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宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか (ブルーバックス 1981)

感想・レビュー
40

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すばる
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監訳者のまえがきにある「数式をまったく使わずに、量子力学の構築に携わった物理学者たちがどんな考え方やきっかけからどのような着想を得て、そしてどんな議論を通じてこの理論を精緻化していったかを、個々の人物のエピソードをふんだんに交えつつ、巧みに描写している」がすべてを語っているが訳のせいか、かなり読みづらい。欧米風のジョークがこなれていない印象なのと、物理学者どおしの議論の中身についての一般読者向けに説明が不十分に感じられるので、焦点が絞り切れず、消化不良の印象が強い。590ページが少し長すぎる感じ。
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記憶喪失した男
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ネタバレ以前に読んだ本を登録。量子のもつれが重要なことはわかったのだが、その仕組みについてはまったくわからなかった。
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LittleSheep
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Nスペで量子もつれなるものの存在を初めて知ったことをきっかけに読書。30年前に大学で量子力学を学んだ時は、波動方程式の解き方や「電子は実体として存在するのでなく確率的に分布する」などの概念を鵜のみにする形で関わりを終えてしまったが、実はもつれという摩訶不思議な現象が存在し、それが宇宙の構造の根幹でありながらも、まだ完全には理解されていないことや、もつれの発見までに、世界の名だたる研究者たちがかかわり、紆余曲折を経てきたことなどを知り、知的好奇心を大いに刺激された。欲を言えば大学生の時に知りたかったー。
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卯月
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職場本棚、2016刊。量子論の解説ではなく、量子論に取り組む物理学者たちを描く群像劇。アインシュタインとボーアの意見の何が違って論争しているのかサッパリ解らんが(汗)、名前だけ知ってる学者たちが生身に見えてくる。大戦や反共で職を失ったり。『ベルの不等式』出現により、「不等式が成り立てば○○、破れたら××」と量子論が実験で検証できる対象になったのは凄く画期的。実験装置製作に四苦八苦するのが楽しい。読了後に監訳者まえがきを再度読むと、EPR論文から不等式への流れは納得できたが、まだボーアの主張との差が解らん。
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コリドラス・ステルバイ
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どの程度の知識を持った人を対象にした本なのか謎。「電子」のような基礎的な用語に注釈がついていると思ったら、その後はほぼ注釈なしの専門用語だらけの会話が続き、かと思ったら「コンデンサー」に注釈がついたりする。
0255文字
ビーグルの匂い
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私には内容が難しすぎてほとんど理解できなかった。しかし量子力学が多くの科学者によって基盤が築かれていったのは解った。それは今も理論の創造と実験が繰り返されて更新されている。そういう力学なので、10年後、20年後、30年後には また違った姿になっているのでしょう。
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ろこもなは
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知的な議論の素晴らしさ!険悪にならないのか勝手に心配してしまうが、これが知的な議論なんだな… 著名な科学者たちの積み重ね、もつれあいによって科学が進化していることを実感できる一冊。そしてそれぞれの、さまざまな人生模様も。ラストが秀逸。小説の伏線回収かと思った。
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tom
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かなりの時間をかけて読了。ただし、書いてることは、しばしば不明。まあ、とんでもなくややこしいことがテーマだから仕方ない。なんせ量子もつれというもの、「つながりを持つ量子は、100超キロ離れていても、相手のことが瞬時に分かる」というもの。ふつうに考えたら、あり得ないことなのに、物理学者は解明したらしい。そのために延々と繰り返された議論を再現しようとしたのがこの本。私に分かったのは、ひたすら話すことで現れる知恵やらひらめきの重要さ。とくかく物理学者たち、すごいと思う。内容を理解できないのが残念無念。
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take
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かなり読みにくかったが、量子論の歴史だけでなく科学者たちの関係も表現されていて面白かった。ただ、エピソードはいろいろな材料を組み合わせた創作的な面も含まれているようなので、科学時代劇の感覚で捉えた方が良さそうだ。タイトルに宇宙が使われているが、宇宙の話ではなく素粒子物理学の歴史。
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con
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全編登場人物の会話で話が進み、物理的な内容に関する説明がほとんどないため、背景となる物理に関する知識がないと、何を話しているのか理解できない。しかし、2022年第6刷と売れている。
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yamasaki
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量子力学の構築に携わった物理学者たちの論争や雑談をドラマチックに再現した読み物。アインシュタインとボーア、ボーアとシュレーディンガーのやり取りが特に面白かった。やっぱアインシュタインはスーパースターなんだね。ボーアが亡くなった後の黒板にアインシュタインの光子箱が描かれていたというのはジ~ンときた
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J
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★★☆☆☆ 先に読んだ「量子革命」はEPR論文までをメインにしているが、本書はそこまでが半分で残り半分はそこから現在に至るベルの不等式などの話。「量子革命」の続きとして期待して読んだが、同じようにのめり込んで読む事はできなかった。同じ題材でもこんなに出来が違うのかと思った… もつれの話は、もう少し別の本を読んで理解したいと思う。
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Hayato Shimabukuro
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この本を読んでも量子もつれは理解できない。量子力学に携わった物理学者たちに焦点を当てており、彼らの会話も作者の創作のようだ。脚色された物理学者たちのやり取りを知りたい人にはオススメだが、量子もつれを理解する目的なら本書を読まないほうが良い。やたら長いページ数なので、時間の無駄である。
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mike_sugino
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読み友さんのお勧めでKindle版を読了。著者はジャーナリストで、アインシュタイン始め今年のノーベル物理学賞受賞者ら多くの研究者の論文や書簡などから「言葉」を集めて主に会話形式で再構築し、黎明期から2005年まで如何にして量子論が進歩してきたかを辿った歴史書。「もつれ」について必ずしも理解できたわけではないけど、研究者たちの波乱万丈なドラマとして楽しめた。その「言葉」のソースを監修者が細かく調査して注釈としてPDFで公開していて、面白いエピソードも多く併読していたが電書化する際に一緒にして欲しかったです。
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JOJO
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量子論100年の歴史をストーリー仕立てで描いている。多数の物理学者が登場し、誰がどういう研究をし、どういう立場の人なのかを知らないと読みすすめるのは難しい。もっと勉強して再読したい。昔の科学者はお互いを罵り合ったりする論争が多いが、現在の科学者はどういった感じなんだろう。
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bittersweet
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☆☆★★★
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Take.H
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原書を読んでないのではっきりとは言えませんが、翻訳に問題があるかもしれないと感じました。
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miri
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量子力学の歴史の物語ですが、群像劇の手法が取られており、アインシュタイン、ボーア、シュレディンガー等々、個々の会話は想像により再現されたものです。史実や量子力学の内容ではなく、数十年に渡る学者の苦闘の姿を追って読ませています。一人が量子力学を発見したのではなく、天才的な幾人の人物が論文を読み込み、トライアンドエラーを繰り返し、この分野を発展させた流れには感動。難しすぎて内容はとても理解できないのですが、不思議なものは楽しいのでつい読みたくなる分野。
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ひよこ皇太子
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読了4回目。全編にわたってずっと面白い。読み終わるとまた最初から読みたくなる。隠れた変数理論は結局は今でも異端だが、いつか量子力学の不完全さが明らかになってほしいものだ。
0255文字
やいっち
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8割がたは量子力学の草創の物語。知っていた話も多かったけど、さすがに詳しい。物語風で数式も一切使わないし、有名な人物が多いこともあって親しみやすい。最後のほうは、隠れた変数やベルの不等式に絡む話。やや親しみ辛いけど →
やいっち

量子力学の数式(の解釈)では曖昧なまま、危うきに近寄らなかったのが、ベルらの反主流派の頑張りが、やがては量子コンピュータへ繋がっていく。必ずしも一般には有名でない物理学者らの地道な、しかし大切な活躍が活写されている。面白かった。

01/09 18:41
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こばんざめ
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量子論の歴史を辿る本。しかし堅苦しい〇〇学史ではない。往年の物理学者間の会話を再現する形を採っているので臨場感がある、言わば小説風の仕立てである。 副題に「どう解き明かされたか」とあるが、実は解き明かされていない、というのが実情だ。理論物理学的には「結局何も説明されていない」反面、理屈はわからなくても再現性があって実用に耐えうるのだからそれで良いではないか、という考え方もある。これらを区別しようぜ、というのは、割り切りとしては正しい方向と思うが、やはりいずれは「中高生にも理解できる説明」を開発してほしい。
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タコチュウ
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アインシュタインやシュレディンガーなど物理学の巨人が登場して最近までの量子のもつれについて語られている。難しくて内容を理解できないのに、それ程苦労せずに最後までたどり着いた。デジタル化が進む社会の中で科学とは何かを考えた。最後の1ページは小説のように幕を下ろした。
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MasaruQ21
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物語風で読みやすいけど、図説の方が理解は進みそう。著名な物理学者も、すごく悩み、もがいている様には励まされます。だからこそ「!」のカタルシスが強いのかな。
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prism
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1人の天才の独創によって生まれた相対論に対し、多数の物理学者の努力によって構築された。数十年に及ぶ精緻化のプロセスの中で彼らを最も悩ませた奇妙な現象「量子もつれ」。100億キロ離れていても瞬時に情報が伝わる。分子から原子、その幅は10億分の1m。ざっくり言えばその一つ一つが太陽系に似た構造をしている。電子にとって360度は半回転に過ぎない。〜どんな論争を経て理解されたのか。アインシュタイン・ハイゼンベルク・シュレーディンガーなど。
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k•m•
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量子論について
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kochi
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二十世紀初頭からの量子論の発展を、「量子のもつれ」という概念と、物理学者たちの生き生きとした会話(まるでその場にいたかのような)とを軸にして臨場感たっぷりに描いた力作。もつれとは、例えて言えば、仲の良かった光量子のアリスさんとボブさんが、離れ離れになり、宇宙の反対にあったとしても、「離れても強い絆で結ばれて、光速度の限界なんて知らないわ」と言うくらい結びついていること(嘘)まあ、そんなたとえ話よりも最終エピソードのある物理学者の祖父にまつわる仰天な顛末の方が、「もつれ」を説明するにふさわしいかもf^_^;
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どさんこ
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結局、「もつれ」って何?最後までよく理解できなかった。それにしても、物理学者達は、たとえ話が好きなのか、そのたとえすら、何を言っているのか分からないことが多い。次元の違い?余談や物語風の記載、文学的な表現は、宇宙の仕組みを理解したいという欲求を持って読んでいる時に邪魔になってしまう気がする。
0255文字
mft
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量子力学の歴史を物語風に。伝わるのは熱い雰囲気だけ、と言ったらこれだけの労作を作り上げた著者に申し訳ないが…
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都人
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数式はなくても難しい。
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Tapio
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EPR論文にたいするベルの不等式の反証を物語風にしたもの。丹念な取材がされているようだが、会話はほとんど創作らしい。難解な式はない上に、図や写真もほとんどない。分かった気になるようで、実はわからない。雰囲気を味わうにはよい読み物か。★★★☆☆
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はなぶさお
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おもしろかったけど、よく分からなかった。 よく分からなかったけど、おもしろかった。 読み終えて感じたのは、この二つの絡み合いでした。 邦題の印象と異なり、本書は量子論の入門書でも解説書でもないため、ヤマ場の理論・実験がなかなか呑み込めませんでした。実験装置の概略図くらいは載せてほしかったですね。”買い置き”してあった「量子論が試されるとき」などを引っ繰り返して、その都度確認して読み進めました。おかけで、朧気ながらバラバラだった知識がつながった気がします。理解は覚束ないのですが…。
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たいりく
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読了
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うらじ
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590ページを一気読み。知識不足で議論の半分さえ理解できなかったが専門家同士が本気になって喧々諤々やってる雰囲気が伝わってきて楽しい。
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mirie0908
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面白かった!数年前の『量子革命』もよかったが、これは量子力学誕生の前史だとすると、本書はその後の発展史。「粒子と波の二重性」とか「不確定性原理」とか前史の有名概念はかなり一般にも消化されてきたためか、最近の啓蒙書はその先の難解な「もつれ」の解説にシフトしてきた感。
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α-ソリトン
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後半部、肝心のベル不等式に関する諸々の実験については、著者の理解が追いついていないのか若干雑なまとめ方になっているが、前半の不確定性原理が認められるまでの論争は多くの人の視点から、非常に丁寧に描かれていて史実を追いやすい。
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ぬばた
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量子力学の誕生とナチスドイツの時代は密接に関わる訳ですが、その辺の事についてはあまり深く語る人がいません。多分、両方のことをよく知ってる人があまりいないからだと思います。
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moimoi
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この宇宙では量子論が成立していることは理論的にも実験的にも明らかになっている。量子論がなぜ成立するのかを趣味ではなく表立って研究できるような環境にようやくなりつつある。
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ダージリン
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「もつれ」を軸に据え量子論の歴史をたどっていく。読み応えがある作品であった。このテーマは素人ながら関心があり多少の予備知識は持っていたが、本書では科学的な内容そのものには踏み込まれていないので、ベルの不等式を知らない人は楽しめたのだろうか。図や数式は敢えて排したのだろうが、もう少し学説の具体的な紹介があっても良かった気がした。しかし、この手の本としては珍しく、生き生きとした科学者像が浮かび上がってきて、引き込まれるところがあった。
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okkb combine
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注釈がネットで調べるのが面倒くさい。それを除くととても有意義な時間をかけてよかったと思う。 アインシュタイン対ボーア論争が印象的。キュリー夫人が登場し、一体どんな会話をしていたのか。
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むらむら
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20世紀最大の科学的成果の一つ「量子力学」を巡る科学者たちの物語。ナチスの台頭、原子爆弾開発、冷戦といった時代の中でも、量子力学に挑む科学者たちの姿には畏怖を覚える。アインシュタインの影響(EPR問題)が非常に大きいということも改めて認識。後半の、ベルの不等式から、「もつれ」という直感的には理解できない概念を実験によって確認していく部分もとても面白い。そこから現在の量子コンピューターへ繋がって550ページが終わる。惜しむらくは自分に量子力学の基礎知識がないので、半分くらいしか内容を理解できなかったこと😭
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宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか (ブルーバックス 1981)評価87感想・レビュー40