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感想・レビュー
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裏竹秋
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ただの荒唐無稽で馬鹿な話。のっけから反私小説が展開されてゐて、うんざりした。そんなことは丸谷才一がとうにやってきたことで、小谷野敦が書いているとほり、日本ではすでに私小説が壊滅的になってゐるのにもかかはらず私小説批判をする頓珍漢にすぎない。だから《セックスと死と「私」の小説が勝利を収めて》はゐないし、第一ここでいふ勝利とは何か? だいたい私小説は海外にもあるから、日本独自のものだといふ言説は誤りであり、さういふ点を含めてこの小説内批評は誤謬に満ちてゐるし、この作者らはあまり文学に教養がないのだなと思った。
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pn675
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ネタバレ実在のライトノベル作家・桜坂洋が実在の批評家・東浩紀をキャラクターにした小説を書き後者がその合間合間に、キャラクターの東が記したという設定で虚構的な文芸批評を挟んでいくというもの。目的は批評のキャラクター化(本文より)。詳しい議論は出来ないので避けるが、一つ思うことはその企みが成功しているかはさておいて、この作品はライトノベルが文壇から無視されていると言われながらも作品が世に出た以上文学批評からは逃れられないことを表しているのだろうということである。
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keepfine
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精神分析では現実界、想像界、象徴界という三つの位相で分析する。本作はこうしたメタレベルにたちキャラクターとして人格が3つに分裂した東浩紀を動かしている。純文学が現実を描くから物語を必要としない。キャラクター小説は現実から切断されているので物語しか支えがない。
keepfine

われわれは、本当は中断されたはずの物語を、完結した物語だったかのように仮構し、粉飾し、封印して現実を生きている。(=喪の作業)しかしキャラクターは複数の生を生きることができる。彼らの生そのものからは意味が生じない。彼らはいくらでも生き返るるから、喪の作業が成立しない。キャラクターの生(現実と結ばれていない虚構の生)は、実は人間の生よりもはるかに切実に物語を求める。事件と事件をつなぐ理由の糸、必然性を求める。虚構では全てに意味が求められる。

10/22 22:03
keepfine

新井素子が宣言したように、小説とは作家のためでも読者ためでもなく、編集者や書店員の為でもない。何よりもまず現実と言う単独性の支えを失い、可能世界の海を亡霊のように漂っている「キャラクター」と言う名の曖昧な存在の幸せのために書かれている。そしてそれこそが、文学が人間に自由と寛容をもたらすと言われている事の根拠なのだ。

10/22 22:07
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ジョイフル
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うーん。合作をやろうとして不発だった感が。
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Krohan2525
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小説と批評を横断する。今読んでる文書の著者が一体だれかわからなくなっていく。
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オレンジャー
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はっきり言って読む気になれずにあまり頭に入らない話ではあるが、所々共感する部分もあったりして、面白い試みではある。実際の知ってる作家の名前が沢山出てくるので、書き手にとったら結構興味深い話なのかもしれない。でも結局のところあまりよくわからない話だった。
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(キャラクター/私)小説の内容について笑った。そしてメタのレベルで嗤った。 とてつもなく東浩紀。コンテクストを理解していないと楽しめないな。
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まろすけ
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作者名のキャラクターだからか、最初はなんとなく自己愛が鼻についた。自虐も自分語りという自己愛のひとつかと。後半は物語として面白い。作者らの文学論を物語に溶かして伝えようとする試みも、上から目線の批評家批評ではなく、作者や読書と同じ地平に立っての批評、を目指したものなのかもしれない。まあ、それでもその批評の内容自体の賛否は分かれるだろうけど。「キャラクターが、現実の手が決して届かない場所で隠し持つ誤配のメッセージ、それこそが文学の魔法の力だ」エクリチュール。デリダ。東さんらしさ。
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ニョンブーチョッパー
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★★☆☆☆
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まっち
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「小説」と「評論」と2人の「往復書簡」をごっちゃ混ぜにして、メタフィクション論と文壇論とラカンの精神分析をぶちこんだ、気が狂った何か。筒井の二番煎じだろうと、個人的には面白いので別にかまわない。(他の作家たちも何番煎じでいいから、もっとこういうの書いてくれないかな・・・・。大好きなジャンルなんだけど。) 感想は難しいけど、頭のいい人が色々知識や理論を知りすぎた結果、思考に身動きが取れなくなって回りくどい気が狂った窮屈な生き方をしなければいけない状態の絶叫、みたいな私小説として読めば、面白いし共感できる。
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デコボコ
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お二人が楽しそうで何よりです。
まっち

そのぐらいの軽い気持ちで読むのが、一番いい読み方(?)かもしれませんね。

02/15 17:03
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レコバ
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自己説明的であるため巻末の解説も含め、批評を試みる言葉が作中の批評の言葉との比較を余儀なくされる。つまり高い所からの批評が困難というのが本作の試みだろう。文学=私小説が悪い意味でプロレス的であり、共著者間でのプロレスである本作が文学たりえるという批評的主張が面白く、小説としての強度に疑問残る点で桜坂=木村政彦ということだろう。
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瀬尾明
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面白かった。ケータイ小説ってやっぱすごいよな……。
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にいざき
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評論家東浩紀とラノベ作家桜坂洋の共著ということでどんなのかと思って読んでみたが出来の悪いリレー小説。特に東浩紀と思しきパートがつまらない。内容自体も筒井康隆がやってそう。別に斬新じゃない。2013/08/28読了私的評価2/10
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オダ
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東浩紀と桜坂洋の共著。作中で作家や作品の名前を引き合いに出すとこが結構あるので、そのへんに少し予備知識ないと読んでて楽しくないかも。いやけど面白かった。とりあえず桜坂洋のよくわかる現代魔法シリーズ未読の人は読んでからこっちにかかってほしい。
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ミズグ
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二度楽しめました。最初はストーリーの展開を追ってどういう結末を迎えるのかという興味でもって読んだのですが、二度目はどの章がどっちが書いた文なのかを考察しながら読むといった具合にです。この視点の切り替えが東さんのいうゲーム的リアリズムなのでしょうか?よくわかっていませが、大変面白かったです。
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砂糖
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よくわからん! 批評をキャラクター小説化するという試み、そして文章じたいは面白いものの、いっけん九十九十九風の設定と、東浩紀と桜坂洋の書きたい内容と次元が違うこと、そして自分の読解力のつたなさのせいか、ひたすらよくわからない。ただただ既存の文学観に対する批評的な感情のみが見えた。読解力をつけてから読み直したい。
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nao
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内容がよくわからず、残念ながら楽しめなかった。もっと勉強しないとなぁ…と思いました。
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RingGing
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何で興味持ったんだったかな。ツイッターで誰か言ってたのが原因だった気がするけど、これは批評について分かってる人じゃないと辛い。批評そのものだけではなくて、批評家について。何で読んだの?って思われるかもだけど、自分でも分からん。なんとなく面白そう、って思ったんだろう、買った時は。 作者と作品については、僕はもっと乖離して欲しい人。何だろ、「作家も、露出がないと、売れない」みたいなことを聞くけど、アレじゃん。ミステリアスって格好いいじゃん。でも、アレ、ミステリアスなのも明かされるためだから、駄目だね。
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NaCl
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共作って大変だねぇ。桜坂と東浩紀の意見というか考え方がけっこう食い違っているのに一つの物語として描こうとするからよくわからん展開に。読解力の低さにより評論的箇所(ほとんどそうだけども)が部分的にしか理解できなかったのでいつか再読したい
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recode
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批評のキャラクター小説化という意味では失敗してる気がする。
若冲

(苦笑)

12/26 00:56
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araishi
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本の中にググるとかスーパーサイヤ人とかあまり見ない表現があって新鮮だった。60ページほど読んでも内容が頭に入ってこなくて、おもしろくなくなり窓から投げた
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ユキくじら(W.W.)
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序盤と中盤の入りまではとても面白く読めたのですが、途中からの唐突な展開がどうしても受け入れ辛かった、という個人の感想。積み上げた状況や空間を破壊する、と言うのは分かりました。でも主に注力して読んだのはキャラクタの意味だったり文学に対する作者の想いだったりなので、物語に対してコメントするのはお門違いかな、とも。ああ纏まりの無い感想……
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トトス
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読むのに4時間かかった。この本は東浩紀と桜坂洋の共作だ。各パートごとに作者が交代しているのだろう。各章ごとのキャラクター性や物語の展開が連続性を帯びていない。だがそれは可能世界に生きているキャラクターだからできるのである。主人公東浩紀はキャラクター化されていて、偶然世界つまり一つの人生を生きている現実の東浩紀ではないから許されるのである。この本はキャラクター私小説だ。小説の随所に思想用語や批評、論壇批判はちりばめられている東浩紀の小説だ。しかし、扱いにくい東浩紀という人物を上手く描き出している桜坂洋は凄い
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鱈内
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何と言われようと最高だった(ので、あんまり他人に教えたくない。)
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ナット
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「文学賞を取るにはSEXと暴力を書く」「純文学は人生を描く」「”文学は魔法が使える”の意味とは、文学は書き手の気持ちを想像することしかできないので、人それぞれの”書き手の気持ち”を無数に生み出すことができる」が読み取れたことの3点セット。内容は文壇に対する怒りと恨みに任せた物言いみたいなものだけど、「えwこれ怒ってる演技ですよ。本気にしちゃいました?w」みたいな逃げ道を確保している感があんまり好かない。エンタメにも文学にもいかず、着崩した制服を着て「コレがオレ」って言ってるような、サイコーにダサい話。
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とまる
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設定は、斬新というよりモノを書く人がたまに襲われる感覚を増幅させたものではないかという気もした。自分が作り上げた・こういう奴である、という思い込みをしているからこそ それが少し裏切られると事態は急速に混乱し 読めなくなり しかし却って傍観者にとっては楽しくなったりする。専門書にありがちな「文中に出てくる名前や概念の元ネタ(?)が分かっていないと分からない」部分がある。ので、あまり著者を知らない人向きではないかもしれない。けれど反対に、分かる人には現実的な立体感が面白い一冊になる気がする。
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すずはら
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内容は若干難しかったけれど、自分が分裂して云々って設定は良かったかな。
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mami2011
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鋭い指摘が、するっと挿入されるのは、さすがの著者だと思った。
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v&b
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非常に面白かった! 何の気もなしにスルーしていたことを後悔。「評論脳」と対になることばは「うたつかい」(@PNS)かな? 幽霊についての語り、そして23才の新井素子の宣言の引用箇所は胸が熱くなった。私的名作認定。得る所も多し。しかし、もう日付が3/9になってしまったのか。
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oz
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初読。佐藤友哉の三島賞受賞の報に触れた東浩紀が友人のライトノベル作家桜坂洋に共作を持ちかけた結果、という枠組の小説。しかし桜坂洋の描く「東浩紀」というキャラクターに東浩紀は納得がいかず、結果「東浩紀」は三人に分裂してそれぞれに行動を始める。「東浩紀」の敵は日本的な「純文学」で、それと戦うためにあえて批評的にシュミレートされた純文学的な「私小説」という形式を選択する、というメタ小説である。高橋源一郎が非常に褒め、田中和生が批判し、後の新潮誌上で鼎談と成る。
oz

元々は高橋源一郎の「小説家にしか小説はわからない」「批評家はどんどん小説を発表すべき」という発言に田中和生が噛み付いて、論争に発展した最中に発表されたのが『キャラクターズ』でしたから、支持しやすかったのではないでしょうか?鼎談も実質東・高橋×田中の構図でしたし。

10/15 01:33
たくやよ我に帰れ

へー、自分は田中和生って人は存じないんですが、そんな経緯があったんですか。なるほど挑発的な中身になるわけですね。

10/15 02:02
3件のコメントを全て見る
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もっさん
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★★★★☆ 東浩紀の活動をある程度抑えてないと訳わかんない一冊。キャラクター小説批評に希望を託す本書だが、東氏自身が批評を見切ってしまった今となってはさみしい読後感を覚えるばかりだ。
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AoiHinata
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「文学は魔法も使えないの。不便ねえ」。ちょっと、むずかしくて。ところどころ、暴力的で気持ちわるかったけど。おもしろいところもあったよー。
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xxxkayuxxx
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前半はグダグダだし矛盾した綺麗事がタルい。東浩紀は面白いけどストーリーはちっとも面白くない。
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海老庵
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実在の人物・事象を取り込んでぐるぐるとメタ的に回るストーリー展開に頭もぐるぐる。自分の会社作りに欠かせない部分を学んだ一冊なので特に思い出深いものがある。
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