形式:文庫
出版社:岩波書店
エゼキエル書と言えば、小学校6年生の頃読んだデニケンの『未来の記憶』というキワモノ本(当時流行)に「古代に宇宙人が地球へ来た時の記録」とあったという、我ながら情け無い接点しかありません。本当にそんな感じでしたか?
エゼキエルさんはいろんな異象を見る人で、その点では他の預言書とはやや毛色が違い、雰囲気は少し新約の黙示録にも似ています。ご本人は「エホバにどこかへ連れて行かれて、こんなものを見た」と言っていますから、それを宇宙人に誘拐されたと考える、というか、そういう話に仕立てる人はいるでしょうね。でも、全体を読んだ感想として、たぶんそこらの宇宙人よりエホバの方がはるかにエグいと思います。
仮にそうだとしても、この忍耐の勧めをマジメな預言として受け取るようになるのは騙される方にも騙されたい理由があったからにちがいない。それだけ追いつめられる人々が後を絶たなかったという歴史の方に理由がある。
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エゼキエル書と言えば、小学校6年生の頃読んだデニケンの『未来の記憶』というキワモノ本(当時流行)に「古代に宇宙人が地球へ来た時の記録」とあったという、我ながら情け無い接点しかありません。本当にそんな感じでしたか?
エゼキエルさんはいろんな異象を見る人で、その点では他の預言書とはやや毛色が違い、雰囲気は少し新約の黙示録にも似ています。ご本人は「エホバにどこかへ連れて行かれて、こんなものを見た」と言っていますから、それを宇宙人に誘拐されたと考える、というか、そういう話に仕立てる人はいるでしょうね。でも、全体を読んだ感想として、たぶんそこらの宇宙人よりエホバの方がはるかにエグいと思います。