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知覚経験の生態学: 哲学へのエコロジカル・アプローチ

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うさを
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久々に400頁超えの本読んだわ。ジェームズ・ギブソンの生態心理学の哲学的含意を、主にギブソンに寄り添い、たまにエドワード・リードとウィリアム・ジェイムズを参照しながら詳説している。ギブソンにとどまらず、ギブソンからの展開も試みているが、それが成功しているかどうか、僕にはわからない。とはいえ、その部分も含め面白かった。
0255文字
jhok
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やっと読み終わった。東大に出された博論が元になった本。いわゆるアフォーダンス理論であるところのエコロジカル・アプローチが持つ哲学的意義・含意を展開する。/第一部では当アプローチの概要を解説。アフォーダンス関連の本では一番詳細で説得的に思う。原典の訳も丁寧に提示されて言葉の定義もつかみやすい。/第二部第三部が哲学への応用。アフォーダンスの実在性や、社会的アフォーダンス、言語とアフォーダンスの関係など個人的に不明確だった部分がこれでかなり整理された。
jhok

六章では、人間による環境の「改変」について。環境を改変することで、アフォーダンスを「創造」することはできる。郵便ポストも社会によって創造されたアフォーダンスを有す。/道具は主体の取り組む問題や状況を変換する(頭のなかで計算→文字を書くことによる筆算)。/言語もまた環境を改変し、問題を変換する道具である。言語などの「表象」は知覚と行為をガイドする「二階の環境資源」「間接知覚」である。

11/01 21:56
jhok

↑ある程度理解し興味深かった部分をメモ。くみきれていない部分も多そうだ。/八章・九章では「知覚の倫理学」の必要が言われる。環境のなかで生きていることを強調したうえで、環境は「改変」されるともいうのだから、いかなる環境をこれから整備していくか倫理的に問うようになるのは当然というべきか。なんでも自分の関心に引きつけるのはあれではあるが、儒者の風俗論が思い出されてならない。

11/01 22:01
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