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出版社:古典教養文庫
形式:単行本
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出版社:興陽館
出版社:Independently published
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1)大した理由がなく人を殺してしまうことの持つ意味についてはカミュ「異邦人」のほうが心に迫るものがありますし、主人公vs(主人公と対峙する敵役)との対決場面(本書だとラスコーリニコフvs予審判事ポルフィーリー)の鮮烈さなどは、オーウェル「1984」の最後の場面を読んだ後だと物足りない感じで、「罪と罰」を今読んでも感動的な名作と呼ぶのは保留したいと思います。
2)逆に常に熱病にうなされているような場面を自然と書ける作家の想像力についてはさすがだなと感じます。カズオ・イシグロが「充たされざる者」でこのようなシーンを入れたかったのだと思いますが、彼の小説だと技巧が見えすぎていてこれはうまく表現できていませんでした。作家としての資質や人生経験などの違いによるものと思われます。
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1)大した理由がなく人を殺してしまうことの持つ意味についてはカミュ「異邦人」のほうが心に迫るものがありますし、主人公vs(主人公と対峙する敵役)との対決場面(本書だとラスコーリニコフvs予審判事ポルフィーリー)の鮮烈さなどは、オーウェル「1984」の最後の場面を読んだ後だと物足りない感じで、「罪と罰」を今読んでも感動的な名作と呼ぶのは保留したいと思います。
2)逆に常に熱病にうなされているような場面を自然と書ける作家の想像力についてはさすがだなと感じます。カズオ・イシグロが「充たされざる者」でこのようなシーンを入れたかったのだと思いますが、彼の小説だと技巧が見えすぎていてこれはうまく表現できていませんでした。作家としての資質や人生経験などの違いによるものと思われます。