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論理哲学論考 (光文社古典新訳文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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rabbitrun
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一読しただけでは理解には程遠いものの野家啓一の解説のおかげで、本書の意図が現代論理学により従来の哲学に引導を渡すことにあるというイメージはつかめた。その試みは果たしてどの程度成功したのだろうか?
0255文字
かんやん
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世界は事実の総体であって、論理空間にある事実が世界である。私たちは事実の像をつくる。事実の論理像が考えであって、考えは有意味な命題である。命題は要素命題の真理関数である。語り得ないものについては、沈黙するしかない。とするなら、世界は、書物は無償の饒舌に溢れていることになるが、それこそ人間的なコミュニケーションの在り方なのかもしれないではないか。世界に境界線を引いて内と外を分つことで、認識をクリアにする試み。世界の中に価値はなく、生の謎を解くことは時間と空間の外側にある。神が姿を現すのは世界の中ではない。
ラリュ

かんやんさんのレビューで再挑戦してみようと思えました。いつの日か、きっと…多分。

10/20 01:08
かんやん

ラリュさん、ぜひ! この本には最初に解説があり、本文を読んだ後に読み返してみると、あーなるほど、とよくわかる仕組みになっております。

10/20 10:12
7件のコメントを全て見る
0255文字
∃.狂茶党
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翻訳違いで再読。その時もなんとなくわかったような気がした。 世界の境界、輪郭線のようなものが示される。 彼が、生まれたばかりの量子力学についてどの程度知っていたのかわからないが、偶然とは別の、不確実な要素についてどう捉えていたのだろう。 論理とは自然科学が指し示す法則とは別のものであり、極めて強固なものとして描かれている。 有名な結語が、それまで築き上げてきた世界が消えるような感覚をもたらす。 これが、わかったような気がするという、曖昧な感想の一因と思われる。 論理は、世界の外を見ることができない。
0255文字
beatinaniwa
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「つまり私は、哲学の問題を本質的な点において最終的に解決したと考えています」というとても強い言葉で始まり、「語ることができないことについては、沈黙するしかない」という有名すぎる一節で終わるのは、論理展開に絶対の自身を持つ彼の自戒の念のようなものも感じた。 とても完全に理解したとはいえないけど、読む前に身構えていたよりかは読みやすいところも多く表面的なところは理解できたような気がする。 またいくつか周辺の解説書などを読んで読み返したい。
0255文字
一彩
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うーーーーーん
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Nonberg
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『論考』が文庫本で読める時代になっていたんですね。思想・思索の森に分け入り、行き先がみえず迷っていた私の道標になってくれたのが本書でした。「哲学の目的は、考えを論理的にクリアにすること(4.112)。」そもそも言語の地平で考える私、私たちは、なにを言語で問い、答えることができるのか。実は「哲学的な命題や問いのほとんどはノンセンス(4.003)」ではないか。『論考』には鋭利な刃の輝きがありますが、刃は無暗に振るわれるべきではなく、Wittgensteinが語るように常に「はじめに」を大切に読まれますように…
Nonberg

高校生向けの講義録(野矢啓一氏)が冒頭に付され、『論考』の多くを占める論理学への敷居を低くしています。『論考』の基本命題はわずかに7つ。ページ順ではなく、用語を確認しつつ、1→7の次に1.x→7.xと階層をゆっくり降りながら読む方法もあります。Wittgensteinみずから語っているように本書は「教科書」ではありません。

04/05 16:23
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hisui_sanagi
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語ることの出来ない事については、沈黙するしかない
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原玉幸子
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本書は当時衝撃的と評されましたが、論理学という学問が感覚的に解らなければ読むのは辛いと思われます(単に「なにこれ?」で、思考鍛錬となる読書にならない)ので、感銘は受けませんでしたし、無責任に推奨もしません。精々、理解を助ける冒頭の野家啓一氏の「高校生のための『論考』出前講義」と訳者あとがきで補足把握し、中身より本書の歴史的意義を知ることぐらいしか出来ず、でもまぁ、トートロジー(類語反復)、アプリオリ(先験的)との哲学用語は覚える、といったところでしょうか。いつか再チャレンジ本。(●2016年・春)
0255文字
さとまる
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わからん……。ノートを取りながら何度も挫折を繰り返してようやく読み終えたのだが全く分からん……。いや、そもそも世界の碩学でも理解不能なこの本を凡人が一読で理解しようというのが間違い。再読再々読……と何度も繰り返し読んでようやくボンヤリとした全体像が掴めるのかもしれない。けれど、この本を再読する気力はもう無い……。
0255文字
ロドパパ
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野家さんの出前講義を読んで、本文を読みました。 謎めいた作品です。読んで考え始めると全く先に進まない。考えないとスラスラ読めてしまう。 考えることが、できないことについては、沈黙するしかない。
0255文字
サトゥルヌスを喰らう吾輩
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冒頭に学生さんむけの解説があったおかげで1割くらいはわかったような気がします。「語ることができないことについては、沈黙するしかない」など思わずTシャツに刻みたくなる自由律俳句的なフレーズがごろごろあってメモをとるなどしました。読み方を誤っている気はしますがおもしろかったです。
0255文字
滑稽ウツボ
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ヴィトゲンシュタインの本を初めて読みました。世界がどうあるのかを論理学的に書いたものだということは分かりましたが、やはり一回読むだけでは分からないことだらけですね。最初に解説も付いているので、それを再読しつつ今後も何度か読み直していきたいと思います。
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onisjim
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この光文社古典新訳文庫版が優れている点はなんといっても横書きであるところですね。ほんとうに式の読み取りやすさが違うので、それだけでも手に取る価値があると思う。冒頭に野家啓一による高校生向けの講義を収録してあって、読む前の肩慣らしになるという構成もよい。
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