形式:文庫
出版社:講談社
→おってきた叔父が、忘れものを渡す場面で終わっており、佳津子の拒絶と、迷いをこちらが推測する楽しみを残している。続編の「佃島簿暮」が蛇足に思える。島村本人がでてくるエッセイのような「奈良登大和路町」では、奈良飛鳥園の知識人達や、日本文化を守ったウォーナーの話を知ることができる。「焦土」では、志賀直哉の素朴な人柄をしり、「妙高の秋」では小学校時代の話などもしることができて面白い。(古寺巡礼を小学校の生徒が読んでいるなんて)また読みたい作家が増えた。
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