯にかけて食べるのもおいしいけれど、せんべいタイプも捨てがたい。
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探偵役のキャラクターはありきたりだが、ストーリーに引っぱられ、だんだん気にならなくなった。面白かったけれど、重い話。どんな親の元に生まれるかは結局、運なのだ。事件の解決の方法、というか落としどころは読者を選びそうだが、新人とは思えない書きっぷり。ただ、著者の受賞の言葉が巻頭にあるのだけは、生理的に受けつけられない。そういうのは授賞式なりインタビューで語ることで、書籍に入れるものじゃない。入れるなら、せめて巻末に。読む前に、気持ちはマイナス30点くらいになるのに、東京創元社は、どうしてあれやるんだろう。
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kuragemaru
繊細、めちゃくちゃ繊細な連作短編集。一つ一つのエピソードは、一昔前のドラマ「中学生日記」の雰囲気なのだが、全体で見るとスケールの大きさを感じる。リアルな物語なのに、そこはかとなくファンタジーの香りがする不思議な読後感。うさぎ王子が可愛い。
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 映画を見たので。八犬伝をもとに映画オリジナル脚本と思ったら、原作がありました。「虚の世界」里見八犬伝のパートと「実の世界」それを執筆する馬琴のパートが、交互に話が進みます。創作活動をしている人には、かなり刺さる作品です。映画を見て、もう少し路さん(馬琴が盲目になった後、八犬伝を口述筆記した。息子嫁)の内面描写が欲しいなと思ったところ、痒い所に手が届く感じで原作にはしっかりありました。渡辺崋山の言葉が作品のテーマでもあり、それだけに彼の最後にやるせない想いがつのります。
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Netflix版ドラマ全8話→テンセント版ドラマ1~10話→原作小説→テンセント版ドラマ11~30話。という変則的な読み方をした。テンセント版ドラマが一番面白かったかな。文革の描写大幅カットはいただけないが、想像していた3倍ぐらい面白かった。冗長なところがあるにせよ、全30話のドラマに比べると、あれほど長い原作も登場人物の描きこみが足りない気がしてしまった。ドラマの5話で主人公が子どもたちに語る言葉が一番胸に残った。原作は文革の場面から始まるので、葉文潔の動機に理解が深まる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/07/22(2715日経過)
記録初日
2017/07/12(2725日経過)
読んだ本
700冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
193226ページ(1日平均70ページ)
感想・レビュー
700件(投稿率100.0%)
本棚
1棚
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