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統合失調症ぼくの手記

感想・レビュー
10

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オラフシンドローム
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★★★☆☆ 国と時代が違うから、ちょっと創作みたいに感じてしまうけれど、絵で混沌を表現出来るって素晴らしい。
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kyoko mizutate
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ネタバレ「統合失調症にかかった一人の人間の体験」談。病気の始まり、進行の仕方、精神科受診までの道程やその後、家族や友人との関係等、とても丁寧に書かれている。著者がアーティストな為、その時々のスケッチやメモも多数収録されており、病気の経過や本人の思考・感情・統合出来ない状態を推察出来る。また、「インターネットから取りこんだ、統合失調症についてのメッセージ」も多数挿入されており、生々しく、辛い。 国が違っても基本的症状は同じだが、ドラッグや保険、宗教等の違いと病気の関係は考えさせられた。 とても勉強になりました。
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くさてる
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タイトル通り、統合失調症を患ったあと薬物治療で安定を得た青年による手記。とりとめのない妄想や行動が語られ続けて、読みやすいとはいいづらいのだけど、それがまたこの病の特徴でもあるのだと感じた。画家でもある著者のイラストや家族や当事者によるコメントも随所に差し込まれています。
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イチイ
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統合失調症を経験したアーティストの手記。高校時代に始まり、病いが徐々にその姿を明確にしていった20代の生活が中心に語られる。加えて、その精神状態の変化の現れとして示されるイラストや、ウェブサイトから収集された統合失調症当事者やその家族の書き込みの抜粋から構成されている。筆者はミュージシャンとしても活動しており、音楽への言及も多い。何度もピンク・フロイドを聴く場面があったため、読みながらBGMとして聴いてみたが、男の笑いや何かの生物の叫び声が入り交じる音楽は、あたかもそれ自体が幻聴体験のようであった。
イチイ

日本とは薬物との距離感が大きく違っている。筆者は高校時代からマリファナ、アルコールをごく当たり前のものとして摂取しており、大学入学後はエクスタシーやLSDを使うこともあった。統合失調症を持つひとの中にはこうした幻覚剤を「自己治療」として使うことがあるという。どうやら幻覚剤の効果は統合失調症の症状とよく似ているので、自分の症状は病いではなく薬のせいだと納得させたり、落ち込んだ気分を高揚させられるから、ということらしい。日本では薬物は入手しにくいが、代わりにアルコールがこのような使われ方をしているのだろうか?

07/19 14:06
0255文字
I'm
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ネタバレ「ぼくは外部の人には、ちょっとひきこもりがちの、内気なだけの男という印象を与えたかもしれないし、毎日の暮らしを普通にこなすこともできた。内にある本当の不調を知っている者はいなかった。」(一部抜粋) 以上は、私が社会参加した際には特によく思うことだ。初めの方はまだ元気そうに振る舞える。しかし、時間が経つにつれ、直隠しにしてきた不調が現れてきてしまうのだ。 病識を持つのは、困難なことだ。私もそれでかなり苦労した。著者と同じ持病ではないにしろ、精神病を患う者として、改めて己を見つめ直す良い機会になった。
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恋
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統合失調症の当事者による、知性と客観性、そして急性期における症状の主観的感覚までもを鋭く書き表した、インスピレーションに富んだ名著。今回友人にプレゼントをするために買ったが、この本で読んだ深い当事者としての共感が、私の回復に光をさし込ませていたのだと、改めて気づかされるに至った。描写はとても生々しく、当事者にとって言い表せない、症状と呼ばれるもの、その症状が「真実であること」を、時を遡り訴えかけ、治療に対しても光を投げかける。改めてこの本は素晴らしく光ってると思った。統合失調症の人にこそ読んでほしい。
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Yukitita
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長期間にわたって妄想と幻覚に苦しんだ末、やっと適切な治療にたどり着いた著者が、絵と文章で当時の心象を分かち合ってくれている。統合失調症は、百人に一人の割合で発症する身近な病気であるにもかかわらず、理解されていないとのこと。確かにそうだ。一般にもっと理解され、⦅統合失調症に津調べてみたが、自分にもその症状があるようです⦆と言って早めに診療を始められれば、周囲への疑心暗鬼が過度にならず、薬も少量で済む、と最後の方で理想の世界を提示する著者。私ももっと知っていこうと思った。
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奈々
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自分の感じていることが妄想であって現実ではないことに、自ら気づける患者がどのくらいいるものか。薬がよく効いたことと共に、彼は運が良かったんだろうな。服薬で症状が軽くなって、陰謀者からメッセージが送られてこなくなったことにより、「自分が常に何かの中心にいると感じる」ことがなくなって「人生の面白みが減った」のはなんとも皮肉。
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tekesuta
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すべてに暗合があったりするという話はよく精神世界の本で見かけるんだが、統合失調症患者がものすごい恐怖に襲われるのに対し、精神世界のほうはなんだか幸せそうだ。この違いは一体なんだろうと思う。
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