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新装版 眠る盃 (講談社文庫 む 5-3)

感想・レビュー
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Sadahiro Kitagawa
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向田邦子の何がすごいかというと、つかみの文章がうまいというのもあるけれど、この人間観察力と独特な自己分析だろう。 普段小説などはあまり読まないが、読んだとしてもSFか歴史小説が多いので、こういう人の心の機微をとらえた文章をたまに読むと新鮮だ。
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なちょす
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東京大空襲のエピソードとシナリオライターの日常が同居する向田邦子の独特な世界。どこを取ってもどこかコミカルな、ドラマの一コマのようなエッセイだった。読者から直接電話がかかってくるとか、のどかな時代だったんだな〜。
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積読荘の住人
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いまさらおっとり刀で向田邦子のエッセイのうまさすごさを伝えようと呻吟するよりも、本作品に寄せられた、山田太一のクソデカ感情にあふれた解説をスッとさしだすのがよかろうか。俺が先にエッセイストとしての向田邦子をみつけたんだ、って感情のほとばしり。
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くにひろ
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はじめて、向田邦子作品を読んだ。読みやすい、わかりやすい、面白い。テレビ作品を手掛けたひとぐらいの知識だったが、もっと早く読んでいればよかった。一気に読ませるのはすごい。天才的だわ。
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亜未
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ふだん気持ちを言葉にして伝えられてないな、私。お手紙を愛しているのだから伝える書く練習しなくちゃなあ、と読む度に思います。『中野のライオン』と『銀行の前に犬が』がとてもすき
亜未

めろり ありがとうございます……!嬉しい 随筆集って言うのかな

07/25 14:22
melon.。.:*♡

そうなんだね😊向田さんの随筆集楽しみです😀

07/26 13:46
3件のコメントを全て見る
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けんたろう
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随分前に買ってやっと読んだ。いやー面白い!巖本 真理さんの部分かなり良かった。
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タカオ
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文章にキレがあって、今回もおもしろかった。男性鑑賞法はよくわからなかった。ひとつひとつのエッセイが短かったので、個人的には『父の詫び状』くらいの長さがあった方が内容がふくらんでておもしろいと思った。
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niisun
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昔読んだ『父の詫び状』で、向田さんの文章と向田さんのお父様のファンになりました。今回、そのお父様が疎開する小学一年の娘に「元気な日にはマルを書いて、毎日一枚ずつポストに入れなさい」と手渡す『字のない葉書』は、エピソードも文章も素晴らしく、さらに好きになりました。あと、謎の飲み物“ツルチック”や“中野のライオン”の話では、掲載された後の読者の反応も後日談として書かれていますが、私が産まれた1970年代は、読者が直接、著者に電話をする時代だったのかと、プライバシーや個人情報にやかましい現代からは驚きです。
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九瀬樹
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今年も向田邦子さんでスタートしました。抱一には説明がなくブロッコリーには西洋野菜と説明する。わたしも昭和を生きてきたはずなのに、感覚が少し異なる。「記憶の中の羊羹色の写真」…あぁ、なんだか素敵だ(いまならセピア色だろう)。便利なものをたくさん持っているけれど、そのときあるもので工夫する向田さんの表現のほうが、豊かなものを含んでいるように思う。少しずつ向田さんとは違うんだけど、記憶に関しては同じような感じを持っている気がする(もしくは以前読んだものに感化されているか)。そしてもっと深いものにも気づかされる。
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ぷりけ
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この方の本は未だ読んだことがないのだが、お姑さんがくれた本の中にこれがあり、初めて読んだ。 しかし、エッセイ。 残念に思いながら読み始めたら、面白いではないか 友人知人のところはそうでもないが、自身のことを書いてるのは興味深かった
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chanvesa
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なぜか手元になく、新たに買い求めた。誰かに貸したまま返ってこないのかもしれない。「字のない葉書」は中学生の時に国語の教科書に載っていて読んだ。良い話である。先日ラジオで、向田邦子を敬愛する爆笑問題の太田さんが、ミリー・ヴァーノン「スプリング・イズ・ヒア」をかけ、本書の「水羊羹」にふれていた。向田邦子のイメージに合う、ミリー・ヴァーノンのアンニュイな声、しっとりとして涼しげな水羊羹。素晴らしい取り合わせ、巧みである。菊家さんで、友人のプレゼントに唐衣を買い求めたことがある。伝統を感じる素敵なお店だった。
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ちゅんさん
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『字のないはがき』が素晴らしい。『新宿のライオン』も面白い。記憶違いってよくあることだけどライオンって飼えたんですね、驚き。それにしてもこの向田邦子という人はエッセイを書くのが抜群に上手いですね。これ以上のエッセイの書き手います?
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スウ
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うまいエッセイの見本を読みたくてkindleにて。字のない葉書はほんと泣ける。価値観がやや古いが内容と筆さばきは面白く気軽なかんじで少しずつ読めた。
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ナポジ
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時々読み返したくなる。大人だなあと思う。格好良さと哀しみ。
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nota
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一九七九年一〇月一六日 第一刷発行 一九九四年八月三一日 第三〇刷発行の単行本を読んだ。 「書店員 波山個間子」で知った。 巻末の略歴で作者が事故死していることを知った。テレビを見る習慣がないのでそのことを知らず、軽くショックを受けた。 「書店員〜」で紹介されていたのは「字のない葉書」。結びで胸を打たれた。 あと、「余白の魅力 森繁久彌」も印象深かった。 本書では作者の目線を魅力に感じた。なんというか、ざわざわする。語り口も気になる。石を割って、断面をそのまま見せられているように感じた。
nota

単行本の表紙が、文庫版で再現されているようでうれしい。 表紙のイラストが内容にとても合っていると思う。

02/16 20:59
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ましろ
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文章に魅せられるままに、力を抜いて読んでいるつもりが、気がつけば前のめりで読んでいる。どうしたって惹き込まれてしまうのだった。ふと心に過ったことを文章にすれば、たちまち思いがけない反響がある。書けば書くほどの家族の不機嫌の一方で、当時の読者の熱量に感じ入る。一人の思い出が何人もの記憶に刻まれていることの心強さのような感覚、小さな心遣いが集い、不確かも確かなものへ変わりゆく記憶の補完の過程が興味深かった。思いがけずガスの怖さも知る。初めて手にした本を初恋の人のように慕い、その本物を尺度とする言葉に共感する。
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MIKETOM
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エッセイ集。前半はイマイチ平凡で退屈なネタも多かった(「Bの二号さん」は笑ったが)。後半はけっこう面白ネタがあって楽しめた。「中野のライオン」がなんともはや…。1960年頃だろう。電車に乗ってて窓外をボーっと眺めてたら、沿線沿いの民家(かアパートか)の窓から夕涼みする男がいたのだが、その隣にライオンが普通に座っていたのだそうな。心臓が止まるほど驚いたが、他の乗客は誰も騒がない。あれは白昼夢なのか? 結論は次の「新宿のライオン」の中に書かれている。昔はそういうことがあったんだね、東京の街中で。驚いた。
MIKETOM

最終項「消しゴム」、なんと向田はガス中毒事故で死ぬ寸前までいったなんてことが書いてあった。そして本書を上梓して二年後に帰らぬ人となった。 名エッセイストってのは、常に心がキラキラ弾んでる人、好奇心旺盛な人、観察眼の鋭い人などがあげられるのだろうが、他に、妙チキリンな面白ぶっ飛びネタにやたら遭遇する運勢を持った人ってのもあげられると思う。電車の窓からライオンを見たとか、超絶オモシロ事件だし。実は俺もそうなのだ。やたら面白い出来事に遭遇してしまう。文才さえあればなぁ…。

04/23 16:39
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紗綾
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よく見ていて、聞いていて、感じていて、考えていて、そしてその伝え方が笑いを誘う。エッセイとは違う、随筆だな、と思う。五感を働かせて生きるのだ。
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ゆしん
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ベストエッセイ集に収録のものも結構あったが、エッセイというのは何度読んでも楽しめる。特に中野のライオンや鹿児島旅行の話が印象に残った。ああ、また鹿児島行きたくなった。
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チーキー
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テレビの脚本を書き始めて十年になるが、女優というものがいまだに判らない。選ばれた人なのか人身御供なのか。美しい人は、少し不幸で愚かであって欲しいと願うのも、また正直な女の気持ちである。/水羊羹は江戸っ子のお金と同じです。宵越しをさせてはいけません。 水羊羹は、ふたつら食べるものではありません。口あたりがいいものですから、つい手がのびかけますが、歯を食いしばって、一度にひとつで我慢しなくてはいけないのです。水羊羹を四つ食った、なんて威張るのは馬鹿です。その代り、その「ひとつ」を大事にしましょうよ。
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suzy
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眠る盃。なるほど。自分も、君が代は岩音が鳴ると思ってました。水羊羹はもうひとついただきたい。
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更夜
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「女の悲鳴で目を覚ました」(騎兵の気持)「味醂(みりん)干しと書くと泣きたくなる」(味醂干し)向田邦子さんのエッセイの書き出しの一行はまるで小説か脚本のように「物語」を感じさせます。実際、思い出話ひとつとっても向田さんの気性がよくわかり、そして意外な結末あり、納得の着地点ありで読者を豊かな気持にしてくれます。海外旅行に行き、食道楽で、器や皿にこだわるお洒落な向田さんですが、水羊羹にはひとことあり、味醂干しにもこだわりがあり「女性」を感じるのです。母でも少女でもない「女性」を感じます。
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モウちゃん
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向田邦子さんの魅力がつまった最高のエッセイ集でした。疎開先から妹が送った「字のないはがき」は普段は無骨なお父さんの愛情があふれていて泣かされました。昭和の貧しいけど心の豊かさを感じるいい作品です。
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iruka
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 昭和の物のない時代は工夫して生活して物を大切にしている。 犬に猫、甘いもの料理が好きで、中々書けないといいながら、頭の中でアイデアを考えていたと思った。自分のドジな姿をユーモラスに描いているが、品と教養を感じる。 子供の頃に飲んだツルチック、僕も飲んでみたくなった。
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まさ☆( ^ω^ )♬
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向田さんのエッセイは面白い。70年代終盤辺りに書かれたものが中心だったが、古さを感じないのが不思議である。解説に書かれていたが、普遍的な事柄を捉えているという事に納得した。「中野のライオン」「新宿のライオン」は最高です。
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hitokoto
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 定期的に読みたくなる作家がいます。男性だと藤沢周平、女性だと向田邦子。向田邦子「新装版 眠る盃」、1979.10単行本、2016.1、文庫。「父の詫び状」に続く2冊目の随筆集。夏はスリップ姿やステテコ姿が常態であった戦後の昭和。そんな暮らしの情景を覗かせてくれます。「中野のライオン」の話は印象に強く残りました。
hitokoto

ナイス、有難うございます!

08/03 02:58
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ロックスターKJ
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評価:★★★★★ 5点 ほんとに素晴らしいエッセイ集。向田さんの観察眼の確かさやセンスのよさ、生活がよく感じられる。字のない葉書は名作だと思うし、ライオンの2作品も楽しい。いつまでも繰り返し読める作品だ。
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hitokoto
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 ♪~春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして~♪ 滝廉太郎は24歳で(明治の一代)、向田邦子は51歳で(昭和の一代)で早逝。向田邦子(1929~1981)「眠る盃」、2016.1発行、再読。 眠る盃、字のない葉書、抽出しの中、小さな旅・・・。
hitokoto

ナイス、有難うございます!

06/07 03:47
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minmi
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面白かったです。「中野のライオン」には度肝を抜きました。
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1099
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思い出トランプや父の詫び状等の代表作とは違って、日記のような文調です。同じ期待値で読み始めると、-1かな。
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マーナ
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「父の詫び状」でついたお父さんの傲慢なイメージが少し変わった。「字のない葉書」の、痩せて疎開先から帰ってきた娘を抱きしめて泣くところはジーンときた。 向田さんの文章はもちろん一流だけど、内容は気取っていなくて、「夜の体操」「青い水たまり」のように恥ずかしい体験も赤裸々に書かれているので親近感がわく。一方で好きな食べ物や小説について書いた「水羊羹」「一冊の本」は、自分もこう書けたらなぁと憧れを感じる。 酒井順子さんの新装版解説も素敵でした。
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マカロニ マカロン
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個人の感想です:B。『思い出トランプ』を読んだ後、向田さんの著作を見たら、変わったタイトルが目につき読んでみた。「眠る」盃って、そういうことだったのね!?と納得。小さい頃の思い込みあるあるですね。この本は向田さんが色んな雑誌などに掲載したエッセイをまとめて、まだご存命中に単行本化したもの。文中に「20年後、30年後には」と言うような文章が出てくるとドキッとしてしまう。1970年代後半に書かれたものが多いので、さすがに古さは否めないが、そのユーモアと、書き出しと最後の一行の巧さは、エッセイのお手本のようだ
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hitokoto
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 向田邦子さんの「眠る盃」(2016.1)、何度か再読しています。著者の2冊目の随筆集。今回、私のベスト10を選びました。(ページ順に:)潰れた鶴、眠る盃、夜の体操、字のない葉書、能州の景、Bの二号さん、猫自慢、抽出しの中、恩人、鹿児島感傷旅行。
hitokoto

ナイス、有難うございます!

10/07 03:14
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blue_blue
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「水羊羹は、ふたつ食べるものではありません。口あたりがいいものですから、つい手がのびかけますが、歯を食いしばって、一度にひとつで我慢しなくてはいけないのです。水羊羹を四つ食った、なんて威張るのは馬鹿です。その代わり、その「ひとつ」を大事にしましょうよ。」「いつかたらふく水羊羹を食べたい」と一口食べるごとにうっとりしていたが「いつか」が決してこないからこそのいま一瞬の口福なのだ。コロナ禍で色々な制約がある中で「やりたいこと」を自然吟味し迷いなく選択できるようになったのは、この水羊羹談義に通じるものがあるな。
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shinchiki
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懐かしき昭和。何度も辞書いや検索したくなる。言葉があり、人物があり、お店があり、芸術もある。中野のライオンで気づきを、男性鑑賞法で男性の内面・・・よく見られている。極上の観察力を持つ人であった。何年か後、読み返そうと思った。
0255文字
さゆう
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この時代だったからこそ、この人が生まれ生きていたのではないだろうか。
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月華
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図書館 1979年10月発行。1982年6月発行。2016年1月発行。1929年生まれ。1981年51歳他界。絵本の原作収録ということで借りてみました。本文はかなり謙虚でしたが、山田太一さんの文章からは、かなり崇拝している様子が伝わって来ました。
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REI
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ネタバレわずか4ページのエッセイなのに、こんなに涙が止まらなくなるなんて・・。この本に収録された『字のない葉書』のことだ。先日、角田光代さん(文)西加奈子さん(絵)の同名絵本を読んだ時、原作を読み友さんに勧められて。エッセイの方が、父親の普段の厳しさがより伝わり、だからこそ妹が帰って来た時に裸足で飛び出して大声で泣いた父の姿に、感極まってしまったのだ。短いエッセイに、人間ドラマが詰まっている。なんてすごい作家さんだろう。『父の風船』も、頑固で気短かで、実は子煩悩な父親が印象的だ。今日は向田さんの命日。没後40年。
東谷くまみ

REIさんおはよー🌷早速読んでくれてありがとうね🥰ね、ね、ね!!絵本も良いんだけど、やはりそれだけじゃ勿体なくて…ついこちらの原作をオススメしてしまうの🤔一本筋が通ってるかのようなキレのある文章、心を掴んで離さない表現力。素晴らしい作家さんだったよね🍀ドラマもまたみてみたいなぁ、再放送してくれないかなぁ。

08/23 07:35
REI

くまみん、おはよう〜☁おススメいただき、ありがとう💕原作、ストーリーは分かっているのに、涙が止まらなかったよ。他のエッセイも、上手い表現にグイグイ惹き込まれて、さすがだなぁ…とため息…😍久しぶりに、ドラマも観たくなったよ🎶 向田さんの他の本も、読んでみようと思ってるよ〜🌿

08/23 08:18
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ろこぽん
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「字のないはがき」は何度か読んだことがあるけど、何度読んでも好きなエッセイ。 お父さんが和子さんを抱きしめて泣いている姿、家族の絆を鮮やかに見ることが出来る。 丼ものだけは絶対に残してはいけない。一番おいしいのはかけつゆを吸い込んで底にたまったご飯。あれを食べ残しては丼ものを食べたとは言えない。 丼ものをおいしく食べるコツは味付けでも盛り付けでもない。おなかをすかせることだ。 ほんとに。丼を残すなんてもってのほか!こういう庶民的なとこが好きー。
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