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骸骨考:イタリア・ポルトガル・フランスを歩く

感想・レビュー
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わさび
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ネタバレ今回は南欧編。ソルフェリーノの納骨礼拝堂が印象に残った。ここが赤十字発祥の地で(アンリ・デュナン「ソルフェリーノの思い出」)、一日に4万人もの犠牲者を出した戦闘の後に追悼団体が設立され、寄付金で納骨礼拝堂が完成した。辛勝したナポレオン3世の1万リラの寄付も含まれるという。
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乱読家 護る会支持!
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言葉にしたもの、それを記録したものは、それが物理的に破壊されない限り残る。 さして生命体の情報が記録されたもの、すなわち遺伝子情報はその生命体が朽ちた後でも物質としてのDNAが残っていれば、その生命体の再生は論理的には可能である。 しかし、その生命体が生きていた時に感じていたこと、考えていたこと、経験したことは再生は出来ない。それは時間と共に消えていくもの。 人は、「言葉にならないもの」をなんとか残したい存在なのかもしれない。その意思を具現化したものが納骨堂であり宗教施設なのかもしれない。知らんけど。
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franklin
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養老先生による欧州旅行記といった感じ。教会や墓地などの宗教関連施設を訪れた際のエピソードが中心。死にまつわる包括的な話というよりは、主にヨーロッパのカトリックの人々が過去から現在に至るまで、人の死をどう受容し、どう表現してきたかという内容。かつてカトリックの学校に通い、欧州の人々の文化や価値観にも馴染みあるはずの養老先生も、こと欧州人の死の取り扱いに触れると「ある程度は理解できるが、それ以上は理解出来ない」といった感想になるのが、興味深い。特にサン・ベルナルディーノ教会の礼拝堂、確かにあれは圧巻。
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ankowakoshian11
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イタリア・フランス・ポルトガルのお墓巡り紀行。骸骨についてはあまり考察してない……寧ろ『虫』に脱線しているような。あとは著者の方の諸々な雑感。こちらの読みたかった内容の予想を外した内容だった……写真はきれい。
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竈馬
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2021.08 ブックオフ購入。 カタコンベ好き。意外にもポルトガルに骸骨で装飾されたキリスト教施設が多いと知った。渡航の目処がついたら見学できるか問い合わせたい。 この本は脱線話が多く、もっとしんみりするかと思っていたのでアテが外れた感あり。
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おっきぃ
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養老先生がヨーロッパの墓を見ながらぶつぶつ言う本。話題があっちこっち飛びまくり、改めて墓を見る必要なんかこの人にはない気もないし、結局は同じ結論に帰ってくるのだとしても、それでもこの本を読み、そして都市の外へ出るべきなのだと思う。
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姉勤
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欧州各国の寺院や納骨堂、墓所をめぐり、骨(ホネ)について考察するのは、身体に対する骨の割合ほどもなく。かといって紀行文でもなく、エッセイとも言い難い。話題は多岐にわたり、学術的内容を期待すると骨が折れる、のは冗談で。将来、技術により視聴覚や、触覚、経験すら情報化、等値化され、個人(著者はすでに人間である限り、個人という独立的存在に懐疑的)である境界が曖昧になり、人間の在り方が変わるかもしれない中でも、時を超えた過去や思い入れを含む骨には、情報化仕切れないものがある、と。今後の生き方の骨(コツ)にしたい。
姉勤

子供の頃、不協和音をバックにした無数のガイコツ群や、フードを被ったミイラの陳列された地下納骨場のスペシャル番組に、テレビの電波を通じて彼らの怨念やら意志が憑くんではないかと、視聴したその夜、布団の中で尿意と戦った思い出。

12/31 22:10
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じろ
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★★★ なーんとなく河合先生に似てるけどやっぱ養老先生は河合先生ということ違うな。当たり前なんだけど。ヨーロッパのお墓の旅の話。骸骨怖すぎるけど現地に行かないとわからない雰囲気、感じたいです。アジア版とかも書いてほしいけどアジアに行くときは虫のことばっか考えて無理なんだろうな笑
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荏苒 byn
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基本、骸骨”行”。 ポルトガルの部に関心あったが、20ページもない。葡国は西班牙とは仲が悪く、互いに関わりたくないらしい。闘牛も違う。孤立した「島」状態とも言えるとか。イルドフランス例もある。エセー故に、話は時間・空間を飛ぶ。映画「リスボンに誘われて」とか、日露戦争を知らずに研究した東大解剖教授のユーモア話とか。該博知識と、理系の客観・論理思考が他に余り見ない書き手。アラ80で、知的な好奇心を刺激する。遊行期は、かくありたし。
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ハチ
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現代人の身体性や感覚世界の欠落を指摘する養老先生の硬質な文章が梅雨・夏の読書にヒンヤリとした読後感を与えてくれた。写真も綺麗。骸骨から人間の生涯を逆回しにする事で、順像時間では感じ取りにくいものをすくい取れた読書体験となった。
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Ayano Murakami
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骸骨について考える本ではなく、骸骨を巡る旅をして、養老孟司が考えたことの本。 さすがに、イタリアの骸骨寺は行ったことがあるところが多かった。
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棕櫚木庵
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読書メーターで教えてもらった本.養老氏の本としては,『バカの壁』,『養老訓』に続いて,3冊目だと思う.巻頭,48ページに渡りカラー写真が72枚.多くに骸骨が(それも集団で)写っている.どこかで見たような写真も多いが,これだけ集まるとインパクトが大きい・・・というか,かえってサバサバする.「想えばそこに複雑なことはなにもない.どうせ死んで骨になるだけ.こういう『身も蓋もなさ』が私は大好き」(p.26)
棕櫚木庵

LaLaLuさん,お久しぶりです.雪山ならぬ段ボールの山の中で遭難されているんじゃないかと心配してましたが・・・.腰痛の方はいかがですか.こちらも雪です.今も粉雪が舞い,それがそのまま積もっています.こんな雪は久しぶり.ここ数日少し働いた(?)ので,今日は炬燵猫を決め込んでいます.お風邪など召しませんよう.

01/26 10:19
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mimm
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前著とのつながりがあるため、未読の自分には面白さがその分マイナス。もったいない。(あと論述も、私の頭じゃ半分も理解できてないーTT)。だとしても、写真やエッセイ的文章が十二分に面白いので、楽しく読了した1冊。西洋の納骨堂って…。日本だったら罰当たりとかホラーとか、心霊スポットとか思っちゃう。怖いの嫌いだけど、実際見てみたくなる美の不思議。前著読んできますー。
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スプリント
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骸骨にまつわる旅行記&エッセイです。題材と著者のシニカルな物の見方がマッチしていますね。
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どんぐり
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イタリア、ポルトガル、フランスの教会や納骨堂にある骸骨を見ながら、養老先生が自分の身体から意識を飛ばしてあれこれ思うことを記している。『身体巡礼』の前作同様に、骸骨を巡る旅というテーマはあるけれど、紀行文とは直接結びつかない趣味の昆虫採取や、ソルフェリーノの戦いからアンリ・デュナンとナイチンゲールに言及したり、STAP細胞の発見とだましなど話はいろいろなところへ拡散していく。これが骸骨と何の関係があるのかと思うけど、それを考えると釈然としないので、骸骨を前にした養老先生が考えた脳化社会の思索のアレコレとし
どんぐり

て読むのがよい。巻頭には遺体や骸骨をモチーフとした彫刻やレリーフ、納骨堂に何千体とある骸骨の写真が48頁にわたって紹介されている。

05/02 23:25
姉勤

子供の頃テレビで見たカタコンベの光景がトラウマになりました(笑)

05/03 21:50
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とうる
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hide
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海外の人骨の取り扱いに違和感を感じた映像をテレビで見たことがあったので、手に取ったが暫く読んでも満たされませんでした。この前の著書をあたってみます。
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はこちゃん
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喋り好きな爺ちゃんの話を延々聞いている感じ。心と時間にゆとりのある時だったので、結構楽しめました。話がすぐに脱線して日頃常々思っておられる四方山話。純粋に本としてまとめるのであれば、3分の1程度の薄さにできますね。ポルトガルの蘊蓄が欲しくて手に取りました。「ポルトガルは島である」という言葉が印象的。大陸にありながらなぜか孤独な国ポルトガル。世界に影響を与えながらもやっぱり島国日本。密なお付き合いは鎖国時代ぐらいしかないのに、なぜか同じ匂いがするんですよね。肝心の骸骨に関する考察、私も忘れてた(笑)。
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Kenji Ogawa
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南欧の納骨堂巡り
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Soichiro
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新快速の中で読了南欧に骸骨を見に行って、思って考えた事を思い出しながら、薀蓄もまじえて書く。旅行記。本の趣旨とは離れるが、旅も同じところに何度か行けば、いわゆる観光地に浮気をする必要がなくなるから、ものの見方に深みが出るな。
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しんこい
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骸骨だらけの納骨堂を見に行っても、前作身体巡礼程の面白さを感じないのは、東欧と西欧の違いもあまり感じられず、前作の追認のような感じだからか?作者自身もあまり乗ってない気がする。それはともかく、小学校の教科書で読んだ ソルフェリーノが出てくるのはうれしいところ。
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さきん
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西洋の納骨堂に飾られる骸骨の数々。日本人には理解しがたい風習を著者は探訪し、考察する。身体観が違うのと、死者に対する観念が違うようだ。ポルトガルは知識不足で自分にとっては地名や人名が良くわからなかった。何冊か著者の本は読んでいるので、新たに目が開かれる思いは経験しなかった。先に中欧を訪れた身体巡礼を読むと良さそうだ。
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Amano Ryota
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行為ではなく、感じることを妨げられない状況にこそ、自由はある。ひっそりと。「骨は当方になにも強制していない。思想を語らず、怒声を上げない。説得もしない。ただひっそりと、そこにたたずんでいるだけ。そこでなにを考えようが、どうしようが、当方の勝手である。そういう状況こそが、まさに『自由』というものなのだ。私はしみじみとそう感じる。だから解剖学で、だから分類学なのか。どちらの分野も対象はただそこにあるだけ、ひたすら存在しているだけである。私にとって世界とはそういうものだし、究極的にはそうあって欲しいのである。」
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きんぐぅ
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「身体巡礼」に続いて。墓も骨にも興味ないけどブックカバーがイケてたので読んだ。養老先生がヨーロッパの納骨堂やら教会やらを巡りながら、歴史や現代について話されております。出てくる固有名が全部ややこしいカタカナやったので適当に流しつつ読む。人間がどのように「死」「身体」と向き合ってきたのか。答えのない問いをぐるぐるダラダラ言いながら、ヨーロッパ各地に残された墓や納骨堂をぐるぐる巡ってメッセージを読み取ろうとする。他の本ではザックリしすぎてぼんやりとしか掴めん養老先生の話が割とグッと入ってきて良かったです。
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