世間の評判を聞いて読むかどうか迷っていた本。ホラーも「キモチワルイ」も苦手なんだよな～。でも短編６編の後半３編は後味が良くて、読んでみてよかった。特に「特別縁故者」が好き。

私自身は帰省の際に「あれ持ってって」と親に言われても「何にもいらない」という可愛げのない娘だったので、今から思うと本当に親に悪いことしたなーと反省してる。なぜなら、娘への小包には頼まれた物の他にこちらのお菓子や特産の麺、近所の道の駅で売り出した調味料とかいろいろ入れていて、それが楽しいんだよね。私自身が(笑)。小包にまつわる短編のどれもが心にしみるお話だったけれど、やはり「最後の小包」が一番心に残りました。泣けました。

Audibleにて。最近、湊かなえさんのイヤミスじゃない本を続けざまに読んで、この作家さんはどの方向にいっても人の心のもやもやどろどろした部分を書くのがうまいな～と思った。読後感はほとんど爽やか。私はバブルを引きずった(ように見える)女子の話が一番楽しく読めたかな？短編集だけど、それぞれのお話がちょっとずつ繋がっているのも好きでした。