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源氏と日本国王 (講談社現代新書 1690)

感想・レビュー
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hr
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古書で購入。同じ著者の「北畠親房」と比べると、穏健で筋道立てられた説明で、バランスが取れている(日本共産党を皮肉るところを除く)。切り口としての面白さが刺さった。地名としての久我の近くに住んでいたことがあり、懐かしく思い起こした。また訪れてみたい。
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kj54
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日本中世/近世の王権論。わかりやすく、面白かった。ただ本筋ではないし、私がイデオロギーにとらわれているからかも知れないが、”「天皇制」の廃止が「日本」という国号の改廃を意味する”という主張が全く理解できなかった。だったら国名を変えたっていいけどね。
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渡辺
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本書は、中世・近世の国家主権者(国王)は「将軍」ではなく「源氏長者」であったと主張する。将軍=国王という室町・江戸時代における図式は、将軍が源氏長者であったがゆえに成立した。その背景には、足利義満が、源氏長者の地位にあって院宮家から王権を簒奪したことがある……。 内容の当否は判断できないが、刺激的で面白い本だった。俗説の誤りを指摘してくれるのも私のような素人にとってはありがたい。また、主張の前提となる「姓」と「苗字」の違いなどについても丁寧に書かれており、勉強になった。
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まえぞう
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何度目かの再読です。著者の言いたい「武家政権、就中徳川幕府の日本の支配者としての権力は、征夷大将軍ではなく源氏長者から来ている」という論点には正直合点がいきませんが、姓と 苗字の違いやその他多くの示唆に富む内容を含んでいると思います。ただし、論理展開はやや強引なところもあります。
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lalala
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源氏長者について、初めて知ることができた。日本国王について、1つの考え方として理解が深まった。
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餅屋
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姓=氏は天皇より賜る公的なものであり父系制的な血縁原理により継承、苗字=家は私称であり社会組織自体の名である。王氏は天皇の一族のこと。源氏は皇親賜姓の一つで複数の皇胤に数度にわたり与えられた姓、同様なものに平氏がある。院政期以降は出家して法親王となる。摂関家は藤原氏のうち摂政・関白を家業とした家で、後に五摂家として分裂した。治天の君は天皇家の家長であった。源氏長者は最高位の公卿がなるもので村上源氏が占めていた。武家源氏としては義満が初で、義稙が最高位でなく宣下された。徳川は歴代宣下されている(2003年)
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音樹
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日本国王とは、恣意的な物の言い方をすると構えて読み始めるも杞憂であった。 中世より、門地・家柄・を重んじる傾向は安直で使いたくない言葉であるが民族性と纏めざるを負えない。
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DualBlueMoon
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日本はずっと日本。
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おじ
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章が進むごとに議論がどんどん強引になっていく印象を受けた。著者が本論と据えてる4章以降の「日本国王」よりもそれまでの源氏長者、嵯峨源氏、清和源氏、村上源氏さらに久我氏あたりの話のほうが興味深い。色々と再検証が必要ではあるが、序章の「姓と苗字の違い」についての解説はよく整理されてるので一見の価値あり。「氏」と「家」に関する話をようやく理解できるようになってきた。
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さよ
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氏=姓と苗字の違い、将軍と源氏との関係など、興味深い記述が多かった。
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エンタツ
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ネタバレ源氏とは、鎌倉三代将軍だけでなく、皇族の系統で、源氏の賜姓があった場合などにも存在する。清和、村上だけでなく、嵯峨系などもある。源氏長者は武家だけの特権でもなかった。ましてや征夷大将軍ともなると・・、尊氏が源氏長者としての初といs、日本国王としては義満が源氏長者であった。故に、信長、秀吉、家康とげんじ長者たらんと欲すものは、いろいろ苦心した。結局、慶喜の後は、久我家が源氏長者となる。摩訶不思議な、源氏長者とは一体何か、簡易な教養概説書ながら、読みでがあった。
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karatte
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ネタバレ一年前にブックオフにて半額で。「清和源氏が源氏の正統」「源氏でなければ将軍になれない」といった〈俗説〉を論破し、「源氏長者こそが中近世における日本の国家主権者であった」という持論を展開している。不勉強ゆえ「源氏長者」なる言葉はこの書にて初めて知った次第。やや強引な論調も散見されるが、主張それ自体はなかなか興味深い。個人的に面白いなと思ったのは「宇宙」印と「安摩面」の箇所。この辺のガジェットを用いた小説とか是非読んでみたい。
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Norihiko Shr
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源氏がいかに皇室に近い存在かということが分かった。源氏っていっても清和源氏だけじゃないんだな。武将が源氏長者になりたかったのは、やはり権威付けが理由なのか。
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Yuichi  Saito
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☆☆
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Zhao
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へええ~、ほほう~、なるほどねぇ。 こうゆう考え方もあるというか、なんとなく納得してしまった日本論。 皇族賜姓の平氏と源氏の違いとなぜ清和源氏だけが武家源氏になったかなどもなるほどね、という感じだった。 本書と関係ないけど、皇族賜姓で「源」を使ったオリジナルは北魏だったとどっかで読んだ気がするなぁ(まちがってるかもしれないけど)。
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きいち
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どうして日本の為政者が「征夷大将軍」なのか?なぜ天皇にとって代わらなかったのか?俗説が次々と突き崩され、歴史好きにとっての積年の疑問が解けていき、次なる疑問につながる。今谷明や網野善彦を(両者とも中で論難されてるけど)はじめて読んだ時のような、そんな爽快感が得られる一冊だった。氏と苗字の話は今の女帝問題を解くカギにもなれそうだ。そして、出版は米軍のイラク占領の時期。「はじめに」に書かれる、武力・実力に統治の正当性を見出してしまう我々の美意識を壊そうとする思いにも感動する。歴史学の力を感じる本だった。
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やまぐてぃ
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キーワードは、源氏長者と日本国王。中世以降、単にBarbariansを排除する軍事司令官を意味する征夷大将軍が自動的に日本国のトップだったと思われているのは何故なのか。清和源氏が武家への道を選んだ理由。寺社の俗別当や淳和院別当など、役職の就任を通じて権力を裏づける見方は画期的。おもしろい。
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ヒロ@わんこ
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後半が大切。前半は微妙だね。
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ヒロ@わんこ
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源氏長者とは、なんぞや。将軍とは。知ってるようで、知らない。そんな情報がたくさんです。
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Humbaba
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源氏という姓は,他の姓と比べて格段に天皇に近い.源氏の姓を与えられたものの中には,そこから再び即位した者もいる.源氏というのは,天皇と源(祖先)を同じくする,という意味であり,だからこそ即位できたものがいたのである.
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onepei
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いい新書だと思う。
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兵衛介
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考えてもみなかった「源氏の長者」の意義
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そーだ
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日本文学講義の授業で、源氏の説明をするのに講師の先生が参照していた本。系図好きな自分としては大満足だった。新書でこのクオリティはなのは素晴らしいと思う。
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renren
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中世の(というより古代終期~江戸までずっとかな)日本王権のありかたというものを史料から大胆に読み解く本。我々の漠然とした,しかし案外根深く思い込んでいる観念とはだいぶ違います。日本的「権力の正統性の淵源」の考察,それが国家のなりたちと一致していること,面白いです。現代的傲慢さで伝統や文化を斬って捨てるのは簡単だけれど,その前に良く考えないと,と思わせてくれます。
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JA1YRS
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面白かった
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結城あすか
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「源氏」を「王氏」に取って代われるもう一つの王権として「源氏の長者」の権威を語ってるのがこの本だけど、ものすごく気になったのが「王氏」という表現にょ。天皇家を中心として皇族全般に留まらず、臣籍降下した一族も含めて「王氏」という表現を当たり前のように使ってるんだけど、いったいいつからそんな表現が一般的になったのかにょ?
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源氏と日本国王 (講談社現代新書 1690)評価64感想・レビュー30