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興亡の世界史 ケルトの水脈 (講談社学術文庫)(Kindle版)

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cyuyo
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欧州のケルトブーム。日本にも波及。ケルトとガリア。ブルターニュのブレイス語。ケルト文化を歴史的文脈に再度戻し、同時代的意味合いを再考。ブルターニュの「異教的」な民族的事象の検討。司馬遼太郎の『街道をゆく 三十一』にアイルランドとケルト人について言及があったことを思い出す。同じ地域でも、ブルターニュ(アルモリカ)、ウェールズ(ワリア・カムリー)、スコットランド(アルバ・ゲール)、アイルランド(ヒベルニア・エール)などのように時代によって名称が変わるのがややこしい。
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酩酊斉案山子
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もっと概略的な本かと思ったら、時代を多少前後しつつ巨石文化・信仰・言語・文字・祭礼・アーサー王伝説など多角的な視点からケルトの何たるかを探っていくムツカシイ本だった。読み手に概略的な知識と英仏周辺の土地勘がないと歯が立ちません。今回は「こんな感じ」という雰囲気だけ味わったので次はちゃんと予習してから。
0255文字
aki
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欧州の基点として指摘されるローマ文明、キリスト教、ケルト文化。本書は「ケルト」に関する史料、言説などを考察の対象とし、歴史的事実としての「ケルト」と理念化された「ケルト」を剔出する。そしてケルト文化が欧州の形成にもたらした影響が論述されている。近代国民国家形成過程において、国家的アイデンティティの象徴としてケルト文化が利用されたという指摘、社会のキリスト教化の開始が国家の形成過程とほぼ同時期という事実が興味深い。キリスト教から見た異教的特徴はケルト性ではなく人類文化の普遍性であるという指摘も重要であろう。
0255文字
∃.狂茶党
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本書ではヨーロッパ文明の始まり的なことから、20世紀の人種主義に至るまでを、多様な視点から綴られている。 1ページの情報を解きほぐせば、それだけで一冊の本が描けるくらい、情報の密度が極めて高く、歴史にお話を求める人には向かないであろう。また、ファンタジー的な知識を得たい人は、後半を読んでから前半に遡ると良いかもしれない。
0255文字
Copper Kettle
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塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでいたら、ガリア人=ケルト人と出て来て、「え!そうだったの?」と驚き、じゃあケルト人について読んでみようか、となった。正確には時代によって概念が変わっていて、近代ではガリア人はケルト人の一部ってことらしいけど。 キリスト教の普及や国家の成立によって、特色が消えてしまったように見えるケルト人の痕跡を追う民俗学的なアプローチのところは興味深いけど、いかんせん扱う時代が長すぎてポイントを把握しきれなかった。ケルト人=アイルランドってのも最近の話なんだね。
のん

そういえば、ケルト音楽に一時期ハマりました✨

08/08 21:13
Copper Kettle

ケルト音楽も良いですもんね!

08/08 22:05
0255文字
さとまる
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ケルトという視点から眺める歴史。民族・文化的な視点から見るので、一国の歴史というわけではなく、イギリス、アイルランド、ブルターニュと広い地域にまたがる。「ケルト」という概念が古代か中世、近代とどのように変化して利用されてきたかを知ることができた。
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