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たまさか人形堂物語 (文春文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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ばにらん
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人形店を舞台の短編集。異なる色々な味わいをもつ6編を楽しめる。「村上迷想」の真相にぞわぞわ。テディベアの話「毀す理由」も好き。
0255文字
染
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ネタバレ大まかなあらすじと表紙のイラストから、人形に関わるほっこりした短編かと思いきや意外と重めの話が多かった。 ただ後味が悪い訳ではなく、文章も読みやすい。
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retro
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リストラされたOL澪が祖父の潰れそうな人形屋を引き継いで,人形オタクの青年と凄腕の人形師の2人の店員といっしょに,販売よりも修理を看板にしている玉阪人形堂。ほのぼのミステリーと思ったら,大間違い。6編の連作短編はどれも雰囲気の異なる工夫がなされていて,さすが『11』を書いた著者。アルバイト店員の富永くんが持ち込んだラブドールが引き起こす「恋は恋」の人間関係(人形関係?)。遠縁の女性に誘われて雛祭りの人形を見に行った「村上迷想」は正統派のミステリー。「最終公演」はスティーヴン・ミルハウザーを思わせる幻想風。
0255文字
momoyama
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人形が好きで、人形の出てくる小説は無いかと探して見つけました。 人形のお話ということでちょっと怖い話もありますが、ホラーな要素はなくて種も仕掛けもあるミステリー。結局人形が悪さをする訳ではなく(当たり前か)持ち主だったり時代だったり、その時見る人の心を映しているんだよなーと思った。語り手である澪さんの性格そのままのような、すっきりと穏やかな文体がよかった。
0255文字
優希
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店を引き継ぎ、人形マニアの冨永くんと謎の職人・師村の3人で大事な思い出を修理しようと共に活躍します。日々傷ついた人形を持ち込む人たちの人形を修理することは、思い出も修理していることが何だか素敵です。
0255文字
ひまりす@きょめ
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祖父母の人形店を譲り受けたリストラOL澪と訳ありな職人二人で営む玉坂人形堂。人形の修復依頼と共にやってくる謎…。 子どもが遊ぶヌイグルミやお人形のイメージでなんとなく可愛いとかほっこり系なのかと思ったら、ちょっぴりグロさと怖さもあり…そういえば日本人形やフランス人形って怖い感じあるよなぁと。 それと文体と言うか漢字使いが独特。人形達のイメージに合わせているのかしら…
0255文字
rokoroko
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人形を修復するお店の話。最近人形博物館と言うところに創作人形みに行った。赤ちゃんが泣いている人形など芸術的なもの。そういうものを修復するお店の話?それともぬいぐるみ病院のようなものかしら?興味深々。人形と言うとお雛様しか思いつかなかったけれど、色々なものがあるのね。作者は初読み。図書館に続編があったような。ちょっと不思議な空間に連れていかれる。お雛様を箱から出してきたときのような
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コウ
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もうなんかすごく惜しい、というか勿体無い。ストーリーもキャラクタも魅力的なのに、なんでこんな駆け足なの…と思ってたら、そうなのか、連載していた雑誌が休刊してしまい、思っていたように筆がふるえなかったのか。それでも加筆修正し、文庫化できたなら良かった!続編も読みたいけど、なかなか見当たらない作品なんだよね~;;
0255文字
はな
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語り口も展開も人物描写も全部好き。多少なりとも謎を秘めてたり風変わりな人物ばかりですが、設定は地味だし驚くような展開があるわけでもなく淡々とというかドライな感じで進むものの、扱ってるのが「人形」だからそこはかとなく情念というか湿った感じもありつつ、そして最後はおとぎ話のようでいて、でも拍子抜けしてちょっと苦笑しちゃうような着地を見せてくれるので、なんだか見た目が綺麗でほろ甘い和菓子を食べたような読後感でした。ほっこりです。
0255文字
みやび
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子供の頃、人形やぬいぐるみには魂が宿ると信じていた。今でも信じていないわけではないけれど。人形を創った職人の思いやそれを愛した持ち主の思いが人形に宿るのだろう。古びた人形はちょっと怖くて、どこか寂しげで、でもあたたかみもある。そんな人形達にまつわる短編。村上市の人形様巡りが出てきたのが良かった。
ウニプロ

この方、創元推理文庫の「綺譚集」すごく読みたいと思って気になってた作家さんです!

04/16 17:44
みやび

ウニプロさん、そうなんだ!貸してあげたいけど今は簡単に会えないからね😥私も初読みの作家さんだったけど村上も出てきて親近感が湧いたよ😊

04/16 19:33
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Aminadab
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ネタバレ初読み。巻頭の「毀す理由」の仕掛けが周到なのでシリーズのまとまりがいい。依頼人の畝川さん母娘の整形マニアと、大樹くんの心がわかる職人の富永くんの醜形恐怖とがきれいに相似形を成している。彫刻と人形が違うのは、ただ美しければよいのではなく、可愛い、つまり所有して自分のものにして愛玩したい、という気持ちを起こさせなくてはいけない。それと、自分の顔が可愛くない、一刻もこんな顔ではいたくない、という気持ちは表裏一体、というわけ。繰り返し出てくる、持ち主の希望がすべて、職人の美意識は二の次というモチーフもこれだ。
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FOTD
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何故かタイトルに惹かれて手にとった。人形の修理・販売をやっている玉阪人形堂の話。登場人物すべての個性が強くて楽しめた。ストーリーの進み方のテンポも気持ちよく、あっと言う間に読み終わってしまった。人形の職人の世界が垣間見られたのはよかった。ラブドールを作る職人も良いキャラだと思った。続編を匂わすようなエンディングも好み。 実際に村上市に人形を見に行きたくなった。
0255文字
多聞
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たまさか人形堂の店長、澪を中心に展開される人間模様と、修理に持ち込まれる人形に付随する謎が面白くてするする読めた。短編それぞれに色んな人形が出てくるんだけど、新潟県村上市に伝わる雛人形が登場する短編が特に良かった。後味が悪くて最高。
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paxomnibus
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文章の上手さと人形に関する知識の豊富さで読ませてしまう作品。登場人物のキャラが立っていて愛着が湧く。日本的な決着の付け方で白黒ハッキリしないまま終わるのが私の好みではないが、それでもどんどん読んでしまう。それにしてもこれ、ジャンルは何かしら?
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たまさか人形堂物語 (文春文庫)評価100感想・レビュー14