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泡/裸木 川崎長太郎花街小説集 (講談社文芸文庫 かN 5)

感想・レビュー
8

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isbm
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★★★
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Mirror
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映画好きから「小津もの」と騒がれているようだが、「君栄(君弥)もの」という表現が相応しいように思う。長太郎の視点で見つめられた、現代で言えば「女子」と言われる年齢の芸者達の生き様が瑞々しく伝わり、ネガティブに捉えられる「不見転芸者」の狷介な立居振舞を、敬意を持った視線で見つめつつ、自身を含めた周りの男たちのグズグズとした女性に対する態度が対照的に描かれている。 時系列に短編が掲載されているので、長太郎の文章が熟れていくのもよくわかる短編集でもある。
0255文字
yoyogi kazuo
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若かりし日の作家が入れ上げた芸者との関わり。小津安二郎も登場するが三角関係というような単純な物ではない。個人的には戦後の抹香町ものや人妻ものの方が好き。
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塩崎ツトム
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・小田原。現代でも高く評価される大監督・小津安二郎と、老実業家、それから貧乏作家の川崎長太郎ご本人が一人の芸者をめぐって一種の緊張関係に陥る。名声と財と出版という武器こそ違うが、本文のどこを呼んでも、落ち目でド貧乏な三流作家である長太郎こそが、この静かな愛憎劇のお邪魔な闖入者という風に見えなくもない。というか名前を伏せているとはいえ、芸者と自分の中を小説にして小津の目に届けようと画策しているって馬鹿じゃろか。というか「自分はこんなにプラトニックに愛してるんだぞ」としつこい。
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かんたろー
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川崎と言えば浜辺の漁器具小屋暮らしが定番と思えば抹香町以外にも花街に通っていた。精神的交流に終わったあたりはこの人らしいと言えますか。
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Asakura Arata
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一人の人を巡って、これだけの小説が書けるのはすごいが、その人にとっては、えらい迷惑だろうなあ。いまだったら訴訟もんだな。この固執性はなんなのだろうかと職業柄考えてしまう。
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ヤマダ キヨシ
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☆☆☆
0255文字
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泡/裸木 川崎長太郎花街小説集 (講談社文芸文庫 かN 5)評価45感想・レビュー8