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貧者の息子: カビリーの教師メンラド (叢書〈エル・アトラス〉)

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みみこ
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夫には義母の味方でなく自分の味方でいてほしいけど、息子には嫁ではなく自分の味方でいてほしいのはどこも同じなのかと思った。貧しさから抜け出すには賢さが必要というのは世界どこでも同じで。日本は豊かと言ってしまっていいものか。
0255文字
Risa Shimowada
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面白かった。アルジェリアで貧しく暮らすカリビー人の話で貧困生活の中でも様々な出来事が起こり生きていて、遠く異国の地の生活を珍しく感じたり人間の営みの共通点を感じたり。外人の自分としては遠い人々が頑張っててふーん面白いという読み方だったがシニカルな記述もあるので同国人はどう読むのだろうかと思ったが訳者あとがきで青年の成長譚的に受け入れられてるとあり納得。3部の戦争話は要らんなと思ったがメジャーな版では削られているそうでそれも納得。翻訳もプロの仕事で過不足なく良かった。ドライイチジクが食べたくなって買ったw
Risa Shimowada

濃厚なイチジクが採れる地は豊かでもおかしくないだろうに豊かには見えないのはなぜかとずっと思っていたが、貴重で重要だけどそれしか食べるものがないという話で納得。幸せいっぱいではない状態でも人々は生きて繁殖し続けるのは世界どこでも共通というのを再認識したが生物的な本能で生きてるのかなやっぱり。カリビー人とは何だろうと思ったが訳者あとがきでベルベル人の1種と判明。フランス系文学だとベルベル人の差別のされ方は激しいので、カリビー人の欧州人への卑屈というか手の届かない存在的な見方も納得だった。

10/29 20:46
Risa Shimowada

昨日たまたまベルベル人とカミュについて検索してたらこのテキストを見つけ、アルジェリアでの教師とは「フランスへの同化政策」を進める役割というようなことが書かれていて、教師ってそうなのか、とふーんとなった 「アルジェリアのフランス人」のモラル https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/17942/kenkyu0310200230.pdf

10/29 20:54
0255文字
ゆかっぴ
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アルジェリアのカビリーという地に生まれ育ったメンラドの物語。生活、習慣、考え方など興味深く読みました。自分の一族を大切にする生き方や、愛情、怒り、嘆きなどを率直に表す人々が生き生きとしています。フランスとの関わり、戦争の影響なども少しわかったような気がします。
0255文字
うさぎさん
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最初はなかなか読み進められなかったが、100ページあたりからすいすい読めた。 周縁の人々にとっての戦争、民族的土着的なものがフランスと混ざっていく少しずつ円環の様が変わっていく有機体、不思議に安心する物語だった。
0255文字
お気楽さかい
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★★★
0255文字
法水
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現代アルジェリア文学の始祖ムルド・フェラウンさんが1950年に発表した代表作。第一部はカビリー地方の小さな村の教師メンラドが貧しい子供時代を回想した手記の体裁。第二部では教師となるまでが描かれ、第二次世界大戦が勃発してからが第三部。いくつかのエピソードの中でも、「最良の思い出」でもある2人の叔母ハルティとナナとの交流と突然の別れが印象的。あと、メンラドが結婚し、妻を愛するがために「心を独り占めするのか」と家族から総スカンを喰らうというのが少々理解できなかった。
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