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2024年5月の読書メーターまとめ

beer98
読んだ本
3
読んだページ
152ページ
感想・レビュー
3
ナイス
16ナイス

2024年5月に読んだ本
3

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

beer98
★★★★☆古代中国が舞台のファンタジー。薄幸の挙句、望まぬ結婚を押し付けられた主人公は、どん底から抜け出したいとの渇望と、星雲の志を持って科挙(と思しき試験)を受験するも二度も落第。失意の帰路、夢の中で烏になり、人生で初めて自分を慕ってくれる雌烏の竹青に出会い、ようやく幸せを掴みかける。主人公は下衆なのに竹青は尽くしてくれるが果たして結末は。。。ミステリも書き、ファンタジーも書く太宰の多才さに驚く。ただし終戦の年に中国人に向けて書いた作品なので、本手法しか検閲を通らなかったのだろうとの事情も垣間見える。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
3

beer98
★★★☆☆終戦の年の春に、太宰が北国に出した手紙との体裁の作品。敵機来襲で防空壕に飛び込む生々しい生活が綴られる一方で、この年の東京での大雪、雪解け、花の開花が北国と同じことに対する感慨も綴られている。手紙の相手を心配させない配慮なのか、全体的にあっさりしている。冒頭の「37まで生きてきたのが、うそのように思われる事があります。戦争のお陰で、やっと、生き抜く力を得たようなものです」にはっとさせられた。生き抜く力を得たどころか、この大災厄が太宰を覚醒させ、後年の名作群を生み出す契機になったのではないかと。
が「ナイス!」と言っています。
beer98
★★★★☆古代中国が舞台のファンタジー。薄幸の挙句、望まぬ結婚を押し付けられた主人公は、どん底から抜け出したいとの渇望と、星雲の志を持って科挙(と思しき試験)を受験するも二度も落第。失意の帰路、夢の中で烏になり、人生で初めて自分を慕ってくれる雌烏の竹青に出会い、ようやく幸せを掴みかける。主人公は下衆なのに竹青は尽くしてくれるが果たして結末は。。。ミステリも書き、ファンタジーも書く太宰の多才さに驚く。ただし終戦の年に中国人に向けて書いた作品なので、本手法しか検閲を通らなかったのだろうとの事情も垣間見える。
が「ナイス!」と言っています。
beer98
★★★★★太宰作品には古の名作を骨子に、太宰が大いに勝手な空想を膨らまして創造した分野がある。「清貧譚」然り。「新ハムレット」然り。どれも抜群に面白い。そして本作も、太宰曰く世界で一番偉い作家の井原西鶴の全著作の中から、太宰のお気に入り十二数編を選んで書き上げたもの。日本人の誇り、情け、機微、滑稽さ等が宝石箱のごとく散りばめられている。私は本作を教科書に掲載して、西鶴も太宰も面白い作家だということを伝えたい。 ①貧の意地②大力③猿塚④人魚の海⑤破産⑥裸川⑦義理⑧女賊⑨あさみ赤い太鼓⑩粋人⑪遊興戒⑫吉野山
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/11/13(2052日経過)
記録初日
2018/10/29(2067日経過)
読んだ本
263冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
15136ページ(1日平均7ページ)
感想・レビュー
253件(投稿率96.2%)
本棚
1棚
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