★5.0：小学生の少年少女を軸に描く５つの短編。それぞれの話しは少しずつ繋がっています。人は人と関わって、出来事に心を揺らして成長してんだなと改めて。先入観を持たずに創造力をもって生きていくこと、誤ったとしても誤ったことに気づいてもう一度立ち上がること、これからを生きる子ども達に伝えたいことが溢れていました。一番好きなのは「アンスポーツマンライク」。

★：フードビジネスの課題とそれに立ち向かう方法についての本。世界中に広がる飲食流通ネットワークは、巨大で強固になっていて、消費者は自分が食べる物がどこで作られたものかも分からない。莫大なフードロスの裏で飢餓に苦しむ地域もあり公平性でも課題がある。生きる上で最も根元的な食が、経済合理性の中でブラックボックスになっている。この仕組は変えるには、一人一人が情報にアクセスし、応援したい食品を選び、時には自分で仕組みを作るしかない。途方もないことだけど、へーでは終わらずに行動を変える事に繋がる一冊です。

★3.0：教育家の著者とアナウンサーによる対談形式。これからの受験と教育について触れるものの、少し物足りない内容でした。ファンブックとしては楽しめるのかと。

★3.0：図書館が行政上どのように位置づけられているのかのレポート。日本各地の事例を総論的に羅列している感じなので示唆は特になかった。図書館は知と情報が集まっているけど、個人利用する場所という意味合い強いよね。きっかけがあれば、コミュニティ形成の場所としてはとてもいいと思う。

★4.5：一応14歳向けの本なんだけど、37歳にもとても良かった。強者が自らの強さを声高に語り、お前らも強くあれと鼓舞する成長社会ではなく、寄り添って補い合えることの大切さを思い出させてくれる。最後のとても良かった一文がとても響いた／失敗や、弱さや、情けなさを、もっとオープンに語り合えたら、それをしょうがないねと笑いあえたら、失敗した誰かに自分を責めないでと声をかけることが当たり前になったら。

★5.0：小学生の少年少女を軸に描く５つの短編。それぞれの話しは少しずつ繋がっています。人は人と関わって、出来事に心を揺らして成長してんだなと改めて。先入観を持たずに創造力をもって生きていくこと、誤ったとしても誤ったことに気づいてもう一度立ち上がること、これからを生きる子ども達に伝えたいことが溢れていました。一番好きなのは「アンスポーツマンライク」。

★3.5：動物の命の扱いはとても難しい。世の中では、命の大切さを学ぶと言っても、本来セットである死について触れることは避けられてきたように思う。本書の事例でも、動物園の中で亡くなった動物を他の動物の餌として与えることは、自然に近く本来の動物を学べる姿のはずなのに、不謹慎・子供には刺激が強いと避けられているそう。ペットとの関わり含めて、人間以外の命をどう考えるかは人によって全く違うので、自分の意見を作るきっかけになった。

★4.0：書くためにスキルはいらない。だからどんどん書こうというススメ。文書の評価は自分ではなく人がするものだから、出来たらすぐに出せば良いというのはステキな考え方だった。また文章はその人らしさが出てなんぼ。1月に読んだちきりん著「自分の意見で生きていこう」に通ずるけど、自分の感じたこと・意見を発信してこそ何かを書く意味なるなと思った。

★4.0：国民の事を第一に考えてリーダーシップを発揮する、日本で最初の女性総理大臣と、その夫の話。ファーストジェントルマンになったことに戸惑いながら、妻を支えると強く誓う夫の視点で話しは進みます。ハニートラップを受けてスキャンダル写真を取られる辺りはヒヤヒヤしました。理想的な政治と国民という感じでハッピーエンドで幸せな読後感ですが、本書で描かれる理想と現実のあまりの違いが、重いメッセージにも感じられます…。