形式:単行本
出版社:講談社
形式:Kindle版
五七五七七の言葉が持つバイブスは王朝文化が観念的なものと成り果てた現在でも有効で心に強く訴えかける。そんな言葉が最高の権威である天皇から発されたら陶然としてしまうよなと強く感じた。また私の祖母は戦前から教師をしていたので、自分の身内がそういったプロパガンダに加担していた事実にも気づかされた。 共同体にとっての、権威という虚構の重要性や甘美さ、怖さなどがよく理解でき、図らずも、ここ最近日本史を勉強して感じていた「なぜ武士は朝廷を滅ぼさなかったのか」という疑問へのヒントにもなった。
身内に教育者がいたので個人的にナーバスになってしまったけど、本書は特定の政治思想のバイアスがかかっていない中庸な内容なので安心してください。 メモ:その前後で文化が断絶してしまうほど、応仁の乱の影響は大きなものだった。
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