形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:宮帯出版社
田舎の個人商店の戦争であり、後者にはそれ故の限界がり敗けるべくして敗けたと解することができると思う。最後に、各武将達の同時代の顛末に加えて素晴らしいのがあとがきであり、これはぜひ読んでほしいと思う。P295の最後のくだりは、武漢ウイルスが猖獗を極める危機下にある我々に、期せずして切実に響くメッセージとなっている。「歴史を見ると一人一人があらがうことのできない潮流は多く存在する。しかしながら一人一人が頑張らないと社会が勝手な方向に流れることも事実である。」という笹本先生の言葉は重い。不安と恐怖に駆られ、それ
でも事態解決に責任を持つ当事者として行動しなければならないのに、無責任なクレーマーと化してゆく愚か者が少なくない今、心ある者は噛みしめるべき言葉である。戦国時代は現代と比較にならない程素朴な生活水準に加え、無残な戦争が日常であり、また小氷期の影響による天候不順もあって、大勢の人間が恒常的にバタバタと死ぬ世相であったが、その状況下でもご先祖は懸命に奮闘して最善を尽くし命と歴史を繋いできたのである。その延長にいる現代の我々も苦境に苛まれても、同様にできないはずはない、とこうした歴史に触れると強く思うのである。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
田舎の個人商店の戦争であり、後者にはそれ故の限界がり敗けるべくして敗けたと解することができると思う。最後に、各武将達の同時代の顛末に加えて素晴らしいのがあとがきであり、これはぜひ読んでほしいと思う。P295の最後のくだりは、武漢ウイルスが猖獗を極める危機下にある我々に、期せずして切実に響くメッセージとなっている。「歴史を見ると一人一人があらがうことのできない潮流は多く存在する。しかしながら一人一人が頑張らないと社会が勝手な方向に流れることも事実である。」という笹本先生の言葉は重い。不安と恐怖に駆られ、それ
でも事態解決に責任を持つ当事者として行動しなければならないのに、無責任なクレーマーと化してゆく愚か者が少なくない今、心ある者は噛みしめるべき言葉である。戦国時代は現代と比較にならない程素朴な生活水準に加え、無残な戦争が日常であり、また小氷期の影響による天候不順もあって、大勢の人間が恒常的にバタバタと死ぬ世相であったが、その状況下でもご先祖は懸命に奮闘して最善を尽くし命と歴史を繋いできたのである。その延長にいる現代の我々も苦境に苛まれても、同様にできないはずはない、とこうした歴史に触れると強く思うのである。