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信濃の戦国武将たち

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roatsu
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信濃四大将と呼ばれる諏訪、小笠原、村上、木曾各氏の主に天文から天正の頃までの戦国期の動向を、彼らが否応なく直面した信玄・勝頼率いる甲斐武田氏という巨大な地域権力の覇業との関わりを通じて紐解く労作。また、武田家に仕え重臣となった真田幸綱、その息子であり主家滅亡の動乱を経て近世大名へと飛躍する道筋をつけた表裏比興の英雄・真田昌幸の実像にも迫る。久しぶりに真田丸のテーマが頭の中に流れてしまった。取り上げる武将の順に武田の信濃進出の時系列が整理され、各章での印象深い記述が次章の武将の事績に繋がるようになっている書
roatsu

田舎の個人商店の戦争であり、後者にはそれ故の限界がり敗けるべくして敗けたと解することができると思う。最後に、各武将達の同時代の顛末に加えて素晴らしいのがあとがきであり、これはぜひ読んでほしいと思う。P295の最後のくだりは、武漢ウイルスが猖獗を極める危機下にある我々に、期せずして切実に響くメッセージとなっている。「歴史を見ると一人一人があらがうことのできない潮流は多く存在する。しかしながら一人一人が頑張らないと社会が勝手な方向に流れることも事実である。」という笹本先生の言葉は重い。不安と恐怖に駆られ、それ

05/01 01:19
roatsu

でも事態解決に責任を持つ当事者として行動しなければならないのに、無責任なクレーマーと化してゆく愚か者が少なくない今、心ある者は噛みしめるべき言葉である。戦国時代は現代と比較にならない程素朴な生活水準に加え、無残な戦争が日常であり、また小氷期の影響による天候不順もあって、大勢の人間が恒常的にバタバタと死ぬ世相であったが、その状況下でもご先祖は懸命に奮闘して最善を尽くし命と歴史を繋いできたのである。その延長にいる現代の我々も苦境に苛まれても、同様にできないはずはない、とこうした歴史に触れると強く思うのである。

05/01 01:24
4件のコメントを全て見る
0255文字
Admiral2009
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諏訪・小笠原・村上・真田・木曾と信濃の豪族武将は登場する。信濃抗争史の全ては、武田信玄が信濃を荒らしたことによるもの。長野県の人が山梨県を快く思えない気質が理解出来る。
0255文字
スー
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ネタバレ信濃の歴史を諏訪家、小笠原家、村上家、真田家、木曽家を中心に語られています。驚くのは信濃の戦乱が長く続き、追い討ちをかけるように日照りや水害に苦しめられ、さらに食べ物を求めて領地を求めるの連続でした。諏訪家や小笠原家は分裂や内紛を繰り返します。武田家滅亡後の混乱は同情する程で、誰に付くかで領地を増やしたり減らしたり、はたまた復活を賭けて行動したりと目まぐるしく変化していきます。木曽家は折角生き延びたのに徳川時代に滅んでしまいます。信濃の歴史に興味ある方にはちょうど良いと思います。
0255文字
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