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2025年12月の読書メーターまとめ

はんく
読んだ本
8
読んだページ
2490ページ
感想・レビュー
8
ナイス
27ナイス
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2025年12月に読んだ本
8

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

はんく
まず何と言ってもクローズドサークル物ミステリとしての斬新さと独創性に感心した。かなり強引で作為的だがこんなやり方もあったのかと思わせてくれる。犯人に関してはミステリ慣れした読者なら遅くとも第3の指示書を読んだ時点でたどり着ける。そしてある人物のロジックとそこから導かれる少しの空想によって読者の予想は肯定され…たはずだった。ラスト20ページを読むまでは。そこに至ってそこまでの360ページがまるでオセロゲームのように全て反転してしまう。唯一、気になるのは足跡を巡るロジックが反転により意味を成さなくなったこと。
はんく
2025/12/16 17:38

さらに付け加えたいのは「わたし」が読者に対して心の中を隠していること。これがわたしの手記ならば隠し事や嘘も客観的視点が担保され許されるが作中にこれが手記だという描写はなかった。なら「わたし」は気づいたことを考えないはずはなく心中の「ある葛藤」を読者の目から隠すのはある意味アンフェア的だと言える。

が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
8

はんく
読み終わった直後の感想はポジティブな意味での「やってくれたな」というもの。長大かつ深遠(現実時間経過的にも作中時間的にも)なシリーズの最終作でこの手を使ってくる(しかもかなり早い段階でこの作品の構想は出来上がっていた)とは。この作品で初めて作者の本を読んだという人にもとびきりの意外な真相が明らかにされ満足出来ることは保証できるが何よりシリーズを最初から読み続けてきた人にはスペシャルボーナスとも言えるまさかのエピローグが待っている。驚きと懐かしさが込み上げると同時にこれが最後なのかという寂しさがあとを引く。
が「ナイス!」と言っています。
はんく
ミステリというジャンルの中でその枠を目一杯使った振れ幅の多い作品を独特な個性的キャラクターを次から次から産み出して重厚というより軽いタッチの文体で多分に映像的なミステリを縦横無尽に書きまくる作家というイメージがあった。同時に意外に真ん中のミステリは書いてないとも思っていた(読者は多いし人気はあるし多作だが本格ミステリ的作品は希少)が本書では珍しく小細工控えめ(とはいえ探偵が人面瘡だが)で古典的なミステリそれもあえて横溝的世界観の中で見立て殺人というクラシカルな手法を用いた点は作者の新たな一面を見た思い。
が「ナイス!」と言っています。
はんく
まず何と言ってもクローズドサークル物ミステリとしての斬新さと独創性に感心した。かなり強引で作為的だがこんなやり方もあったのかと思わせてくれる。犯人に関してはミステリ慣れした読者なら遅くとも第3の指示書を読んだ時点でたどり着ける。そしてある人物のロジックとそこから導かれる少しの空想によって読者の予想は肯定され…たはずだった。ラスト20ページを読むまでは。そこに至ってそこまでの360ページがまるでオセロゲームのように全て反転してしまう。唯一、気になるのは足跡を巡るロジックが反転により意味を成さなくなったこと。
はんく
2025/12/16 17:38

さらに付け加えたいのは「わたし」が読者に対して心の中を隠していること。これがわたしの手記ならば隠し事や嘘も客観的視点が担保され許されるが作中にこれが手記だという描写はなかった。なら「わたし」は気づいたことを考えないはずはなく心中の「ある葛藤」を読者の目から隠すのはある意味アンフェア的だと言える。

が「ナイス!」と言っています。
はんく
いつもの事だが「本ミス」とはランキングがガラリと違っていて面白い。本格好きの自分にとっては指標になることはないが本格に偏らない人が何を評価しているのかを面白がって眺めてる。そういう意味では「本ミス」「このミス」両方で上位に位置する笠井潔「夜と霧の誘拐」には興味をそそられるが矢吹駆シリーズは中学生の時に4作目の「哲学者の密室」の厚みに尻込みして以降30年間ご無沙汰中。読むなら1作目から腹を決めて読みたいものだが踏み切れるのはいつになるやら。あとはミステリー作家が選ぶ「この乱歩作品がすごい」は興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
はんく
このムックを買うのがミステリ読者にとって1年の締めくくり。読みたい本が多くて新刊ばかり追っかけてたら積読本が増えるだけ。読みも出来ない本をコレクションする気もないから今年の新刊が文庫化される3~4年後くらいに買って読めればいい。このムックはその時の指標になる。今年は2022年版2023年版が大いに役立ってくれた。内容的にはベスト20を1冊ずつ取り上げてくれるのは嬉しいが予定枚数をクリアするためか粗筋を長々と事細かに説明するのはいかがなものかと思う。内容はせめて触りの部分だけにしてもらいたい。
が「ナイス!」と言っています。
はんく
木村拓哉主演ドラマで有名な…と言った方が通りが良いかも知れない(ドラマの面白さに原作に移行した方も多いはず)。警察学校を舞台にした異色の警察小説が「Ⅰ」「Ⅱ」だったが3作目にあたる本書は時系列が遡り前2作の前日譚になっていて警察学校の鬼教官だった風間公親は現職の刑事として登場する。しかし先生と生徒という構図に変化はない。刑事になって3ヶ月の選ばれた新米が倒叙形式による計画された犯人の企みを風間ならではの指導の下で様々な気付きや学び、教訓を得て犯人にたどり着き手錠をかけることで確実にステップアップしていく
が「ナイス!」と言っています。
はんく
いやあ面白い。奇妙キテレツ残酷無比な死体ばかりが登場する8つの短編からなる連作作品集。しかしながら本書は白井作品の中でもっとも日の当たらない作品の1つだろう。年末の各種ランキングで書名が挙がらなかった唯一の作品でもある。白井作品と言えば「ゲロ」「ゲボ」「糞尿」「エログロ」てんこ盛りだがこの短編集ではそれが相当控え目な点が作者らしくないとでも思われたのか。しかし読んで見ると本格ミステリとして「設定」「構成」「キャラ立ち」「トリック」「伏線」「ロジック」「謎解き」「意外性」全て揃っていて実は完成度の高さが判る
が「ナイス!」と言っています。
はんく
もう全編通して「北山猛邦そのもの」といった印象のミステリ長編。豪快な物理トリックやどこか浮き世離れした、どこか実体の薄いキャラクターたち。後書きによると「城シリーズ」以前に書いていたというがそれも納得。作者の原点というかDNAがすでにそこに見られる。アルファベットのオブジェが至るところに配置された屋敷という時点でトリックの大まかな予想が付くのはご愛敬。気になったのは雪が降らなければ犯人はどうしただろうかということ。犯人の仕掛けたトリックはあくまでも降雪、積雪ありきのものでそこに矛盾を感じざるを得ない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/10/26(3016日経過)
記録初日
2017/10/27(3015日経過)
読んだ本
267冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
98275ページ(1日平均32ページ)
感想・レビュー
267件(投稿率100.0%)
本棚
22棚
外部サイト
自己紹介

ミステリ好きの永遠の初心者。好物は本格ミステリ。長いブランクを経て復活。致命的な語彙力不足にもめげず感想を垂れ流します。ポリシーは「世間の評価に左右されない」

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