無戸籍でp210の(「善意の」加害者)の部分が印象に残っている。 「離婚は悪」だからペナルティー(罰)を受けるのは当然の考える人が多いと感じた。 それは、多様性を目指す世の中には逆行する考え方だと思う。 人は違う考えを持っていて当然と思う反面、自分の考えが覆る事を怖れ他人を攻撃してしまう背景がある。 そして、それは年を取ればとるほど深く硬くなっていくような気がする。
作者の井戸まさえさんが民法第772条の法改正が「重い歯車」と表現が、同じだと自分も感じた。 自分たちは、明治から続く時代錯誤の法律を守るのではなく、この法律ができた当時、不当な扱いを受ける子供の事を考えた明治政府の思い守るべきだと…。 別の箇所で良かった箇所は男性目線の部分も少し描かれているところだった。 民法第772条の「嫡出の推定」で自分の子ではない父親にされてしまう苦悩する父親の苦悩も描かれているところだった。 最後に、雅樹のハッピーエンドがいつか迎えられる事を願うばかりです。
のっち♬のレビュー非常にわかりやすいです。『私たちは知らず知らずのうちに、「あるべき」を強要してしまっている。』 本当にそう感じる事がたたあります。SEKAI NO OWARI - Habit の歌詞みたいに、ある枠に納めないと認識できない感じで悲しいですよね。
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