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夜長姫と耳男

感想・レビュー
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M Yamato
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初の坂口安吾の本。短くてサクッと読めた。前情報がほぼゼロで読んだこともあり、思いも寄らない展開と雰囲気に驚いたが、引き込まれた。 気味の悪い後味が残るというのが感想(個人的に好きなタイプ)。
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よみとも
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無邪気な笑顔で人の耳を切らせ、疫病で無惨に死ぬ民を見て喜び、みんな死んでほしいわ、と呟く夜長姫と、彼女の笑顔に恐怖し、自らを奮い立たせるために蛇の生き血を飲み、その笑顔に呪いをかけながらバケモノの木像を彫ったタクミの耳男の物語です。好きなものは呪うか殺すか争うかしないといけない、立派な仕事をしなさい、と言い残す姫の残酷さ。美しさを写し取っただけのものには何の力もない、と知ってしまった耳男は、タクミとしてその修羅の道を行くのだろうか。
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tomi
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近藤ようこによる漫画を読んだところで、原作を再読。カタカナを多用した耳男の語り口は軽妙で読みやすい。だが語られる物語は壮絶極まる。ヒダのタクミの耳男が三年籠って蛇の生き血を啜りながらつくり上げたバケモノの像。天井に吊り下げられた無数の蛇を、姫は目を輝かせながら見つめる。残酷さをこよなく愛する姫は、疫病で人々がキリキリ舞いをしながら死んでゆくさまを可憐な笑顔ではしゃぎながら見つめる… 冷酷な美女との愛憎を描く構造は「桜の森の満開の下」と同じ。続けて読むと毒気だか瘴気だかにあたりそう。
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芭茶
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97
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是瓜
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あんまりピンとこんな〜と思ったらラスト2行くらいの巻き返しがすごかったな、と言う感想です。絵になると映えそうなシーンは多い。
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yayoi
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シネマ歌舞伎で『野田版 桜の森の満開の下』を観てきたので再読。
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umi
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ネタバレ美しいんだろうけどなんとも猟奇的なお姫さま… 「野田版・桜の森の満開の下」の予習
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メメント・モピ
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難しい。ヒメを可愛いとも思わなかった。耳男の目線でしかこの世界を捉えていないから、ヒメが何を考えていたのか、本当のことは分からない。エナコの存在も不思議。青笠と古釜はどうなったの?
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キジネコ
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神と信仰と、神の領域に踏み込んだモノが味わう乖離。生殺蹂躙、そもそもヒトの世の思惑など所詮は、神の意志の勝手推量に過ぎないと物語は、私を嗤う。権勢家に生れたヒメはスポイルされて成長する。ヒメミコの前途を守護するための仏、偶像を物するタクミが呼び寄せられる。あどけない笑みの奥、ヒトの形に封じられていた血を好む魔人を神と呼ぶ為の方便を探すが…。年若い仏師耳男はやがて、気づくのでした。芸本来の三昧境に浸っているだけの事、形を捉えたとしても本質からは遥かに遠いと。象徴的な逸話を重ねて印象的な結末が描かれます。
キジネコ

サイコとサイコのバトルと読めなくもないですが今を生きる私達にタイムリーに響く疫病と暴虐のテーマが此処にあります。更に 飛躍を好むワタシには ラブストーリーという読み方もありでんな等と思ってしまう次第ですァィ(。・Д・)ゞ

01/10 10:15
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びわこっこ
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坂口安吾は、この話で何を描きたかったのだろう?🤔 長者が高齢で、ようやく授かった一粒種の夜長姫は、人が苦しみ死ぬ事を、笑顔で喜ぶ異常心理の持ち主だ。このヒメを護るホトケを彫ってほしいと、3人の匠に依頼する。飛騨の三人の匠、青ガサと小釜そして耳男が、3年かけて仕上げた御仏。残酷なヒメが選んだのは、ホトケとは言い難い、蛇の生き血を浴びた、容姿は馬の面でウサギのように長い耳を持った、耳男が呪いを込めた仏。ヒメの笑顔に、耳男はヒメを殺さねばと気づく。人間の心の醜さを糺す仏教的説話のように感じた。
びわこっこ

ホラーや人が死ぬミステリーを好まない私が、考えさせられながらも一気読み。今や古典となった、現代の名作は、読む人に考えさせ、気づきを与える。今、読んでいる『さいごの本やさん』に出てくるので、内容が気になって、タブレットで青空文庫を詠んだ。一冊の本から、関連読書が広がるのは、読書の醍醐味だと思う。

12/12 13:24
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Lisa
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ネタバレ【メモ】 彫師、夜長姫、褒美の機織り娘、耳切り落とされる、弥勒彫、蛇、疫病、死(キリキリ舞)を悦ぶ姫、キリで殺害
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CH
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生まれつき残酷な人間っているのかな〜(いないと思いたいな〜)
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あらい
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ネタバレ日本中で死にゆく人々が見られるお日さまが羨ましいと言う姫の言葉に衝撃。蛇の死体の隙間から見る青空の描写がいい。
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ひとみ
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「野田版・桜の森の満開の下」を見たので原作を読んだ。流れも台詞回しもそのまますぎて逆に驚き。こちらのほうが流れが丁寧なので、行動が腑に落ちたことも多くあり読んでよかった。「桜の森の満開の下」といい、坂口安吾は猟奇的で狂った女性を書くのが好きなのか?
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猫又寅男
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これまたなんのこっちゃさっぱり分からん。
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Cちゃん
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TSUGUMIの解説にTSUGUMIが「夜長姫と耳男」の夜長姫のようにカッコいいと書いてあり再読、ていうか…、学生の頃坂口安吾にハマって作品を読み漁ったので、読んでいるはずなのに全く記憶が無い(°_°)TSUGUMIより夜長姫の方が数段上だ。凄い…。
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訃報
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結末を読むともう、好き、という言葉しか出てこない。メンヘラの理解不能な思考回路から繰り出される奇行によって傷を負い人間不信にも陥るのだが、その刺激ゆえに退屈がまぎれ、人への興味が蘇る。それは愛情ではないのかもしれない。なんでもいいや。「オレはヒメの本心を訊いてみたいとは思わなかった。俗念は無益なことだ。ヒメに本心があるとすれば、あどけない笑顔が、そして匂いが全てなのだ。」安吾の言葉の強さよ。
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akira
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ネタバレ伊坂の砂漠を読んで。 好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。 の言葉が好き。
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akikoooo
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舞台の予習 夜長姫は何?鬼?神?
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シロビ
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「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。」そう言ってニッコリするけれど、沢山の、本当に沢山のホーソーとキリキリマイをみて、可愛い思ってしまっている夜長姫。それは、耳男の刻むタクミの仕事が変化したのと同じ理由で、姫の感情も変化したのではなのではないかな、と考えた。
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くそれぽ
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ヒメ。。 ヒメが美しすぎる!!!!!! なんかもう身を捧げたくなる程美しい…!! そんなヒメと対等に(?)渡り合えた耳男はやっぱり主人公だなぁという感じ。みんなが切れない石を切った人的な。
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つらのつらゆき
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誰も報われない話。 知らない感情を知らぬままに終わらせない姫の一言がこの物語の全てに思える。 大事に育てられたが故の純粋さ。そのから生まれるのは残酷。 きっとこの純粋と残酷が無ければ悲劇は生まれなかったかもしれない。しかし同時に人を魅了するような、傑作も生まれなかっただろうというもどかしさ。 激しい感情に魅了されました。
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筋書屋虫六
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野田版歌舞伎「桜の森の満開の下」の影響で、原作関連の読書をしていましたが、この作品を一等先に読むべきでした。先日、残夏の小学校の校庭に大きな蜘蛛の巣が張っていて、思わずプチプチと糸を切って慌てる蜘蛛の様子を観察してしまい(夜長姫みたいだな)と思いました。高楼の上から、人々が大量に苦しみ死んでいく様子を眺め「キリキリ舞いをしているわ」と輝きの表情を浮かべ喜ぶ姫の本性は…で、「桜の森_」の鬼女房と合体というのがお芝居の構成だったけれど、原作の夜長姫はずっと怖い。神(?)…ということは、耳男は神殺しなのか…?
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シロビ
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蛇の死体の隙間からみる青空。あのシーン凄く好き。タクミである耳男にとって、「仕事」とはどんなものだろう。人間世界とタクミの関係。自分の魂をふきこむのが「仕事」であるならば、バケモノに打ち込んだ手も、ミロクに打ち込んだ手も、姫に打ち込んだ手も、素晴らしい仕事だ。耳男がしているのは、自分の魂を、生きていることを人間世界に刻み伝える仕事。安吾さんにとって、自分と人間世界と作品とはどのような存在だったのだろう。全てが魂に繋がっている気がする。生きるエネルギーに。そんなイメージを持ちました。
シロビ

相変わらず、安吾さんの書く女性が可愛すぎてたまりません。

02/22 19:55
シロビ

なんだかクラクラ日記を読みたくなったよ。

02/22 19:57
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パンジャンドラム太郎
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ネタバレ『誰がなんと言おうと坂口安吾作品の中でいっとう好き』 「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないの」という夜長姫の最期の言葉が、この作品の全てである。
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