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柿津
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ここ最近読んだものの中では一番の衝撃を受けた。拷問の記述からはあまりの痛ましさに目を背けたくなった。驚くべきは、このような拷問による不合理な自白、それに基づく魔女の存在を当時の知識人たちがこぞって信じ切っていたことだ。当時の裁判官は、証人による証言、自らの経験などから魔女の存在を疑わなかった。本書のテーマからは少し外れるかもしらないが、法律に携わる者としては、「経験則」の恐ろしさを感じざるを得ない。現代の魔女が現れたとき、それに対抗する術はあるんだろうか。
0255文字
柿津
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表題の事件について、被告人の生い立ちから当時の生活までを丹念に取材する。事件は、概要をかいつまんで聞けば非道な親とも思えるが、被告人に少なくとも明確な悪意はなく、様々な要因が重なって起きてしまったものなのだろう。複雑な家庭環境、それに起因する精神的な疾患、周囲の助けを求めることのできない環境、児相の不介入……。すべてを被告人の責とすることはできまい。 とはいえ、被告人を責められないのだとすれば、被告人の両親や、元夫もまた強く非難することもできない。個人や周囲の能力に依存するのではなく、社会の制度として網を
柿津

張ることが重要なのだと思う。当然それには予算が必要になるし、プライバシー権との関係で難しい問題も生じるだろうが、このような防ぎ得た悲惨な事件を起こさないための設計ができればいいと思う(本に紹介されているとおり、この事件を契機に実務が見直されたところもかるという。 ところで裁判では被告人の責任能力に関して二つの鑑定意見が対立し、結局責任能力が認められた。著者は「児童虐待に関する臨床的な知見は重んじられなかった」としている。判決全文を読んだわけではないので何とも言えないが、自由心証主義の難しさであるとも思う。

04/27 19:56
0255文字
柿津
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綿矢りさの新刊。綿矢りさの表現で北京を体感することができたという点ではよかったけど、小説として面白いかと訊かれると微妙だった。主人公の設定が自分には合わない。これを「痛快」と肯定してしまう気にはなれないし、キャラクターや会話に現実味を感じられず、ストーリーに入り込めなかった。
0255文字
柿津
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ジェンダー論について学ぶために購入。ジェンダーに関する入門書はいろいろあるが、有斐閣ストゥディアなら信頼できると思った。実際、かなり良い入門書だと思う。「性別」とはなにか、性差、性暴力の概念等や、実際の社会における事象を丁寧に説明している。読書案内も豊富で、はじめの一歩にふさわしい本だった。非常に勉強になった。 しかし、人を見下すような表現が散見されたのは残念だった。読んでいて疲れる。また、対立する見解に根拠の厳密性を要求する一方で、筆者が特段の根拠なく断定的表現を用いている場があるのはやや気になった。
0255文字
柿津
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本書は、中世・近世の国家主権者(国王)は「将軍」ではなく「源氏長者」であったと主張する。将軍=国王という室町・江戸時代における図式は、将軍が源氏長者であったがゆえに成立した。その背景には、足利義満が、源氏長者の地位にあって院宮家から王権を簒奪したことがある……。 内容の当否は判断できないが、刺激的で面白い本だった。俗説の誤りを指摘してくれるのも私のような素人にとってはありがたい。また、主張の前提となる「姓」と「苗字」の違いなどについても丁寧に書かれており、勉強になった。
0255文字
柿津
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フランス現代思想の内容、源流、精神分析との関係等を丁寧に解説する。読者に寄り添うような文章で、まさに私のような初心者のための本であると思う。脱構築や現代思想について、平易ながら理解することができた。とりわけ、フーコーの章の統治の巧妙化については普段自分が考えているところとも合致しており、面白かった。マジョリティのシステムに順応させることが正しいとは、どうしても思えないのだ。 当然、抽象的でよくわからない話も出てくる。親切にもブックガイドとしての機能もついているから、フーコーから読み始めてみようかと思う。
0255文字
柿津
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マリア・テレジアは別として、通史ではあまり取り上げられないハプスブルク家の女性に焦点を当てる。彼女たちはどのように生き、どのように恋をし、どのように死んだのか。物語のような文章で、面白く読むことができた。貴賤結婚を扱った第三章が最も自分好みだった。 しかし西洋史にありがちなのだけど、同じ名前の人物が多すぎて混乱する。しっかりと把握するためにはもう一度読む必要がありそうだ。
0255文字
柿津
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中世ヨーロッパにのみ存在した動物裁判は、我々の目からは一見非合理的な、呪術的な手段であるかのようにも思える。しかし筆者は、むしろ合理主義、機械化、人間中心主義の産物ではないかと説く。もとが論文ということもあってか、丁寧な論証という印象を受けた。また、動物裁判の具体例が豊富で単純に読み物としても面白かった。
0255文字

読んだ本
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読みたい本
4

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/24(635日経過)
記録初日
2023/07/21(638日経過)
読んだ本
19冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
4182ページ(1日平均6ページ)
感想・レビュー
16件(投稿率84.2%)
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