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2024年10月の読書メーターまとめ

水絵
読んだ本
3
読んだページ
724ページ
感想・レビュー
3
ナイス
41ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 杜のカラス

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

水絵
読むのが辛かったけれど謎の使命感と共感があり、読み進めていってしまった。社会とは、普通とは、何なのだろう。抑圧された先にあるものが破滅だとしても結局「人」からは解放されないんだなと悲しくなった。何とか耐えている姉と、壊れた妹がどちらも悲しい。肉体的に経済的に社会的に弱者である女は強者の欲の対象となることが多く、本能的に恐怖を感じて生きていると思うが、そのことを強者はどう思っているのか知りたい。そんなことを思った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

水絵
1909年、安重根という韓国人青年は東洋の平和のためハルビンで伊藤博文を暗殺した。 歴史に沿ったフィクションだと分かっていても、事実こうだったのではと思うほどに生々しく読むのが辛かった。この辛さが安重根に感情移入したものだけでない事に気付いた時に私は戸惑った。日本は加害者側で、私は日本人だという事実がしこりのように残る。淡々とした文体だったのが幸いで、そうでなければ耐えきれたか自信がない。この文体が作者の作風なのか訳者の技術なのか分からないけれど。 侵略や戦争に勝者はいないという思いが強まった。
が「ナイス!」と言っています。
水絵
読むのが辛かったけれど謎の使命感と共感があり、読み進めていってしまった。社会とは、普通とは、何なのだろう。抑圧された先にあるものが破滅だとしても結局「人」からは解放されないんだなと悲しくなった。何とか耐えている姉と、壊れた妹がどちらも悲しい。肉体的に経済的に社会的に弱者である女は強者の欲の対象となることが多く、本能的に恐怖を感じて生きていると思うが、そのことを強者はどう思っているのか知りたい。そんなことを思った。
が「ナイス!」と言っています。
水絵
淡々と進み、分量もさほど多くなく、時間的にはすぐに読み終えたけれど内容は濃かった。文化や知識や言葉など目に見えないものを守ることは難しい。今見えている物でも破壊されたら元通りにはならない。作品の舞台である沖縄という土地は歴史的に苦難を強いられた土地で、つぎはぎのように今の文化を形成してきたのだと切ない気持ちになった。それでもあった事象をそのまま保存して守ることで誰かを救いたいと未名子は思ったのかな。他国のマイノリティ達との通信が世界の不条理を浮かび上がらせていて、破壊は進行形のものだと痛感する。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/20(2621日経過)
記録初日
2017/09/23(2618日経過)
読んだ本
243冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
72947ページ(1日平均27ページ)
感想・レビュー
141件(投稿率58.0%)
本棚
1棚
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