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介護するからだ (シリーズ ケアをひらく)

感想・レビュー
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moon-shot
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以前、この人の「いだてん」の解説?本を読んで、まあなんと細かい視点でドラマをみているのかと感心しましたけど、なるほどこういうお仕事をされているのかと納得。大人になると、そもそも他人と身体の触れ合いを伴うコミニュケーションなどあまりない(それこそレジでのレシートとお釣りの受け渡しくらい)ので、感覚は限り無く鈍感になってしまっているけど、こんなスポーツのビデオ判定の如く細かいチェックを入れられてみると、人間がほぼ無意識のうちに交わしている複雑なやり取りが手にとるようによくわかって、面白くかつ大変勉強になった。
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ガーネット
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「ケアをひらくシリーズ」は、今のところハズレがない。タイトルには介護とあるが「身体言語」を求めて。著者は「社会学と心理学のあいだ」に生きる人。直前に読了したのは、心理学にも明るい認知言語学者のSFだった。ゆるゆると繋がっている。身体は、一般に考えられているよりも、ずっとお喋り。「目は口ほどにものを言い」の、目を全身と捉えれば良い。さらに、会話上手なのだ。二つの(複数の)身体は、常にメッセージを交換している。そこで何が起きているのか読み解きつつも、無意識だからこそ、相互作用が促進されるというアンビバレンス。
yumi..✽

ケアをひらくシリーズは初めて知りました。柴崎友香さんのは、興味深かったです。ハズレがないとのこと、楽しみになってきます。

06/06 19:33
ガーネット

ゆっこさん まさかの同じタイミングで「ケアをひらくシリーズ」を手にしていたなんて☆運命かしら⁈←何の?(。-_-。)まだ4冊くらいしか読んでませんが、今のところハズレ無しです。ゆっこさんのストライクゾーンに合うと嬉しいです♪

06/06 19:46
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Ayano
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退職された方にいただいた本。面白かった。「行為」という複数の行動の組み合わせとしての人の動きではなく、一つ一つの行動の意味について対象者の属性から紐解いていく内容だった。対象は入居者だけでなく、関わる支援者や参与観察者としての著者や学生も含まれており、意識せずに行っている何気ない一つ一つの行動の意味を推測してアセスメントし、支援に繋げる関わりの大切さも感じた。
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takao
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ふむ
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がらくたどん
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今朝の新聞で厚労省肝いりの「科学的介護情報システム」に対してケア技術の標準化とエビデンス重視が「見たいもの」しか見ないことに繋がる懸念を示す記事を読んで。看護が科学になれたように私は介護も名実ともに科学として認識されて欲しい。本書は「プロの神業」の中にある深遠な行動スキルを緻密な行動分析を通して「見える」化する試み。うまくいった介護行動の多くが介護者が被介護者の協力を引き出せているのが興味深い。「見えやすいもの・見たいもの」の蓄積から生の行動の中に「見えるもの」への探求が介護を科学にしていくのだと思う。
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確かに素晴らしい研究ですね。本当に拝見したかった✴上の情報から少し調べてみよう♪ありがとうございます💕🙋

02/07 23:43
がらくたどん

punyonさん、お母様との「迷い道くねくね」な日々、一緒ですね~(*^。^*)本書、いわゆるハウツーではないので「腰痛にならない車椅子介助」みたいな項目はないのですが、相手の気持ちばかりを気にするより身体の動き(仕草)をよく見てみようという所が私は気に入っています。機会があれば覗いてみてくださいな♪

02/07 23:51
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ガジュマル
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どんな事も研究対象になるのだなぁ。ありふれた経験知が論文になる具体的過程が興味深い。日常を観察する面白さ。「心のあるなし問題」を脇に置いて考えることは、看護や介護のみならず非常に有益だと感服(※)。アンドロイドや物さえ(言葉と動作のやり取りにより)人と同じように感じてくる事実は、動物や樹木の人格化にも重なる。動きやコミュニケーションには順序があり、会話もスリップミスも全て相互行為に因る。介護はパートナー。互いの認知感覚の違いを知ること/真似、声と動作のシンクロ、動きを作る動き、ズレと転用、延長ジェスチャー
がらくたどん

ガジュマルさん、ご紹介ありがとうございました。確かに介護が素人だからこそ先入見なく行動の分析ができたのかもしれませんね。すごく面白かったし、実際にも母の細かい仕草に目が行くようになり「おお~、これじゃ」とタイミングを計ってみたりと好奇心が刺激されて日常の介護が義務より興味に変わるという御褒美も(*^。^*)

02/07 23:18
ガジュマル

がらくたどんさん、早速実践されているのですね!義務から興味へ✨仕事もそうですが、何でも心の持っていき方次第で、大変なことも軽減できたり楽しめたり…そのうち著者よりもっと凄いケアシリーズを書けちゃうかもしれませんね🎶 介護のプロの神業を「見える化」する本書の試み。がらくたどんさんのレビューにある「見えやすいもの・みたいもの」→「見えるもの」というフレーズにまたはっとしました🌟

02/08 06:44
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なおつ
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ずっと読みたかった本。うまく体が使えなかったり会話が難しい利用者さんとどうコミュニケーションをとっていくか。介護の現場を観察することで、「見ている者の意識をすり抜けるほど緻密な相互作用」を見つけていく。読んでいると、人間て思っていたよりはるかに豊かだなと思う。「不自由」といわれる身体をもっていても、その身体ならではの動きを自ら生み出すことができ、さらには他者との相互作用でものすごく難しいこともやってのける。「粘り強さ」の話など、乳幼児期の育児にも転用できそうな…。
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やん
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介護の現場を観察し、スタッフや利用者の会話や動作に現れる身体動作を観察研究する。普段意識にも留めないような些細なことが人と人とのコミュニケーションや共同作業の契機になっている。こういうの好きだなぁ。著者の観察力、気づく力、現象を細分化し言語化する力に感嘆する。まとまった一冊の論考と思っていたが、介護関係の雑誌の連載をまとめたものだった。これはこれで読みやすい。親の介護とかに活かせるといいな。一からでないところからやり直すこと。それにしても医学書院のこのシリーズは面白すぎて脳が喜んでいる。次は何を読もうか。
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午後
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介護の仕事を始めてみて感じるのは、この本で書かれている「一からではないやり直し」の重要性。身体の、コミュニケーションの相互作用。
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スミレ雲
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【図書館本】
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小島輝彦
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ネタバレ介護を身体動作などの面から捉える。 ものすごく面白いと感じた。 普段、介護する際に、何気なくしていること、 また、何気なく立ち合うことも からだというところから捉えると 様々な発見がある。 例えば、この本に書かれているような、 食事をされない方に対して、 動作を真似てもらうように促したり、 折り紙を上手に折れない方に 対面ではなく並んで教えたらうまくいった、 みたいなことというのは、 感覚的にものすごく勉強になった。 ところどころに挿し絵として説明するために描いてあるマンガが、とてもわかりやすく感じた。
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Yuko
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<介護行為が撮影されているビデオを1コマ1コマ見る。そこには、言語以前にかしこい身体があった-。目利きの人間行動学者が、ベテランワーカーの「神対応」のヒミツに迫る。『訪問介護と介護』の連載をもとに単行本化。> 2016年 人のからだの動きや声をここまで解像度をあげて観察できる筆者の凄さに目を瞠る。コミュニケートは本当に高度な情報のやりとりなんだなぁ。
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yakei
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日常からこぼれおちる出来事は、こんなにもたくさんあるのか。
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べんべん
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観察する、分析する、何故かが解る。『sh』の言葉の力や、真似の呼応など「へー!」と思い納得した。介護する側される側という分けでなく、両方で行動をつくっているんですね。介護職でなくても、研究者や難しい研究の名前がでてきても、実例が多々入っているので「そうなんだ!」と発見の連続でしたよ。
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zirou1984
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言葉とからだは結び付く。介護者が「ごく、ごく」という声を合わせることで飲み口のリズムを作り出し、ジェスチャーは高齢者の記憶を呼び起こす。オノマトペは動作を産みだすし、話を聞いているということを体で表現する力に長けている人はその場の雰囲気を活性化する。介護の現場における動作の機微を観察していくことで見えてくる、コミュニケーションの相互作用。高齢者を行動のパートナーと考えるその視点は驚くような発見が多く、介護を能動と受動の関係性から解き放ってくれる。
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うに
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なんだか楽しそうな行動観察。でも、ほんとは深くて難しいんだろうな。私も障碍児者の介助をしているので「こーんなに複雑にその時の相手の反応に応じてやることなのに、すーぐ『誰にでもできるようにマニュアル化してください』なんて(職場の人は)言うんだからやんなっちゃう」と思ったり、「でもこんなふうに分析する努力が必要なのか」と思ったり、「あ、でも私、こんなに細やかにできてないかな」と後ろめたくなったり、さらには、しばしば職場や親や子とのやりとりで齟齬をきたす時の機序を行動分析してほしくなったり…
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Akira Kumoi
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心理学と社会学がご専門の人間行動学者、細馬先生による介護現場での細やかな観察とフィールドワークを通じた考察。具体的なエピソードをもとにしたとても読みやすい本なのですが、現場スタッフと入居者とのやり取りを録画し、映像をコマ送りで分析する手法は今まで読んだ「介護本」では身近なものではなく、「心なんて見ない。ただ動きを見る」という視点は新鮮でもありました。
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ふうこ
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人と人との相互行為、無意識にしていることが意識して観察すると深い意味がある。介護の現場での観察だが、介護する側の一方的な動きでは成立しないことがよくわかる。頭で分かっても実践するのは難しいかも。
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釦
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ネタバレ丹念に日常を観察するといろんな興味深いことが起こっている。介護の話(勿論そうなんだけど)どちらかというと汎用性の高い身体論のように感じた。複合的身体、そんな言葉が浮かぶ。一対一、集団、個人と環境など。自分は一個の確固とした生き物、そう捉えるより可能性の開けてくる考え方だと思う。また小説ではない本書の所々に小説を感じた。例えば『そこに居るのは誰?』の章。カンファレンスに入居者の方も参加している。不思議な空間。そこは亡くなった入居者の気配もする。これもまた複合的な身体のあり方なのだと思った。
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かやは
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​介護も、コミュニケーションの一種であり、ふれあうことの一形態である。年を取るにつれて、身体や頭が大抵の人が想像するようには動かなくなっていく。そうなったときに、常識という平均で人を見るのでは無く、その人が生きている世界線、大切にしている条件、習慣を見つけることが、スムーズなコミュニケーションのためには重要になる。「暗黙の了解が崩れたときには、新しい決まり事を作ってあげる。」あなたと私の間に必要なものは、世間が決める常識だけではない。普遍的な基準のみで考えるのではなく、個人を見つめることの大切さを思った。
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ヨーコ
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予想していた内容と異なって、読み難い章が幾つか。でも、参考になる部分も有りましたので時間がかかっても何とか読了出来て良かったです。
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halfpint
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細馬さん好きやわあ
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okatake
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人間行動学者がグループホーム等の介護現場に潜入し、介護者と利用者との関わり合いを科学的に解き明かしてくれています。 気づきも多く、また私自身が臨床で経験していることを言語化してくれて、整理することが出来ました。 スリップ(間違い)しても、「粘り強く」関わり、失敗に終わらせない。「一ではないところからやりはじめる」「拒否未満」で終わる。 「介護者は、うまくやり直すことによって、相手の自発性や柔軟さを発見することになる」 「高齢者を、単に一方的な介助の相手としてではなく、介護行動のパートナーとして見直す」
okatake

「介護とは、介護する側が自分の身体の使い方を問い直すことであり、身体がどんな時間と空間を使って動いているかを点検し直すことでもある」

11/12 06:20
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YukoNexus6
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こころが過度に揺さぶられるような場面では、あえてこころを見ずに身体を、現象を、関わりのありさまを集中して見ること。昆虫の行動を観察するように、ヒトを「虫扱いすること」が、意外な角度からの解決につながるのでは?と。失敗に見えることを「失敗の手前で粘っている」状態と見取る。生きていく毎日のあちこちにほころびる「困った」ことを、捉え直すヒントが様々に。
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遊々亭おさる
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マニュアルがあっても時には役に立たない介護の現場、認知症高齢者の生活の場であるグループホームで介護する者とされる者の関係性をフィールドワークしてきた大学教授による観察日記といった風情で構成される介護のコミュニケーション論。言葉だけでは解決出来ない介護の難問を相手が発するボディメッセージを読み取りながら柔軟な発想と行動で対応しましょうというまとめで大丈夫か?何気ない行動のひとつひとつに意味があり、認知症高齢者の奇妙に思える行動にも某かの理由が存在する。介護の仕事の根幹は観察すること。あと三橋美智也は有能だ。
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どんぐり
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<シリーズ ケアをひらく>の一冊。認知症グループホームで介護する者とされる者がお互いのからだをどのように使っているのか、相互行為としての「介護するからだ」について参与観察したことが書かれている。この本で最も面白いのが、真似で関係が動き出す、視界の介護、並んでだったらできる、声と動作はシンクロする、裏切りの動きに乗せられて、得意技で時間を動かす、よいしょの謎、差異の感覚が声をつくるで構成された「動きをつくる」の章だ。高齢者が動くにはきっかけづくりや手続きというものがあり、それをうまく引き出していく振る舞いが
どんぐり

ぞんびさん、「よい」しょ」「よ~い・しょ」など、掛け声とともに相手とどこで同調して動く・動かしているかを観察した話しです。掛け声が、高齢者を動かす(が動く)トリガーとなっているわけですね。

09/21 11:08
白黒豆黄昏ぞんび

なるほど。なんだか実家としてわかる。励ましにもなっているのですね。

09/21 18:39
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saseri
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介護の仕事をするようになって、身体論に興味を持つようになりました。認知症になっても、記憶はどこかに残っているはずで、もちろん身体にも残っている。それを観察し、それにそった介護をするというのが、プロというもの。とても勉強になりました。
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海戸 波斗
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読み方違ってるかもしれないが、介護される人の生存価値を考えてた人に合ったので、人を支える、人に支えられる。双方支えあってるってことは、介護する人の生活を支えてるってことで、納得していただけた。アー良かった。ってことで、読めてないと思う。
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Naoe  Kurokawa
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言葉じゃなくて仕草でのやり取りがお互いをハッピーにする。これって素敵な考え方だ。そこには介護「してあげる」も介護「してもらう」もない。いたってシンプルな、2人の人間のやり取り。これって言葉のなかった先史時代から遺されてきたものなのかな。言葉の通じなくても全人類が持っているセンス。ジェスチャーで意思疎通できることの凄さ。
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ヒーコ
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視線がケア!
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コトノハ小舟
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からだが応じあっている、意識には殆ど昇らなくとも。そこを緻密な観察で明らかにした書。著者の眼差しが暖かく、そして興味津々で楽しんでいる様子。だから、読みながら著者と一緒に発見をしつつ、うーんと唸りながら読めた。母の介護の時に読んでいたら役に立ったのに! 終章の、スキーマ毎に分けてどこで行き詰まってるかみる方法、まずは注意の獲得と「粘り強さ」、多いに心当たりあり。グループホームのカンファレンスにさりげなく入居者が参加しているシーンには、感動した。こんなことできるのは家族的なグループホームならではかなあ。
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