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それから

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小豆
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ネタバレ漱石の前期三部作の第二作。□長井代助は三十歳にもなって定職を持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮らしている。 実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく…。 破局を予想しながらもそれに向かわなければならない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。□ 前作の主人公・三四郎が好青年だっただけに、働きもせず理屈ばかりこね回す本作の主人公・代助には絶句。→
小豆

→口ばかり達者で行動が伴わない「頭でっかち」ですから。あるいは、読者がそう思うよう敢えてそのような人物像に?ともあれ、漱石が初めて不倫を描いたとされる本作。しかも相手は代助が3年前に結婚を周旋した平岡夫妻で、当時からすでに代助は三千代さんに好意を抱いていたというわけですから。 誰もが「なぜ今さら!」と言って非難囂々。熱にうなされたように職探しに、というより茫然と彷徨する代助の行く末が気になるラストではありましたが。

04/24 20:17
0255文字
☆たた☆
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ネタバレ夏目漱石前期三部作の2作目。大学生の様子が描かれた『三四郎』と登場人物やストーリーに関連性はないものの一貫したテーマにおける続編ということだろう。恥ずかしながらまるっきり初めて読んだ。『三四郎』の方が読みやすかったし、こんなに主人公(代助)を好きになれない小説も珍しいと思った。無職で父の援助で生活してる状態で、自分が紹介してくっつけた夫婦の奥さんを「昔から好きだった」とか言い出して終盤はストーカーっぽくなってるし。現代フェミ界隈が沸騰しそうな結婚観とか、時代の風潮は勉強になりました。次は『門』。
0255文字
まころ
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ネタバレ代助の日常の物語。親友であった平岡の妻、三千代に対する心情の動きが丁寧に描かれている。漱石の描く主人公らしく、最終的に卑怯なことはせず、真っ向から平岡の奥さんである三千代に対する恋心をきちんと説明の上で筋を通した。しかし「平岡の持ち物」である三千代に手を出すとは如何なものか。という「常識」に代助はなす術もない。本来大切にするべきは当人の心情なのではないか。三千代に愛想を尽かされる平岡の咎は無いのかというメッセージを感じました。当時の常識から考えれば違う気もしますが、とても面白かったです。
0255文字
milkdonut
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今まで私が読んだ夏目漱石の小説の中で一番好きな作品。 代助のお花のしつらえのシーンが特にお気に入りです。
0255文字
*takahiro✩
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不倫で人生を捨てる話。私も人生をひっくり返したい。この終わり方では次の"門"を読むしかないでしょう。
0255文字
伊藤こず
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とても面白かったです。先が気になってほぼ一気に読みました。夏目漱石が生きていた時代も、現代も、人の思考や、物事に対する感情は、そんなに変わらないんだな、と思いました。
0255文字
椿
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5冊目の夏目漱石.草枕と似た雰囲気で話が進むにつれページをめくる速度も上がった.独特のカタルシスを感じられる作品.
0255文字
ココノビエガク
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今とは時代・価値観・倫理も違うので良い印象は持ちにくいと思う。その上あらすじが物語といっても過言ではない作品。読み終われば、それなりに考えさせられる部分もあるし、雰囲気もあって文章や話の端々から誠実な感じを受けるけれど、メッセージ性は薄いように思えた。ただ、代助の告白シーンだけは、いつ読んでもハッとする。あの台詞に、ニート坊々なりの情熱が全て詰まっている。だめだと思っていても、手を伸ばさずにはいられない衝動…つまり、これは恋愛小説なんだなと、ここにきて初めて知るんだろうな。って、この作品、恋愛小説だよね?
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とうみん
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高等遊民なぞ何も出来ぬ。
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