ネタバレ道東のラブホテル｢ホテルローヤル｣を舞台にした短編7編をまとめた1冊。お気に入りは｢せんせぇ｣。主人公の高校教師は妻に裏切られ続けていたことを知り、行くあてのない教え子と一晩をともに過ごすも、手を出すことが出来ない。翌朝、行き先をいちばん遠そうな道東に定め、2人は心中へと突き進む。女子高校生まりあの｢せんせぇ、かわいそう｣が印象的だった。その言葉によって、死ぬ決意を固めてしまったのかなと感じた。

ネタバレ植物は、陸上での光環境で効率よく光合成することに適応しようとした。炭水化物の生産工場である葉、光合成の材料である水を吸い上げる根、空間を3次元で活用する茎。植物で最も身近な花は生殖器官として存在する。私たちの暮らしは植物に大きく依存している。一度は水中の生物と袂を分かって陸上に進出した植物は、陸上で被子植物となり、再び生物との共生の道を歩み始めた。

ネタバレ生物とは動的な平衡のことである。時間軸上を一方向にたどり、各瞬間でバランスを取りながら存在する。ある操作が人為的に行われた時、大きな変化が起きていないように見える場合があるが、それは動的な平衡が変化を吸収したからで、中では何かが変化し、何かが失われている。/GP2ノックアウトマウスが正常に生きているところで驚いた。生命とはかくも寛容なものなのか。

ネタバレ精神科医である著者の経験を通して、恐怖について考える1冊。科学的なアプローチはあまりなく、恐怖についてのエッセイ集といった感じの本でした。①危機感②不条理感③精神的視野狭窄───の3点が組み合わさって立ち上がる圧倒的な感情が、恐怖という体験を形作る。恐怖症やグロテスク、死が何故恐怖に繋がるのかを、この定義に従って説明している。

ネタバレ道東のラブホテル｢ホテルローヤル｣を舞台にした短編7編をまとめた1冊。お気に入りは｢せんせぇ｣。主人公の高校教師は妻に裏切られ続けていたことを知り、行くあてのない教え子と一晩をともに過ごすも、手を出すことが出来ない。翌朝、行き先をいちばん遠そうな道東に定め、2人は心中へと突き進む。女子高校生まりあの｢せんせぇ、かわいそう｣が印象的だった。その言葉によって、死ぬ決意を固めてしまったのかなと感じた。

ネタバレ｢ゆる言語学ラジオ｣というYoutube番組を持つ2人による、言語にまつわる対話本。初回から最新作まですべてYouTubeやpodcastで聞き通しているくらいゆる言語学ラジオは大好きなので、本書もとても楽しく拝読した。番組の空気感がそのまま本書に現れており、本を読み通すのが苦手な人にもオススメ。

ネタバレ細胞についての入門書。文系ではないが、生物は選考したことがないので、読んでみた。細胞の多様さと複雑さに驚かされる。細胞の複雑さを説明されてからiPS細胞の説明を聞くと、ノーベル賞も納得だなと思う。

ネタバレ物語の歳時記として連載された｢季節風｣から冬の物語12編をまとめた1冊。｢サンタ・エクスプレス｣と｢サクラ、イツカ、サク｣が好き。前者は弟(妹)が産まれる不安を描いた一遍。そんな不安を見透かしたママのサプライズが粋。後者は大学入試の合格発表が舞台。何を考えるともなく大学生活を過ごした自分にとっては、主人公の一歩引いた目線がすごく刺さった。

ネタバレ英語の前置詞のイメージを、キャラクターにして紹介する1冊。ofは分離がもともとの語意で、それが起源・材料、所有へと変化した。前置詞をおさえることによって、熟語の意味を理解しやすくなるかなと思う。