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2024年10月の読書メーターまとめ

あひるのふせん
読んだ本
3
読んだページ
1054ページ
感想・レビュー
3
ナイス
33ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あひるのふせん
名探偵ブーム、ショーと化した推理ゲーム、赤裸々な内面が晒される犯人なんてフィクションの中にしかなかった、が、この作品もまたフィクションである以上、一連が一つの歴史として繋がる。新しいメタとして、読み方が多岐にわたる試みが面白い。探偵ミステリ、というよりエンタメが人を人と扱ってこなかった功罪が、内省的に描かれていながらも、この作品もエンタメであるという皮肉が、悪辣になり過ぎず深刻ぶらず、可笑しさとして描かれている。エンタメの功罪は普遍に感じましたが、超法規的人間がいない時代という批評性も味があって良かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

あひるのふせん
古いパソコンやみゆきのイメージアルバム、ミヤネ屋の録画、漫画、日本刀、おもむろに写真をとる行為、これらが全て毎秒景色が進む、車や電車や自転車の移動の中で、それぞれ点が散りばめられるように在る。主人公にも読者にも、いつでも記憶が引き出せる、共通の話題みたいに。こうした保存の意味は、中学校の閉校を知り、一人一人が寂しさを感じないことが「保存されなさ」につながってもいる、と主人公が悟る場面で読者の私にも深いところに落ちてきました。少し湿っぽいような寂しさと、だからこそ心地良い潤いに満たされる、良い一冊だった。
が「ナイス!」と言っています。
あひるのふせん
名探偵ブーム、ショーと化した推理ゲーム、赤裸々な内面が晒される犯人なんてフィクションの中にしかなかった、が、この作品もまたフィクションである以上、一連が一つの歴史として繋がる。新しいメタとして、読み方が多岐にわたる試みが面白い。探偵ミステリ、というよりエンタメが人を人と扱ってこなかった功罪が、内省的に描かれていながらも、この作品もエンタメであるという皮肉が、悪辣になり過ぎず深刻ぶらず、可笑しさとして描かれている。エンタメの功罪は普遍に感じましたが、超法規的人間がいない時代という批評性も味があって良かった。
が「ナイス!」と言っています。
あひるのふせん
大量殺人鬼とそれを父親に持つ息子、というインパクトの強い設定に対し、読者の期待を裏切らない生き生きとした描写とテンポがあり、面白い一冊だった。非現実的背景にも関わらず、思春期や親子関係を絡めることで十分納得できてしまうような心理描写に強い没入感が味わえること、ハウイーやコニーとの関係の心地よさが良い緩急となっていること、賞賛するときりがないけれども最後に輪をかけて面白くなるので驚いていたら……続刊が。父親ビリーとの面会場面、ジャズに告げた交換条件は目眩がするほど良かったが、そこにも謎が。続きが気になる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/11(2511日経過)
記録初日
2017/01/02(2885日経過)
読んだ本
400冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
133406ページ(1日平均46ページ)
感想・レビュー
341件(投稿率85.3%)
本棚
8棚
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