②中国の王朝は「木(青)→火(赤)→土(黄)→金(白)→水(黒)」という五行思想の順でテーマカラーを決めている。③アフリカに南北に隣り合うナイジェリアとニジェールはもともと同じ地域だったのだが、イギリスを宗主国とする地域とフランスを宗主国とする地域に分けられた。ナイジェリアという英語のフランス読みがニジェールであり、これが同じ地域を指していることの名残である。 これまで書いてきたように、世界史の流れが大まかに、かつ親しみやすく掴める点において本書は十分に称賛できる。
だが、その主張への全面的な肯定はできかねる。読んでいて首をかしげる箇所も多いのだ。宗教における一神教と多神教の違いを軸に語られる見解――こじつけにしか思えない――や、日本国憲法第9条の無条件な称揚、そして、それぞれの個人がSNSを介して及ぼし合う影響が社会をつくっていくとする未来図などがそれにあたる。 著者の(偏った)主張という欠点は気になるが、それに目をつぶれば、高校以後世界史を体系的に学んでこなかった僕にとっては有用な一冊であった。世界史の個別の事象や人物について他書から学ぶ下地になったとも言える。
国語コーチング@ちろちゃんさん、はじめまして。私の読後感はうまくまとめられず、他の方々の感想を読ませていただきました。あなた様の書かれたものはとても私の書きたいことを表しておられて嬉しくなりました。ありがとうございます。
Midoriさま、コメントありがとうございます。自分の備忘録のような感じで読後感を書いておりますので、独りよがりの感想かもしれませんが共感して頂いて嬉しいです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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