ネタバレ道徳(この授業はもうないのかな)の本にあってほしいとも、あってほしくないとも思う。いや、必要な人にだけ、こっそりとこの本の存在が在ってほしいとも思う。…ただ。痛くなかったんだね。そっか、よかったねって。それだけ言いたい。

ネタバレおおよその流れはつかめたか？泉鏡花作なので、やはり読むのが難しい。けれどその文体はどこか色気やたおやかさを感じる。これはその時代の女性らしさみたいな要素が大きいかもしれない。 白雪はもともと生贄にされた身なので、人のため我慢する気になれないのは自然な気がする。村人も、干ばつ続きでどうしようもないなら、まじないに縋って人身御供にまで達する流れはおかしくはない。結局は人ひとりに不安を押し付けてるようなもんなのだが。深刻な水不足は人を狂わす。供給の安定した時代に生きてる自分は恵まれてるんだろうなと感じた。

ネタバレ道徳(この授業はもうないのかな)の本にあってほしいとも、あってほしくないとも思う。いや、必要な人にだけ、こっそりとこの本の存在が在ってほしいとも思う。…ただ。痛くなかったんだね。そっか、よかったねって。それだけ言いたい。