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武満徹・音楽創造への旅

感想・レビュー
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sayar
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武満徹さんと、彼の人生を描いた立花隆さん、二人の偉大の巨匠が亡くなった今、これを読んでいるとお二人が生きて楽しく語らっていた時間が愛おしくて。 武満さんの、音楽のみならず芸術に接する姿勢は、とても豊穣で見習いたいです。 後半は、インタビューの断片を掲載せざる得なかったと思うが、かえって生々しく、二人の語り口が聞こえてきそうな臨場感がありました。 読み終わりたくない、そんな気持ちで少しずつ読みました。武満さんの音楽を改めて聴きたいと思っています。
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桃カステラ
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復刊熱望。ほんとは文庫化してほしいけど無理か(2段組781p)。(大きい音には限界があるが、小さい音には限界がない、速いテンポには限界があるが、遅いテンポには限界がないと思ったんです。p.103)
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Bartleby
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立花隆による武満徹への膨大なインタビューをまとめた1冊。武満の音楽のファンとしてはかなり贅沢な本だった。武満は作曲もピアノも独学だと聞いていたがその詳細も分かった。技術がないかわりに彼にはよい耳と直感、意志、そしてこれこそギフト言うべきだろうが彼を音楽へと駆り立てた戦中のきっかけがあった。私の印象では妖精のような人。作曲はささくれた気分ではできないというくだりが頭から離れない。ほんとにそうだと激しく共感。楽器の練習でも不機嫌な時はしないほうがまし。
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月華
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図書館 本文には頻繁に年号が出てきましたが、一覧にまとめた年表はなかったと読みながら思いました。かなり詳細な割に、家族へのことがほぼなかったと思いました。語られなかったのか、語られても載せられなかったのかなと思いました。あとがきを読むと、この本を読むことが出来たことはとてもありがたいことだと思いました。
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kungyangyi
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本書の紙版は二段組の分厚い本だという。私は電子書籍で買い、読み上げ機能を使って、何日かかけて聞いた。ハードファクトを極める人というイメージがあった立花隆が、現代音楽に詳しいとは知らなかった。武満徹の生き様はすごいものだった。
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hr
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この本の中身を忘れた頃に、目についたところを読み直したりしている。生きていた武満徹の面白さがひしひしと伝わってくる。彼の死は早過ぎたが、ここまで言葉を集めてくれていた立花隆の存在に救われている。
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gua5113
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読了までに、およそ3か月を要した。音楽のみならず、美術や文学等、芸術全般、多方面にわたる濃密な内容である。武満徹という天才と、立花隆という鬼才の出会いがあって初めて生まれた傑作かも知れない。
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Hiro
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二段組み八百ページ近い大著で現代音楽の難解な説明の連続だったので何度も中断して投げ出したりしながら随分骨を折って読んだ。根気と集中力の鍛錬になったか。並行して武満の音楽を少し聴いてみた。「系図(ファミリーツリー)」などとても親しめる音楽だと知った。映画音楽も多数あるというのでこれからビデオで見てみたい。武満徹という長年遠ざけてきた音楽家について詳しく教えられる力作である。武満は終戦直後の物資的にも教育的にもほとんど助けのない環境でよくこれだけの名声を勝ち得たものだと思う。その広い交友関係にもびっくり。
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i-miya No2
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2018.06.20水(2018.06.17日)(つづき13、2016.03.27-)立花隆著1992.06-1998.05。 (P045下)  下北沢キャンプ、彼らはいちように教養も低く、下卑ていたが、ミッチェルはどこか違っていた。  『風と去りぬ』つながりで、ジョージアか、と聞いたら、そうだ、と。  横浜のPXに移る。そこならピアノが弾ける、という。  即興で自分の好きなように弾いていくことはできるようになった。1年で相当金がたまり、ピアノが借りられた。 
i-miya No2

大塚のピアノ運送店になぜか一台余っていた。  背面に毛布を被せて、ピアニッシモで弾いた。  それで特異のピアニッシモニになったのか?それはあるかも。  3年で返す時はつらかった。  京華中学の仲の良かった子の音楽仲間に浜田徳昭の弟がいた。  鈴木博義、福島和夫と知り合う。  鈴木は井口愛子の教えを受けていた。  玉川学園。  ドイツ音楽でもユダヤ人作曲のものはダメ。  オーケストラの音の出し方を知った。

06/20 08:23
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hr
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関心を持てそうな部分を順不同に読んだ。武満徹が生きていたということを、立花隆がザクザクと書き進んでいく。「ノヴェンバー・ステップス」の初演に関わるエピソードの中には、初めて知るものもあり、すぐ同曲を聴き直したくなった。ニューヨーク・フィルでの初演前に、練習協力したトロント交響楽団が素敵だ。
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kentaro mori
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発売すぐ購入、放ったらかして早2年。 なぜもっと早く読まなかったのだという濃密体験。 西洋でも東洋でもなく、そのどちらも、すべてを、ただ音楽のみを探求した武満徹。 周辺人物も、早坂文雄、瀧口修造、黛敏郎、一柳慧、湯浅譲二、谷川俊太郎、横山勝也、鶴田錦史、ジョンケージ、オリヴィエメシアン、ジャスパージョーンズ・・・ 立花隆にしか成し得なかった、日本の、いや世界音楽史に誇る大傑作。
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owl&shepherd
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とてもささやかだが、一応「現代音楽」の聴き手のつもりだ。当初から、「現代音楽」って奇妙な言葉だと思っていた。聴き手には「心を動かされる音楽」と「心を動かされない音楽」しかない。クラシックも現代も関係ない。きっかけはもちろん、武満。はじめてそれと意識して映画館で聴いた武満は『心中天網島』。音楽理論はチンプンカンプンだが、いっぱい発見があった。映画音楽でいろいろ実験したとか、ジャズとの親和性の記述は読んでいてうれしくなった。不世出の音楽家と、たとえ一時期でも同時代を生きられたことを誇りに思う。
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№9
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武満の下積み時代?の話がまさに抱腹絶倒。戦後の混乱の残る時代の中、金もコネも楽器すら持たず、結核という当時まだ完治の難しい病を抱えながら、わずか5、6年の歳月の中で幸運としか言いようのない知己に助けられながら、恐ろしいまでの才能を開花させる。「創造の旅路」は辿れても、なぜそんなことが出来たのかの謎はさすがに解明されてはいないけど、まあそんなことは武満自身わからないかもしれないし、月並みだが「天才」とはそういうものなのか。立花の聞きぶりがいい。居ても立っても居られずCDを購入、何十年ぶりかで武満作品を堪能。
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松本直哉
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稀代のインタヴュアー立花隆を得て創作の秘密や交友関係を率直に明かす武満の語り口に引き込まれる。楽譜にほとんど指定を書かず楽器すら指定しないバッハを、細かく指定せずにいられない自らと引き比べて、多様な解釈の演奏にも関わらずゆるぎないバッハの音楽への自信に対する嫉妬を隠さない。バッハと異なり同時代人と共有するエクリチュールなしに孤独に自らの音を耕した武満は、しかしつねに特定の「だれか」のために音楽を書いた。個人的でありながら他者とのかかわりのなかで生まれる音楽であるゆえに、多くの演奏家から愛されたのだろう。
松本直哉

楽音非楽音を問わずこの世界に満ち溢れているすべての「音の河」の比喩が繰り返される。作曲家はその中からゆるぎないいくつかの音を選び取るのだと。木の塊のなかから仁王像を掘り出すようにして造形する運慶の話を漱石が夢十夜で書いていたのを思い出す。無から有を作るのが創造なのではなく、既に存在しているもののなかに美を見出すのが創造なのかもしれない

12/21 18:41
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i-miya No2
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2016.12.21(2016.12.28)(つづき12)立花隆著1992.06-1998.05。 (P042上)  うまい手を見つけた。  紙の楽器、ピアノの鍵盤を作って、ポケットに入れて持ち歩く。  正確に鍵盤を弾きました。  長いこと弾いていました、それを。  物言わぬ鍵盤からは、ずっと音が鳴っていたと思います。  路の周りの家からはピアノの音が聞こえてきます。  「5分でも、10分でもいいから、弾かせてください」  1時間になることも。  どこの家からも断られたことはありませんでした。 
i-miya No2

この時の恩人は多いが、誰かはわからない。  一種の戦後の混乱の中の出来事でした。  ボール紙で作った鍵盤。  ピアノが本当に弾けるようになったのは、進駐軍でした、横浜の駐留軍のキャンプで1年間、住み込みで酒保ボーイした時から。  終戦から2年後でした。

12/21 07:20
fseigojp

絶対音感ていうやつですかね

12/21 17:27
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国士無双
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◎武満と同年代の作曲家には音楽大学で学んだような人より独学で学んだ人たちが多かったんだなぁ。その中でも武満は天才!今年のベスト
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i-miya No2
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2016.12.02(2016.11.28)(つづき11)立花隆著1992.06-1998.05。 (P041上)  あの頃、社会主義リアリズム音楽、もてはやされる。  ソ連の音楽で、「森の歌」、ああいうのは大嫌い。  終戦直後、文化芸能、あらゆる領域で共産党の影響が強まり芸術的価値が政治的尺度で評価され、平然とされる。  横須賀線で偶然東京交響楽団指揮者上田仁氏、「きみんちも、金持ち?」  「いえ、貧乏」で、ピアノもない。  音楽家、難しい。  そうなんです。  ピアノに触れてみたかった、
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ryoiris
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実は武満徹の音楽は私にはてんでわからない‥。だけど、この本で武満徹という天才が語る事はよくわかる。
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パブロ
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立花隆が書いた武満徹の評伝なんて、面白くないはずがない! 確かにとっても面白いんだよ、後半までは…。立花隆が本人やさまざまな関係者からインタビューを重ね、いかにして武満徹は稀代の作曲家になったのかを掘り下げていく、評伝の醍醐味を思う存分堪能させてくれるこの本。でも、武満徹が死ぬことによって、後半から急激に失速する。この本からは、本人からとことんまで話を聞いた上でしか書けない立花隆の限界が見い出せるのかもしれない。立花隆としては不本意だったんだろうな〜。だから20年お蔵入り。でも、面白いですよ、後半までは。
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i-miya No2
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2016.10.17(2016.10.28)(つづき10)立花隆著1992.06-1998.05。 (P039下)  学校へは行きたくないが、ピアノを弾きたいから行く、という話になる。  ピアノがないと作曲にならない。  悪友が、カギ壊し、ピアノを弾く、直される、いたちごっこ。  社会運動、共産党は私にかっことした主義があってのことではなかった。  僕は読書は早熟だった。  資本論だったか、なんだったか買ってすでに読んでいた。  ゴンチャロフ『オブローモフ』等。  それはまた驚くべき小学生。 
i-miya No2

水道橋あたりでビラまき、二三回。  そのころ重度の結核で、運動には体がもたない。  「暗い川のながれに」  インタビュー。

10/17 07:52
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はちめ
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間違いなく今年最高の読書体験になったと思う。ベースは立花隆によるインタビューだが、武満徹の様々な対談や著作からの引用もあり、武満徹の人物や創作の背景に迫っている。さらにメシアンやジョン・ケージなどとの交流も描かれているので、世界の現代音楽史を俯瞰することにもなります。武満徹好きには絶対おすすめの1冊です。ただし本著は2段組781ページの大作なので読み通すには相当の覚悟が要りますが、内容に引きずられて案外早く読了できました。
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ryohei
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立花隆の「武満徹 音楽創造への旅」、読了しました。 武満徹が亡くなって20年、この本のベースとなった連載も20年前のもので、インタビューの過程で本人が亡くなってしまうというアクシデントがあったことがわかります。 武満徹の作品を理解する上で、本人の発言内容から、その成立過程や意図などを知ることができる楽しみがあります。 しかしながらそのことよりも、立花隆さんが「死」を強く意識してこの本を出版したことに、重苦しい印象を受けました。 あとがきを読むと、涙がでます。
0255文字
どんぐり
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武満徹の音楽で知っているのは、琵琶を用いた音色が不穏な空気と緊張感をもたらす『切腹』の映画くらいである。そんな知識しかないまま400頁まで読み進め、さて、残り400頁をこのまま読み進めるべきかどうか迷い、結局パラパラと拾い読みをして、本を置くことにした。最初は人物本位の興味から読んでいたが、途中から音楽創造の深みにはまって読む気力を失った。約800頁、それも2段組みの文字がびっしり詰まっている。立花隆が武満にロングイタンタビューし、いろいろな資料を駆使して音楽創造に迫っているが、武満音楽に深い関心をもつ者
どんぐり

か、音楽を専攻する学徒でないと、読み続けるには相当我慢が必要だ。いわゆる一般大衆向けの本ではないということである。インタビューの初出は、1992年~1998年の『文學界』誌上の連載、それが18年の時を経て書籍化された。この内容の本であれば、300頁くらいに編集し直したほうがよかったのではないかと思う。

08/09 21:00
0255文字
i-miya No2
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2016.08.06(2016.09.28)(つづき)立花隆著1992.06-1998.05。 (P035下)  戦争が終わって学校へ。  私は若く、知識に飢えていた。  大きな期待で戻ったものの、先生のいうことといえば、「闇米の伝手はないか・・・」  面白いものが多くて、ニヒルにあっている暇がなかった。  その時の西洋音楽体験。  ドビッシー、とか、セザール・フランクのフランス近代ものがよかった。  セザール『プレリュード・コラールとフーガ』には宗教的感動を受けた。 
i-miya No2

第二の発見は、器楽の絶対音楽を発見したわけです。 日本では言葉と音楽を切り離すことはできない。  ところが、私はそのとき、単独で演奏され、驚くべき感覚を味合わせてくれる楽器を聞いたのでした。

08/06 07:17
0255文字
i-miya No2
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2016.07.08(2016.08.28)(つづき)立花隆著1992.06-1998.05。 (P033下)  食糧を奪いに来る集団もある。  リグレーの中印が無、中印が無、チュウインガムはその何十倍もおいしかった。  負けてもしょうがねえや、と話した。  東京に戻ると、また本郷の伯母の家。  3/10、大空襲、実際は、3/09夜から。  江戸川乱歩、『蜘蛛男』を取りに戻ったが、それどころではなかった。  1974、武満徹はNHK大型ドキュメント番組、『未来への遺産』の音楽を担当した。 
i-miya No2

(吉田直哉演出、チーフプロデューサ)  吉田のその前の作品、『廃墟』早朝、焼け跡に立ち、意外なほど落ち着いていた。  透明なものであった。  このころの心象風景、のちの武満の作品に深い影響を与えている。

07/09 04:08
0255文字
koji
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「9浅香夫人との結婚」まで(~163頁)とあとがきを読んで読了。92~98年の「文學界」ロングインタビューをもとに再構成し20年の時を経て出版されたもの。大著であり、濃密であり、今の状況ではとても読み尽くすことは無理なので、無念のリタイア。立花隆先生の著書はかなり読んできましたが、これは音楽には全く素人の私でも知的好奇心を十分満足させられる「著者(五本の指に入る)畢生の大作」であり、(来るべき時に)もっと時間をとってじっくり読みたいと思います。最後に一言。立花さん、O.Mさんとの約束果たせてよかったですね
i-miya No2

(吉田直哉演出、チーフプロデューサ)  吉田のその前の作品、『廃墟』早朝、焼け跡に立ち、意外なほど落ち着いていた。  透明なものであった。  このころの心象風景、のちの武満の作品に深い影響を与えている。 

07/08 07:10
koji

i-miya No2さん、コメントありがとうございます。「廃墟」聴いてみます。

07/08 21:57
0255文字
hideiz
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立花隆の本はどうしても最後のほうは流し読みになってしまう。なぜかというと、時間が前後したり、同じ話が繰り返されたり、ほかの本からの引用がすごく多かったりするからだ。内容はどこをとっても面白いのだが、テーマごとに分冊するとか、もっと編集して読みやすく整理するとか、やり方を変えた方が絶対いいと思う。本書は武満徹の生涯をロングインタビューをもとに音楽的な面を中心に描いたルポ。興味深い内容でいっぱいなのだが、ほんと、頼むからもうすこし読みやすく!でないと売れないよ!値段も高すぎるし!!!
0255文字
i-miya No2
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2016.06.03(2016.07.28)(つづき)立花隆著1992.06-1998.05。 06/03  (P030上)  そのうたは、わたしにとってひとつの決定的なであいとなりました。  それを記すことはおそらく不可能です、意識してきこうとしたのではないが、静かにおおきなながれのように、私のにくたいへそそがれたのです。大河からわかれた支流のように、そそがれる水に身がひたされて、世界の全体というものを感じたのです。 私は他者というものを感じたのです。
i-miya No2

リュシェンヌ・ボワイエというフランスのシャンソン歌手の『パレル・モア・ダムール』(私に愛を語って)というシャンソンです。敵性音楽でしt、その一曲だけでした。他の人も、みなおなじでした。(『私の中の日本人』)

06/03 18:35
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i-miya No2
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2016.05.18(2016.06.28)(つづき)立花隆著。 05/15  (P028上)  予科練、落ちた、勤労動員、芝浦→埼玉児玉→飯能、この飯能で決定的な音楽体験が起こる。  日夜本土決戦に備える。  覚せい剤入り食食糧など用意する、丸一日寝ないでも済む、食べると眠気が全くなくなる。  軍国少年でした、同級生殴りました、戦争に負けると言ってました。そういうことが許せませんでした。こころの底では、負けるだろうなと思ってましたが・・・。  同級生は弱いやつでしたので、内心、忸怩たるものが・・・。 
i-miya No2

その男は高名な医者になりました。  購買娘の歌。  そんな中、本当の言葉との、鮮烈な出会いがありました。

05/18 07:04
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i-miya No2
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2016.05.02(2016.06.28)(つづき)立花隆著。 05/01  (P025上)  父が死ぬ前に、姿を現す話があるが、それも本当。  夏の日差しの中、厚い外套、耳まで隠すアストラカンの帽子、校庭に。  伯母も、家で見た、と。  父がいなかったこと、自分の精神形成に、これとはいえないが影響があったことは否めない。  青年時代に詩人瀧口修造に巡り合い、深く私淑、父のイメージを求めていたかもしれない、と語っている。  音楽は、嫌いできらいで。  歌が下手ということもあって。 
i-miya No2

音楽教育は、どこでも全く受けていない。 1943、私立京華中学入学。  黒澤明、石川淳の出身校。

05/02 07:35
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黒豆
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これまで前衛的という事で自ら進んで聴く事が無かった武満徹の音楽、立花隆が共感して長年のインタビューを書籍化したという事で読んだ。小澤征爾による初演をはじめ日本よりも世界での高い評価に驚く。早速YouTubeで「ノヴェンバー・ステップス」と「弦楽のためのレクイエム」聴いてみる。本をよんだからか?年をとったからか?すんなりと聴け心地よい、早速CDを購入した。
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i-miya No2
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2016.04.10(2016.05.28)(つづき)立花隆著。 04/05  (P018上)  高橋悠治は手厳しい。高橋が、自分が才能がないと思えば、演奏家、作曲家、容赦なく批判浴びせる。  そのため一部では嫌われた。  しかし、演奏は実に見事で高く評価された。そしてたちまちのうちに現代音楽の世界では国際的な盛名を得た。  国内外、かなりの現代作曲家は、高橋の演奏を前提に作曲するようになり、武満も1960年代に書く曲のうち、半分は高橋を演奏者として初演している。 
0255文字
i-miya No2
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2016.04.08(2016.04.28)(つづき)立花隆著。 04/03  ストラヴィンスキー、1959、来日、「この音楽は実に厳しい。ひどく小柄の男から生まれるとは」  「厳しい」=「intence」-並外れており、強烈で激しく濃密であることを意味する。  武満徹の音楽は短い。  たとえ3分の曲でも、刻みぬかれた苦しい音、削りぬかれた確かな音で稠密に構成された3分間である。  聞く方はくたくたになる。  インテンスな聞き方を要求する曲、音楽である。 
i-miya No2

NHKラジオ、「現代の音楽」  音楽だけでなく、美術、文学においても、あらゆる前衛的なものに旺盛な関心があった立花。 

04/08 07:06
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M S
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読み応え十分。時々に出てくる曲をCDで聞きながら読んだ。武満を語るのみならず、現代日本音楽史、世界近代音楽史としても読める。もう一度じっくり読み直したいと思わせる本。
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メルセ・ひすい
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ネタバレ恋愛、青春、人生から創作の秘密まで、日本音楽界の巨星・武満徹に、知の巨人・立花隆が迫った、前代未聞の傑作ノンフィクション。『文學界』連載を単行本化。
メルセ・ひすい

〈立花隆〉1940年長崎県生まれ。徹底した取材と卓抜した分析力による文筆活動で菊池寛賞、司馬遼太郎賞を受賞。著書に「田中角栄研究」「宇宙からの帰還」など。

03/31 11:40
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i-miya No2
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2016.03.28(2016.03.28)(つづき)立花隆著。 (はじめに)  私もまだ元気なころじから始まったインタビュー。  興が乗ればいくらでもしゃべってくれた。  よそではしゃべってないことが聞けた。  学生時代から現代音楽に興味。  上野の文化会館上のレコードライブラリーなどで聞きこんだり文献調査、していた。  あのひとだったら全部しゃべってしまおう、間接的に、望外の幸せ。  この連載(文學界)、飛んだのは角栄のときっきり。 
i-miya No2

癌で入院はショック。  私自身も。  気力、体力失った。  この原稿、死なすわけにはいかない。  連載完結後十八年、取材秘話は1993。  1.食糧基地で聞いたシャンソン。  1930生まれ、10歳上。  30歳(1960)、初めてその名を聞いた。 

03/28 18:24
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i-miya No2
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2016.03.27(読んだわけではありません。日経 書評欄H28.03.27から、書評者:岡田暁生) (見出1=「文化」が輝いた戦後昭和の記録)  (キーワード=)  (書評者=音楽学者) 驚くべき本。通算百時間インタビュー。満州幼少時代、敗戦直後闇市時代、肺病で死と向き合う、大阪万博の輝き、瀧口修造、谷川俊太郎、黒澤明、寺山修司らとの交友。  自伝、昭和文化史ドキュメンタリーになっている。じゃあ、これは?でも、あれも、のインタビュー。
i-miya No2

現代音楽の創作のど真ん中、「調性」の問題をもってくる。伝統的なヨーロッパ音楽の語法の柱、=  ドミソの和音、とドレミファソ・・・の音階。  これに対して現代の日本の作曲家としてどう対決するのか?

03/27 06:58
i-miya No2

今日、アマゾンで買いました。今手元に来てます。ページ、開けると、2段で、隅から隅まで字だらけ。溢れそうです。昔の本ならともかく、最近みません。781ページ。

03/27 18:48
0255文字
くれの
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現代音楽作曲家の巨星を恥ずかしくも初めて知りました。創造的能力を極めるとは彼の姿に他なりません。不世出の著者だからこそ心の奥底で共鳴し彼の言葉を引き出せたのでしょう。本書の出版を後押ししたOMさんに感謝します。
0255文字
TK
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20世紀を代表する作曲家、武満徹。少年時代に聴いたシャンソンに心を打たれ音楽で生きていくことを決心するも、正式な音楽教育は受けられず、ピアノを買う金もなかった。しかし、そのために後年の独特な作風が生み出せたのだという。前半は、生誕から現代音楽の第一人者となるまでを順序立てて追った、言わばメイキング・オブ・武満徹。後半は、創作の着想や過程について立花隆の分析を通して詳しく述べられており、作曲家の頭の中を覗いているかのよう。音楽に限らず、自分を表現するのは、不安と期待が入り交じって、苦しいけれどいいものだ。
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