読書メーター KADOKAWA Group

宇宙倫理学入門

感想・レビュー
19

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
さとちゃん
新着
2016年刊。タイトル買い(副題:人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?)したものの長らく積読にしていた。民間人初の宇宙遊泳が実現したので、慌てて読む。展開される理論をすべて理解したとは思わないが、宇宙開発は公的に行われるべきか、有人による宇宙開発の是非など、思考停止せずに考え続けることが大切だと感じた。
0255文字
えぬざき
新着
有人ミッションや宇宙植民を倫理的、道徳的側面から実現可能か、実現可能されるとすればそれはどんな社会かを考察する一冊。そもそも宇宙進出においては、人体の生命・健康の維持にリソースを割く困難さや、わざわざコロニーや小惑星を開拓してまで得られる資源は限られるという大問題がある。そういう前提のもとでの宇宙開発は、人体拡張を行っている人々や人間並みに自律性のあるロボットがいる社会が望ましいとのこと。個人的には、人間並みのロボットなら人間扱いするべき(特定の目的に強制的に従事させてはならない)という論点が新鮮だった。
0255文字
いもがらぼくと
新着
宇宙に住むのは、いろいろと難しいんだなぁ、と思いました。
0255文字
淡野 直人
新着
宇宙倫理学の入門書と見せ掛けたトランスヒューマニズムについての入門書。
0255文字
2n2n
新着
宇宙開発とは道徳的・倫理的に容認できるのか?という問いについてとことん深く考えてみた本。現代の倫理観からすれば、有人宇宙飛行とはコスト的・人道的にも許容できないし、そもそもやる意義を見出せない、で話で終わってしまいそうになるが、ここから先の話の掘り下げ方が凄い。自分の身体を自在に改造できるサイバーパンクな社会が生まれたなら、宇宙飛行へのハードルも下がるだろうし、宇宙という新天地で別の生物になりたいと考える人も出てくるだろう。ではサイバーパンク社会での道徳や倫理とは一体何だろうか?という調子で話が進むのだ。
2n2n

そして「自分の体を自在に改造できるサイバーパンクな社会では、「人間」の定義も大きく変更されるのではないか?」「人間と同等の知性を持ったロボットの存在する社会とは、どのようなものか?」といった問題にもぶつかり、話はSFチックになる。倫理学とサイバーパンクの衝突点。キャッチフレーズ的に語るなら、そんな感じの本である (´・ω・`)

03/16 23:05
0255文字
nyuunyaaa
新着
人類のミドルレンジ事業=宇宙植民=恒久的宇宙進出において生じる倫理に関する諸問題を考える本。我々の持つリベラルな倫理、道徳の観点から許容される宇宙植民とは?地球外コロニーなる生活拠点を確立できるのは「人間」の姿とはかなり違った存在、人間と同等の知性を備えた自律型ロボットなのか?それを道徳的には「人間」として扱うのか?などの諸問題に対し、功利主義、徳倫理学、人格間差別、奴隷、動物倫理、人間の条件、超知能(シングルトン)などの側面から考察。遠い将来、今の人類はどのように変わるのかを考えたい人向け。
0255文字
ヤギ郎
新着
稲葉振一郎による倫理学の入門書。タイトルには「宇宙」倫理学とあるけれども、宇宙に限らず、ロボットやAIの倫理や哲学について検討している。本書は「SF倫理学」といっていいかもしれない。アーレント、ロールズ、サンデルといった気骨な文献だけでなく、クラークや手塚治虫といったフィクションの考えも取り込んでいる。議論が入門レベルにとどまっているところが残念だが、読んでおもしろい一冊。
0255文字
pn675
新着
ネタバレ宇宙飛行士の健康被害の可能性やスペースデブリなど現在起きている問題に対する「ショートレンジの宇宙倫理学」、ファーストコンタクトや恒星間植民など純粋に思弁的な問題に対する「ロングレンジの宇宙倫理学」ではなく、その中間に位置する、ある程度現在の技術からみて実現可能性が充分存在するであろう事柄についての「ミドルレンジの宇宙倫理学」、特に「スペース・コロニー」について倫理学の立場から考察する内容。端的に言ってしまえば「宇宙進出に対する有人ミッションの実施の是非」が焦点となるようだ。
pn675

論中でも「太陽の簒奪者」の名前が挙がっていたが、野尻抱介はこの辺りを深く考察して「ハード」な内容を書いている印象なので(新作が)読みたい。「最後にして最初の人類」(ステープルドン)も読み返したくなった。「ソラリス」(レム)はまだ読んでいないので早く手に入れたい。

11/07 08:54
pn675

多分本当に"入門"としては2018年に出た「宇宙倫理学」の方が良さそう。→ https://bookmeter.com/reviews/85089496

11/07 09:00
0255文字
Kentaro
新着
ダイジェスト版からの感想 イーロン・マスク氏は、火星への移民構想とともに、人間の脳に「デジタル・レイヤー」を加える「ニューラル・レース」のビジョンも持っている。ニューラル・レースを含むポストヒューマン・テクノロジーが、たとえばインターネットやPC、スマホのように社会に広く受け入れられるかはわからない。人間の身体を改造するとなると、やはり倫理的に抵抗がある。シンギュラリティ議論とも重なるが、そうした抵抗を乗り越えられる技術が登場する、あるいは“推進派”が抵抗勢力をはるかに上回って、宇宙植民へ進むのだろう。
0255文字
takoroy
新着
ネタバレ宇宙植民の可能性をリベラルな立場から探るが、本書の半分では、否定的な結論しか導かれない。宇宙植民にはそもそも公益性が見出せず、宇宙開発に必要な自律的な心を持ったロボットを特定の目的のために量産することは倫理的にまずい。しかし、「ポストヒューマ二ティ」という契機にこれらの困難を乗り越える力があるかもしれないと結論づける。 リベラルな倫理学に対して、「人格」に照準した正統的な徳倫理学に宇宙植民の可能性を見出す、というアクロバティックな議論が展開される7章は、非常に面白かった。
0255文字
hika
新着
宇宙を対象とした倫理学の考察であり、リベラリズムについての見直しでもある。ある意味で極めて常識的なところにおちるんだけど、その落とすための思考方法がそれはそれで、センス・オブ・ワンダー的で、あふれる著者のSF愛と合わせて受け止めるべきだろう。
0255文字
Junya Akiba
新着
宇宙倫理学というタイトルに惹かれて借りてみた。でも結論から言うとちょっと残念な本。宇宙に進出することは大航海時代に未知の航路に出かけるのとどう違うのだろう?宇宙の植民に対して、今まで帝国主義に対する考え方とどのように前提が異なり故にどう結論付けらるのだろう?と思って読んだが、有人宇宙飛行の経済的に見込みなく、現代天文学の発展で恒星間旅行もほぼ無理と、まず前提でポシャり、人間がダメなら今度は人格を持つロボットについて語り、リベラリズムという枠を嵌めてその中の議論に終始する。好きな人に良いのかもだが、、、。
0255文字
K.K
新着
(★★★☆☆)移民や植民のために宇宙へ進出することに意味や価値はあるかを問う。言い回しが独特(この分野の標準?)だったり,くり返しが多いのが気になるが,総じて読みやすく展開されている。コスト,自己改造,AI,人間という概念の拡大といったSFチックなものがいろいろ登場するが,話としてはもっともらしく,説得力がある。宇宙開発は理想や夢を語りたくなりがちだが,(倫理学的な考察とはどういうものかはともかく)生身のヒトが宇宙へ進出することに意味はあるの? を皮肉や批判ではなく,まじめに考えておくことは重要だろう。
0255文字
ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒
新着
宇宙が得意なフレンズがいっぱい生まれたら人間本性を基本とする社会は変革を余儀なくされるんだね〜、すごーい!
0255文字
あああああ
新着
うーむ。「最終的にアーレントはやっぱすごかったに行き着きました!」っていういつものアレだが、これじゃあアーレント賛美であって本としての貢献ないよね。むしろアーレントを出発点にするべきだったろう。あと、この文脈ならぜひ分離主義をとりあげてほしかったなー。
0255文字
huyukiitoichi
新着
うーんおもしろい。
0255文字
Haba Tsuka
新着
極めて贅沢なミドルレンジ。
0255文字
全19件中 1-19 件を表示
宇宙倫理学入門評価74感想・レビュー19