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ヴェーバーがいうところのプロテスタンティズムと資本主義の関係が、それこそ世界全体に妥当するわけがないんだよね。イスラム圏、アフリカの国々、インドや東南アジアの国々、日本や韓国、それぞれ「宗教」の人格や行動原理への浸透具合も全く違うだろうし。日本などは江戸時代から識字率は非常に高いのだが、プロテスタンティズムが聖書を読めることを必要としたという文脈とは全く違うし。ただ繰り返しになるが、ロシア社会の分析が正しいか、他の世界の分析に適用できるかより、「西洋の内部崩壊」の自己評価はかなり正しそうで。
ガザのあの惨状をみると、西洋の言うきれいごとたちの何も信用できなくなる、ところはある。
市井書店の本棚でなぜか「心理学」の隣に展開されるスピだの精神世界だのの怪しげなる本は、そのジャンルを人々の不安の種を映し出すように変えていく。宗教、精神世界、スピリチュアル、セラピー、そして療法のスクール化や収益に足をかけるマーケティングへと。
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