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豆大福と珈琲

感想・レビュー
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マッメ
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珈琲にまつわるストーリーが詰め込まれている短編集。片岡義男さんの作品は初めて読むが、独特の世界観があって理解できるようでできないような不思議な感覚になった。「豆大福と珈琲」で長々と書かれている豆大福の表現が素晴らしく、豆大福が食べたくて仕方なくなる。「深煎りでコロンビアを200グラム」や「この珈琲は小説になるか」というタイトルもいちいちかっこいい。胡瓜のサンドイッチにコーヒーが合うのか気になった。最後の作品は読んでる文が誰視点なのか複雑で読み取るのが少々難しく、読むのに苦労した。
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みえろう
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 登場する女性が全員軒並み端正な美人だった。「北島恭子さんという女性を覚えているか」「どういう字を書くんだ」「いちばん色っぽい字だ」「京都の京も充分に色っぽいよ」とのやりとりにこの本の温度感が全てこめられている。独特なノスタルジーに包まれる。
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7
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ときどきハッとするほど格好いい一文に出会えてうれしい。「コーヒー豆二百グラムの袋を手に持つたびに、これは小説だ、と僕は思う」
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Nobuko
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珈琲にまつわる短編集。淡白な関係なのに意味深な男女が登場する、起伏のない物語という印象が強かった。最終話の作中の誰が小説に登場して…という作家と編集者の会話から実際の小説になってくると理解が手に負えなくなった。浅学な私の読解力では読みこなすには無理があった。ただただ表題作の豆大福に関する記述が実に繊細で美味しそうでこれを翻訳するのは至難の業であることは十分理解できる。キッチンがキチン、トイレがトイレット、クローゼットがクロゼットなどの表現の違いに著者とのジェネレーションギャップを感じた。瑣末なことだけど。
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kurikuri
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平熱のような温度感で、昭和のノスタルジーを感じる。きっと昔は、人との付き合い方も恋愛の始め方も、現代とは全く違ったのだろう。豆大福と珈琲のような、青年になっていく一人の少年の人生と、どこか喫茶店の苦い風味の感じる短編をまとめた珈琲と相性の良いノスタルジーな一冊
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Tsutomu
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久しぶりに片岡義男の本を手にした。コーヒーにまつわる五つの短編。表題作の『豆大福と珈琲』が良かった。いきなり豆大福についての記述に圧倒されてしまった。私が以前に読んだ夏目漱石の『草枕』にある羊羹の記述が素晴らしくて感動したのだが、この豆大福についての4ページにわたる記述もたまりませんでした。当然、豆大福を買いに行っちゃいました。ちなみに私は豆大福は緑茶の方が合うと思います。
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ann
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まさに今「珈琲と豆大福」にハマっているので題名に惹かれて。表題作が一番良かったな。読めば読むほど内容とかどうでもよくなる。つまり「片岡義男を読んでる自分」を客観視することも読書の醍醐味ということ。なんてね。
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朔月
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アンソロジーで読んだのかな、片岡義男さん。 この本はタイトル借りです。 普段読まない文体のお話で、ややとっつきにくい感じもあったけど、ページを捲るごとに馴染む感じの空気。物語の中にいる人が、物語を外側から描いているような、遠近感がつかみにくい部分もあって、そこはわたしの苦手分野だったりもするなぁと思ったな。
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はた
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物書きに携わる男性と聡明な美人の洒脱な会話を楽しむ短編集なんだろうけど、自分にはスマートすぎた。下北沢や神保町、中央線沿線は登場するけれど、経堂や祖師ヶ谷大蔵は伏せられる。あんこは出てくる、洋菓子は出ない。
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スケスケ
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好きなラッパーが片岡義男氏の本を進めていたので、読んでみた。登場人物同士の会話が独特であるが、カッコいい言い回しがあり、好きな感じであった。 頭で様子を思い浮かべるのが、難しい表現がいくつかあったが、心地良く読めた。
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takataka
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★★★★☆ 片岡さんの小説は初めてかもしれない。 独特の語り口があります。
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kurumi
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自分の将来の理想が詰まった短編を読む事ができて、非常に満足でした。登場人物達の程よい距離感と、喫茶店で飲む珈琲の味わい深さって、こんなに合うものなんですね。それぞれの短編に出てくる喫茶店のマスターが、素敵で、自由で、朗らかで、美しく佇む姿が印象的でした。
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zeeen
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少し浮世離れした登場人物たちの洒脱な会話と軽妙なテンポが、珈琲飲みながらの読書にピッタリ。昔ながらの喫茶店に行きたくなる。
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まー子
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豆大福が食べたくなってこの本を読んでいる期間に2回も食べてしまった。行きつけの喫茶店を持ちたいなーなんて思う自粛期間の冬。
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たなかか
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珈琲と喫茶店の話 近づきそうで近づかない人達 短編 夜の珈琲が始まりの合図 人それぞれの考え その世界で作者と編集者が話し合う大人の淡々とした ボチボチ色々ある人生を見る
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なつき
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図書館本。珈琲が出てくる5つの短編集。題名が気になり読んでみたが、あまり合わない本だった。 表現に関しては素敵な言い回しと思うところもあったが、全体的にはちょっと理解できなかった。自分の読解力の無さに…… 最初の『豆大福と珈琲』は好きだった。
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伶夜
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生きるとは、そのときその場で必要な作業をこなすことであり、その作業をこなすのは、ほかの誰でもない、自分だ。(本文より)
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ゆ
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学生のとき以来30年ぶり。 しっくりきた。
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kum
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おそらく学生の時に夢中で読んで以来の片岡さん。うまく言えないけれど、物語の中身というより情景そのものを読んでいるような文体は今も健在で懐かしくなった。珈琲も豆大福も鯛焼きもこの文体にとても合う。現実では絶対に言わないよなと思う独特の言い回しも好き。あらためて、ご本人はもう80歳くらいであることに驚いた。
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あん
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当然、珈琲が飲みたくなる。3.5
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たびねこ
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珈琲、喫茶店が必ず出てくる短編集。時代も空気も変われど、片岡義男ワールドを貫いている一点で、もうほかに言うことはない。
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ひいろ
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★★★
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さたけ (仮)
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珈琲がテーマの5編、短編集。派手な物語ではないけれど、地味ながらも読み心地のよいお話ばかりでした。5編目が、なんか可笑しかったです。私には初めての技法(?)で、すごく新鮮でした。
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MIKI
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うーむ。私にはちょっと合わないお話だったなあ。珈琲がテーマとか大好物なはずなんだけど。
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青りんご
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ネタバレ豆大福と胡瓜サンドが忘れられなくなりそう。人物の違いがわかりにくく、名前も覚えにくかった。説明っぽい文章で淡々と進んでいき、さらりとした味わいだった。
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シナモン
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図書館本。珈琲、喫茶店にまつわる五つの短編集。「珈琲一杯に釣り合う会話は、ほどなく気持ちよく終わった」〜初読みの作家さんでしたがこんな風にお洒落でちょっと気障な、でも淡々と穏やかに進む世界観にあっという間に引き込まれました。全く関係のない五つの物語だと思ったら最後に複雑に絡み合っていくのも面白かったです。豆大福、鯛焼きといったら緑茶ですが猛烈に珈琲と合わせたくなりました。ちょっと暗めな喫茶店で一杯の珈琲を楽しむ時の相棒に持ってこいの一冊だと思います。
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ミカママ
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90年代夢中で読んだ片岡義男さん。今でも赤い背表紙の(角川文庫だったか)彼の著作をズラッと並べた我が書棚が目に浮かぶ。当時とまったく変わっていない、その文体に乾杯!英語を無理やり和訳したような、こなれていない日本語的な。いや、個性的という意味で褒めているのだが。女性の描写も相変わらずの一本調子やないかい(笑)片岡さん、これからもずっとあなたのままでいてください。そしてもれなく珈琲(漢字でな!)が飲みたくなる。豆大福は、次回の帰国までお預け。
ココロココ

この本は、先日文庫化されて本屋で気になり、ただいま読んでいるところです(^^)

04/08 14:00
ミカママ

ココロちゃん、文庫化早かったね。わたしは長らくあっためすぎてた。

04/08 21:07
60件のコメントを全て見る
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moonset38
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コーヒーを主題とした5篇の短編集。以前の作品に比べて主人公が「大人」になっており、自分の年代に近い分親近感が、まったく湧かないのはさすがの片岡ワールド。 そう、これでいいのだ。そして氏のファンである私たちはまた、彼の作品の中へ旅してゆくのだから。
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キラ@道北民
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20代の頃読んでいた片岡さん。久しぶりにタイトルに惹かれて読んだ。何十年経ってもスタイリッシュな文体に驚いた。最初の豆大福の翻訳的な描写に始まり、容姿端麗な女性、男女であっても淡々とした会話が片岡さんらしい。甘い和菓子と渋めの珈琲が癖になる様に、片岡さんの世界観も何だか癖になるんだよなと思った。
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りんご
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今回は 珈琲がテーマかな エチオピアが飲んでみたくなった
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takano75
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ひさしぶりに片岡義男を読みました。好きな人は好きだし、ダメな人は徹底的にダメな作家だと思います。いつまでもポパイに書いていたころと変わらないテイストがわたしは大好き。翻訳的で二世的で最高にお洒落。彼の物語に出てくる女性はいつだって美人でスタイルが良くて、そして名前は美砂子が多いというのも変わらずに好き(笑)。月に一冊は片岡義男を読もうと決めました。
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runner M
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少し時間がかかりました。 断続的にでもストーリーを追いかけられる内容であること、コーヒーを少しずつ飲んで、最後の5分の1はほぼ冷めているのに似たシチュエーションにしたかったこと、いくらか長く味わっていたいと思ったこと。 言葉と文面のタッチが、昔よりもさらに、どんどん極められていくような印象が残りました。 ひとりで、または気の合う人と差し向かいか、カウンターに隣り合って、コーヒーを飲みたくなります。 少し、苦めのコクが深いやつ…☕
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みう
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珈琲の5つの短編集。正直ちょっと私とは合わない作家さんでした。この本の世界に入り込めなくて……。しかし、表現が素敵な方だと思いました。 7歳にして両親と別に生きることを決めるなんて私には出来なかっただろう。18歳で祖父母から巣立つことを高校生にして考えられるのも大人。 祖父母の家でそんなしっかりとした大人になった彼、豆大福の彼女の7歳の子供もそんな風に立派に、その家で育って欲しい。
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T. みぃた
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ネタバレ表題作は朝日新聞連載時に既読☆20代のころ、片岡さんの小説を貪るように読んだ。憧れの気持ちを持って☆ テニスをしてみたり(二日酔いのまま…)ルート66が載っているアメリカの地図を買ってみたり(行けもしないのに…)、30年過ぎても片岡さんの描くスタイリッシュな暮らしとは程遠いところにいる私。。。。せめて居心地の良い喫茶店は見つけておきたい。あの頃通ってた喫茶店は、もう無い(T_T) 今日は和菓子屋さんで豆大福を買ってこよう‼
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goodchoice
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豆大福という意外と思える食べ物を、その出現にいたるヒストリーを何十年前から丁寧に書いていくところが、素晴らしい。しかもそれぞれの短編が最後につながるところに感心した。
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ジャムB
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登場する女性がステキ。
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一九三
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私も豆大福と珈琲は大好物だが、作者や登場する人物らとはまったく人種が違うようだ。(要はよくわからなかったということ)
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サブレ
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豆大福はなんとなく四代目松川の味を想像しながら読みました。
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栗ガール
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ナイスなタイミングで豆大福とコーヒーを淹れて真夜中の読書。気付けば深夜3時過ぎ。上質で心地よい時間が流れる物語。落ち着いた色の手触りが良い紙の上に(コロコロと入れ替わる主人公と良い距離感で寄り添うことのできる)たしかで読みやすく淡々とした文章が珈琲の香りを纏いながら綴られている。過去と現在の間の出来事を綿密に語りながらもどこか余白のある話し方。斜めに向き合った喫茶店、雨のなか数歩走ってのはしご、これだけでもくもくと広がる想像。すれ違ったり、見つめたり。日々、どこかで。胡瓜のサンドイッチが食べたい。
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